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「たとえ胸がなくなっても私は私」ヌード写真展でもらった勇気

Women's Healthさんのヌード写真展のイベントに行ってきました。

企画者の、副編集長Kannaさんと知り合う機会がありこのイベントを知ったのですが、足を運ぶ大きなきっかけは、一般募集したモデルさんの中に乳がん経験者で片胸を全摘した方がいたこと。

片胸を全摘したものの、再建はしなかったというshantiさん。
真っ平で大きな傷跡もありましたが、表情がとても穏やかで。
ふとした表情から、これまでの苦悩や大変だった経験も感じ取れましたが、今までのこと全てを100%受け入れているのが伝わる笑顔が素敵でした。  
これこそ本気の自己開示。
前を向いた女性の強さを感じさせてくれる機会でした。

自身の体に向けた直筆の手紙も展示されていたのですが、いろいろな思いと葛藤を経てのチャレンジだったことや、体や家族への感謝などを、ストレートな気持ちを表現されていて、読んでいて涙が込み上げてきました。

ー 私は私のことを好きじゃなかったけど、この瞬間大好きになっちゃった 
ー 私は私もことを思うと涙が溢れてきます。なぜかな?
ー 私のことをもっと知りたい。
ー やっぱりすぐにこの身体を好きにはなれないけれど、等身大の私でも価値があるかも、って少し前を向けた。
ー 親愛なる私の身体、これからもたくさん愛するからね!

モデルさんたちの、自分の身体への手紙より

モデルは、様々な経験や思いを持った30−50代の一般女性8人。
年齢も体型も人生もいろいろ。
「とにかくそのままの自分の体を愛する」という「ボディポジティブ」ではなく
「体に対するネガティブな感情もポジティブな感情もニュートラルに受け入れる」という「ボディニュートラル」という言葉を初めて知りました。

私のような乳がん経験者は、そもそも胸が変形したり再建して本物じゃなかったり。
自分の体をそのまま愛することが簡単じゃない人も多いはず。
私は少なくともそうでした。

でも、どんなことがあっても、自分の一番近くにいるのは紛れもなく自分自身。
自分がどんな自分でも好きになれたら、大事にできたら、
乳がんを経験しても胸を張って生きていける気がするんです。

私は胸が変形しているし、目立つ傷跡がある。
がんになった自分を悔やんで責めていた日もある。
そもそも子どもの頃から太り気味で、一度も自分の体を好きだと思ったことなんてないし、思春期はコンプレックスの塊だったし、
今はホルモン治療を始めたら脂肪もつきやすくなってぷよぷよで重いけれど、
この写真展を見ていたら
自分と向き合うきっかけをくれた今の私の身体、まあ悪くないか、って
思えるようになりました。

過去の自分自身の経験全てが、今のあなたの身体。
一人一人個性があって、どんな体でもそのままで十分愛おしいものだと感じます。

どんな乳がん経験者、たとえば
胸が変形していたって、胸がなくたって、再建していたって、
その身体は充分素敵で
ネガティブな気持ちもそのままでいい。そのまま受け入れていいから大丈夫。
もちろん、理想があればそれに向かって努力する過程も美しいのです。

今回のモデルさんたちのように、 
「どんな私でも大丈夫」
という気持ちになれるよう、下支えできるカウンセラーになろうと改めて勇気をもらいました。

私も、ちょっとヌードやってみたくなっちゃった!笑
いつか乳がん経験者限定のヌード写真会を企画したいです。


企画者で、Women’s Health副編集長のKannaさんと

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