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LLAC静岡展の展示について考えたこと

1-はじめに

LLAC静岡展残りわずかとなりました。多くの方が楽しんでくださる姿をSNSを通して知ることができとても嬉しいです。この展覧会で携わらせていたいただき考えたことを書きました。僕の考えは、多くの猫主さんで形成されるこのLLAC静岡展の思考のほんの一部に過ぎません。スタッフのみなさんの様々な範囲で深い多角的な考えからこの展覧会はつくられています。


まずはじめに、LLAC静岡展に携わらせていただいたことに大変感謝しています。

承諾していただいたしゅうへいさんありがとうございます。うむ子さん、全てはうむ子さんの作品があってこそです。ありがとうございます。声をかけてくださったり、いつもお世話になっているtenさん、ありがとうございます。僕が直接多く関わらせていただいた、ほしこさん、ちふねこさん、リコさんありがとうございます。設営関係で無理なお願いも聞き入れてくださった柴田さんはじめ静岡新聞・静岡放送の関係者の皆様ありがとうございます。サニーさんはじめローランドディー.ジー.の関係者の皆様ありがとうございます。その他にも多くの方に大変お世話になりました。ありがとうございます。

2-会場構成

会場構成というのは簡単に言えば展覧会において、絵画や彫刻作品等をどのように展示するのかということを考える仕事のことです。

会場構成の理想的な状況は作品に集中し、会場構成って何したの?と思ってもらえる空間だと思っています。

僕がLLAC静岡展で携わらせていただいたことは会場構成、CGを用いることで打ち合わせを円滑に行えるようにしたこと、設営時現場管理です。

以下5つのことについて考えたことをお伝えします。

a-領域

最初にtenさんに静岡展の話を伺った際図面とスケッチを見せていただきました。

約160㎡という大きい空間を(渋谷パルコと比べても)どうしたら楽しんでもらえるかということを考えました。

大きなワンルームにただ展示什器(展示するための器具や家具のこと)を場所ごとに配置すると単調になってしまいます。

そうならないようにメリハリが必要だと考えました。具体的には展示スペースを他のスペースと違う場所だと認識するために何かで囲うという考え方です。

領域を作ることで、こことあそこという空間の対比が生まれます。展示スペースは他のスペースより階段2段分高くなっていることもあり、よりこことあそこという対比が際立ったように思います。

また、囲われていること、高さが異なることでより展示スペースに特別感が出ました。

b-デメリットをメリットに

=ODENは普段コワーキングスペースとして用いられています。そのため多くの机と椅子がありました。

この机と椅子を展示で使わない場合、別の場所で展覧会期間中だけ保管していただかなければなりません。

その手間と作業費を考えると、この机と椅子を展示でも利用できた方がいいので、その方法を考えました。

具体的には展示什器の内側に収納し、展示什器の構造的な補強やおもしとして机や椅子を利用することにしました。

今までデメリットだった机や椅子がむしろあった方がいいというメリットに変わりました。デザインを考えている上で気づきでこのように180°変えられると面白いし楽しいです。

c-回遊性

今回の展示什器はいくつか島状に配置しました。そうすることで回遊性(行き止まりのない動線)を持たせ、一方通行の流れではなく、人によって見る順番を自由に選べるようにしました。

すぐにフォトスポットで写真を撮りたい人、22コレクションを見たい人、動画を見たい人、ARを体験したい人…様々です。さらに、AR体験をしてこの猫ちゃんは22コレクションのどれなんだっけ?など戻ってすぐに確認したりできます。

d-視界のコントロール

また、一番奥にある猫と人類の進化の旅の動画が遠くからでも視界に少し入るようにレイアウトにしました。

これは機能的に、もし混んだ場合遠くからでも動画を見ることができるためということと、視界に少しだけ入るようにすることで、次の展示への期待感を高める効果も考えました。

e-動線計画

LLACを知らない人とLLACを知っている人ではこの静岡展の見方は異なるだろうということが予想できます。なので、それぞれの予想される典型的なユーザー像を考え、どう感じるからどういう流れが動線的にふさわしいか確認しました。(もちろん全ての方がこう考えるわけではありません)

(6月4日に考えたものなので内容を変更した部分もあります)

3-最後に

LLAC展に携わるスタッフだけが見えれるスレッドがあります。その中で展覧会に携わるほぼ全ての情報が閲覧や書き込むことができます。自分が携わっていない部分でも誰がどういうことを考え、どう対応するかなど思考の過程を見ることができます。

来ていただける方に楽しんでいただけるために。みなさんが締め切りギリギリまで試行錯誤している姿が見れます。本当にみなさんの情熱と妥協なき姿勢に多くのことを学ばせていただきました。ありがとうございます。

自分自身、正直反省点も多くあります。こうしたらよかった、こうしたいということを今後につなげていきたいと思います。

長い文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。

ぜひぜひ静岡LLAC展へ足を運んでいただけると、とてもとても嬉しいです!

ひらいたさんが作ってくださった、とってもわかりやすくてかわいいLLAC静岡展のサイトです!こちらを見ていただけるとより楽しめると思います!

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