何でもやってみなはれ、やらなわからしまへんで

鳥井 信次郎

これに類する言葉は、リーダーたちが良く使う表現です。「何事においても、ものおじをせずに、果敢に挑戦しなさい」という姿勢の重要さを表す言葉です。ではなぜ、リーダーや経営者たちは、従業員に挑戦することの重要性を説くのでしょうか。それには2つの要因があると思います。
1つは組織を取り巻く環境です。経済やその他の原因で、企業を取り巻く環境は常に変化しています。この変化を吸収し、組織や会社を前へ進めるためには、それを乗り切る挑戦が必要になります。だから企業経営は常に変化への対応能力が試されているわけです。これまでにも、1970年代の「オイルショック」や80年代の「円高ショック」、近くでは「リーマン・ショック」など、生死を賭けた戦いを潜り抜けた企業のみが生き残っているわけです。
もう一つは、従業員に常に成長することの意義を理解させることにあると思います。企業経営において「一か所に留まっていることは退歩」を意味します。常に前進することによってのみ、生存が可能です。そのためには、自らも当然、従業員に対しても日常の研鑚を強く求めているのです。

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