森口 拓也 / Takuya Moriguchi

大学2年生で起業。創業1年半で上場企業にバイアウト。現在はモビリティ・スペース・お客さ…

森口 拓也 / Takuya Moriguchi

大学2年生で起業。創業1年半で上場企業にバイアウト。現在はモビリティ・スペース・お客さんのマッチングプラットフォームを提供するMellowの取締役CTO兼CMO。人と音楽とスポーツと花と緑が好きです。

最近の記事

まずは水面にあがろう

社会に愛と活力を取り戻そうと思ったら 「こんな楽しい仕事があるよ!」 「やりたいことや、好きなことで生きていこうよ!」 より 「ありのままの君でも活躍できる場はあるよ」 「辛い思いをして我慢し続けなくても生きていけるよ」 の方が僕は今の社会にフィットしてるのではないかと思っている。 水底に沈んでる人に空飛ぶ鳥の話を聞かせて発破をかけても、憧れこそすれ彼らが浮き上がることは難しい。 けど、まず水面まで連れて行ってあげれば、空を飛ぶ人も、陸に上がる人も、はたまた水面を

    • 【"キッチンカー"で累計22億円調達】"店舗型モビリティ" が切り拓く未来

      「仕事は何をされているんですか?」 「キッチンカーとビル下の空き地をマッチングするビジネスをやっています」 「なるほど…(不動産仲介の人なのかな???)」 およそ6年前、創業直後にはこんなやり取りをよくしていたと記憶している。キッチンカーを始めとした移動販売ビジネスは今よりもずっとマイナーでアンダーグラウンドな業界だった。だがわたしがMellowの立ち上げに参画したとき、出会ったのはこんな光景だった。 この時「なんて豊かな場所なんだ…!」と感動したことを鮮明に覚えている。

      • Uberの調査記事から統計リテラシーについて考える

        先日こんな記事をTwitter上で見かけた これはなかなかいい題材だと思い社内Slackにて話題にしてみました この話の流れの中で自分なりに統計リテラシーって何よ?というテーマについてまとめたので久方ぶりのnoteとして転載しておきます。 あたりまえ編・実数だけ出されたら率を調べろ ・率だけ出されたら実数を調べろ 質の悪いメディアは読み手がこれをやらない前提で恣意的に情報をセンセーショナルに見せようとしたりします。 基礎編 分析の基礎は「比較・推移・構造」である。

        • 合理的に人を信じるということ

          人を信じられない、裏切りが怖い、信頼にはリスクが伴う… 他者を信じることを阻害する心理や事実は無数に存在しています。一方で人を信頼することは清いと訴えかける人々も存在しています。現実世界には「ただ何をするか」(Do)だけが存在しているはずなのに、「信じる」という現実世界に対してなんの変化ももたらさない行動がこれほどまでに人々のメンタルを苦しめ、かつ救っているのです。ことごとく人間は意味付けの生き物であると実感します。 では「信じる」とは何なのでしょう。 ・人の未来の行い

        まずは水面にあがろう

          「人が足りない」とか言って採用してない?

          まだ採用で消耗してるの?で書いた通り、この社会における「採用」というパラダイムは変わりつつある。それを感じ、採用をやめ、より適切なパラダイムを見出すことで事業成長に伴う採用の必要性を解消しようと試みているのがMellowである。 しかしそれでも仲間は増やしたい。事業は成長していくから人が欲しい。市場成長のタイミングを逃したくない。価値を生み出してどんどん広げていきたい。 ではどうすべきか? 考えても考えても正解は無い。 だが、取り組み続けている。 採用というパラダイムは

          「人が足りない」とか言って採用してない?

          まだ採用で消耗してるの?

          僕はMellowというモビリティサービス・プラットフォームを運営している会社を経営している。最近事業が拡大フェーズに入り、採用を頑張っている。今のメンバー数は産休中のメンバーを含めると16人で、直近2ヶ月で4名採用した。メンバー10名前後のスタートアップとして採用活動をはじめてから半年以上が経ったといったところだ。 だが、最近「採用」を一切やめた。事業自体は成長フェーズにあるし、現状の組織に大きな課題が発生したからというわけでもない。なぜか? そもそも「採用」という考え方

          まだ採用で消耗してるの?

          コミュニケーションのしくみ

          世界のすべての課題は、コミュニケーションの問題に帰着する。 そんな格言があると思うほど、世の中にコミュニケーショントラブルは多い。かくいう私も多々失敗を重ねてきたわけであるが、最近徐々にコミュニケーションというものを体系的に理解できてきた気がするので、それをまとめてみる。 端的に表現すると、コミュニケーションは以下の図で表せる。 (自分が聞き手の場合は自分と相手が逆になるだけ) 自分が話したい事と相手が聞きたい事がそれぞれあって、共通している部分もしていない部分もあ

          コミュニケーションのしくみ

          全人類がハマった! 「思考バグ」 諸説まとめ

          採用活動とかやってると、やっぱり色んな人たちとお話しするんですが、メンタルがポジティブな状態の人もネガティブな状態の人もいるんですね。 そいうった活動を通じて感じたところから色々カウンセリングやらコーチングやらを勉強したりしてまして、そこで学んだ内容は普通に日々働いてる中でも役に立つシーンが沢山あるなと思ってます。 でも、なんというか、学問あるあるかと思うんですが、ネーミングが分かりにくくて親しみづらいんですよねw というわけで、全人類がハマりがちな「思考のバグ」

          全人類がハマった! 「思考バグ」 諸説まとめ

          給与を自分で決める制度はじめました

          Mellowでは今期から「自分がいくら給与を貰うのか」を自分で決めるようにしています。ちょうど昨日、1周目のプロセスを終えて給与改定額が決定したので経緯と感想をまとめました。 経緯その1:経営方針と合った仕組みづくりまず、Mellowは一緒に働いてる人同士がお互いの人生ややりたいことを応援しあえる組織にしたいという想いを持って経営されている会社です。 その方がみんなエネルギッシュに安心して働けるし、結果として事業も伸びると思っています。(かといって皆が完全に好きに働いてい

          給与を自分で決める制度はじめました

          ビジネスマン白黒つけすぎ問題

          「ビジネスマン白黒つけすぎ問題」を痛感することが最近非常に多いので、ちょっとまとめてみる。 白黒つけすぎと感じるのは、例えば何かひとつのテーマに対して皆が2つの立場に分かれてディスカッションしたりしてる時がある。 テクノロジー vs 手作業 AI vs 人間 ピラミッド組織 vs ティール組織 こんな感じで、色んな対立構造を見かける。 でもこれって実態とだいぶ違う。現実が評価軸のどちらか一方の端にあることなんてほとんど無い。物事を解釈する際の解像度が低いと感じることも多

          ビジネスマン白黒つけすぎ問題

          人と向き合うということ

          「人の可能性が最大限発揮される組織づくりをしよう」 そう考えはじめてからしばらく経った。 共に働くひとを信頼していないと、過剰なルールができて、窮屈になる。 上に立っている人が安心するための仕組みづくりなんてしないほうが良い。 インセンティブ設計を練れば練るほど、部門間のコンフリクト調整など、メンテンンスコストが増大する。まるでラットレースだ。人間は眼の前の餌を追いかけるだけのネズミじゃない。 こんなような話題になると「性善説⇆性悪説」とか「ティール型⇆ピラミッド型」と

          人と向き合うということ

          組織を構成する要素を分解する

          ※森口の脳内をザッピングして書き出す雑文です。分かりにくいとは思います。 主体・法人 ・経営者:法人から委任契約を受けて法定監督業務を行う個人 ・社員:法人と契約関係のある働く個人 ・株主:法人に個人所有の資本を投資している個人 関係性を評価する指標・信頼度 ・安心度(信頼してなくても制度ガチガチなので安心して任せられるといったケースでは、信頼度は低いが安心度は高い状態) ・アウトプットへの制限の強さ ・プロセスへの制限の強さ 関係性の指標・株主→経営者:信頼度, 安心

          組織を構成する要素を分解する

          「苦手意識」をハックする

          「苦手意識」ってなんだろう? 「わたし数字には苦手意識があって…」 「わたしテンション高い人に苦手意識があって…」 「わたし抽象的な話が苦手意識があって…」 結構日常生活を送ってるだけで苦手意識というワードを耳にすることは多い。でも「苦手意識ってどうやって克服するんですか?」という質問に答えられる人は少ないんじゃないか。 ここで自分の人生を振り返ると、仕事や私生活において苦手意識というものに立ち向かって克服するのではなく、うまくハック (攻略) してきたのかもしれないと

          「苦手意識」をハックする

          コミュニケーションの「面倒くささ」と戦う

          コミュニケーションって面倒くさい。 自分が考えてることを相手は知らないので、きちんと丁寧に伝えないと、たとえそんなつもりが無かったとしても、意図が伝わらなかったり、怒らせちゃったり、悲しませちゃったり、嫌われちゃう。 色んなリスクがあるのがコミュニケーション。 相手に寄り添ってきちんと丁寧に伝えると、意図が伝わって、安心してもらえて、喜ばせられて、好かれる。 色んなメリットがあるのもコミュニケーション。 きちんと丁寧に伝えるためのコミュニケーションには、とっても沢山のエ

          コミュニケーションの「面倒くささ」と戦う

          「ポジティブ」は性格ではなく、技術である。

          ポジティブでいた方が自分も周りも気持ちよくいられる。 ネガティブな人よりポジティブな人と付き合いたいと思うのは普通だ。 しかし、こんなセリフをよく聞く。 「どうしても物事の悪い面にばかりに目がいってしまって、ネガティブな思考から抜け出せないんです。そんなネガティブな自分が嫌いです。」 「ポジティブでいた方がお得」という当たり前の事実を理解できていても、上記のような思考のクセから抜け出せない人は世の中に沢山いる。一方でこういった思考のクセを持っていない「元からポジティブな

          「ポジティブ」は性格ではなく、技術である。

          人生の目標が見つからない人へ

          最近採用活動をはじめていて、学生や新卒1〜2年目といった自分より若い人と話す機会が増えました。そこでよく相談されるのが「目標が見つからないんです。どうすればいいでしょう?」という内容。もしかしたら20代後半でも30代の人とかでも思っている人はいるかもしれません。 あまりによく聞かれて、毎回似たような話をしている気がするので、記事としてまとめてみることにしました。 目標はなぜ必要?上記のような質問をされると、まず僕は「なぜ目標を見つけたいんですか?」という質問をしています。

          人生の目標が見つからない人へ