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【パフォーマーの費用対効果】

 ダイニングバーを閉店してから1年ぐらいは自称プロパフォーマーとして活動していたんだけど、その時のギャラは1回のパフォーマンスで1万円〜5万円ぐらいだった。
 1回というか1日2回のパフォーマンスでも同じ値段だったけどね。1番忙しい時期は土日だけで4つぐらいのイベントに出演したりしていて、毎週末スケジュールが埋まっていたからそれなりに稼げていたと思う。チームで活動していたからチームの活動費も確保しながら。
 ギャラの価格設定が一定でない理由は、そのイベントに出演することでの宣伝効果や付加価値がそれぞれ違うからで、例えば200人集まるイベントのステージであれば、ギャラ無しでも全然出演をOKしていた。
 プロならギャラを必ず貰え払えはもちろん理解しているけど、そのステージに立つことに意味や興味があるのであれば、ギャラなしでもそこに立ってみようというのが自分の考え方だった。
 ちなみにビアガーデンで投げ銭ライブをしてみた時の投げ銭は15分で3千円〜3万円と全然安定しなかったけど、時給で考えたらかなり高額。
 あとはどこでマネタイズすることを目的としているかが一般的なパフォーマーとは違ったってのもあるかもしれない。
 一般的にはプロパフォーマーは出演料、つまりギャラや投げ銭で稼ぎを作ると思うけど、自分はホームページなどの広告料をスポンサーから集めることを収入のメインとしていたから、ギャラなしでも認知度を上げることに意味があった。
 格闘技とかプロスポーツもそういう構造だから当たり前にやってみたんだけど、それをいきなり初回から成功させたのはただ単に運が良かったのと、まわりの優しさのおかげだと思う。

 さて、パフォーマーの費用対効果の話ってのは実はそっちの話ではない。こっちの話は例えば5万円でパフォーマーを呼ぶことにそれだけの価値や意味があるのかって話だ。
 もちろん価値や意味がないって話ではなく、その費用対効果を考えるってこと。
 一括りにパフォーマーなんて言ってるけど、パフォーマーにも集客力のあるパフォーマーと集客力のないパフォーマーってのがいるから、じゃあ集客力のあるパフォーマーの方が費用対効果は良いよねってなりそうだけど、一概にそうとは言い切れなかったりする。
 世の中には集客力や認知度は低いけど会場をぶち上げるのは得意ってパフォーマーがたくさんいるから。
 あとは大道芸人のように呼び込みが上手な人たちとかね、マジシャンのように少ない客数でも盛り上げれる人たちもいる。
 そういう人たちのパフォーマンスは顧客満足度のアップに貢献してくれるから、直接的な集客力がなくても侮れない。
 だからイベントでパフォーマーを呼ぶときは、そのパフォーマーの役割は何なのか、パフォーマーに何を望むのかを明確にしておくことが大事だと思う。

 そもそも500人のキャパで安定して毎回500人集客してるイベントにギャラの高い集客力のあるパフォーマーは呼ぶ必要はないじゃない。
 それなら集客力はないけどギャラは安くて会場を盛り上げるのは得意ってパフォーマーを呼んだ方が費用対効果は良いってこと。

 それでいうと自分にはハッキリ言って集客力はなかったし、会場を盛り上げる瞬発力もそれなりだったから、まぁよくみなさん呼んでくれましたあの頃はと、今は頭が下がる思いだ。

 ただ、それが結果的にその後のテレビ出演につながったりもしたから、そうだね、回り回ってWin-Winだったね、旭川としてはプラスになったのかなってことにしておきたいし、しておいてほしい。

 その節はお世話になりました。

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