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【#14】HOTELの朝の”やらかい卵”が食べたい

なぜだかはわかりませんが、”近づける”ことには成功ました。というのも、あれは”炒り卵”ではなければ”スクランブルエッグ”でもない”全くの別物”だと思うので、作り方も多少違ってきて当然なんですよね。

小学3年だか4年だか初めて家庭科の授業での実技は”炒り卵”でした。炒ってパラパラのカラカラにするあれ。とか、家でオカンが作る”スクランブルエッグ”で育った人間にとって、ホテルの朝食に出てくるアレは「やっぱホテルは違うな」と思ったものです。違うな、で終わるのか、どうやるんだろう?と分析するかが普通の人と食いしん坊のボーダーライン。

ボウルに卵を割り、混ぜます。お箸よりはフォーク。フォークよりは泡立て器。とにかく白身も黄身も、均一化する。「あんま混ぜすぎるのは違うよ」という説もあると思いますが僕の分析結果なのでお許しを。ここに牛乳を入れます。塩も、あくまで薄味に入れます。これだけです。

フライパンに無縁バターを溶かし卵液を投入。僕は全部入れちゃう。火力は10のうち2。弱火だから固まらないし時間がかかる。でもここがポイント。混ぜ合わせるときに使うのは大きめのスパチュラ。ゴムをしならせながら、卵液の底の固まった部分をそーっと纏める感じで剥がす。で、待つ。火が弱いから待つことになりますが、ある程度したら纏めながら剥がす。頻繁に動かさないんですね。ホテルのアレは細かく炒られてなくて、ひとかたまりが大きい。

牛乳とバターの優しい味でゆるく纏めるってことです。まだゆるいかな?というとことで火を止め、お皿に。ゼロの火(予熱)で仕上がってくれます。

せっかくなので、瓶で売っているようなちょっといいケチャップで食べるとおいしい。スロウ・スロウ。

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