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【ガルシア杯Best16】アルセウスジュラルドンの現在地【もちろん無料】


1.はじめに

こんにちは、林田と申します。まずはこのnoteを開いていただきありがとうございます。2021年の秋頃からポケモンカードをはじめ、会社員をしながら暇を見つけて遊んでいます。

去る2023年7月、四ツ谷のnote placeで第4回ガルシア杯が開催されました。私も幸運にもBest16(12位/115人)に入ることができまして、主催のガルシアさんより「noteを書いてほしい」とご依頼をいただいたため記事を執筆した次第です。

テーマは自由とのことだったので、大好きなデッキである「アルセウスジュラルドン」について書いてみようと思います。当日使用したレシピも掲載しますので、叩き台にでもご活用ください。

2.ガルシア杯振り返り

1)デッキリスト

当日はアルセウスジュラルドンのデッキで臨みました。最近はブラッキーV/VMAXやかがやくフーディンを採用したリストの活躍が目立ちますが、今回はアルセウスとジュラルドンのみのリストを使用しました。


【デッキコード】nngNgi-juQQ6E-gn9HnL

一昔前はアルセウスVSTARの枚数を絞った構築が主流でしたが、進化できないとお話にならないため4枚採用は必須だと考えています。一方、アルセウスがいればある程度戦えるため、ジュラルドンV/VMAXは最小限の2-2に留めています。

サポートに関してはジャッジマンとナンジャモで相手の手札に干渉しつつ、自分はあくの塔やポケギアで必要札にアクセスすることを意識しています。サポートの枚数が多いうえトリニティノヴァで山のエネルギーを減らせるため、後半はポケギアがよく仕事します。

スタジアムは6枚構築です。序盤の事故防止に寄与するあくの塔、サーナイト対面で必須となる頂への雪道、小物処理で活躍するロストシティを欲張って採用しています。スタジアムが嵩張り事故につながりますが、リスクを取らないと環境デッキには勝てないと思い割り切っています。

2)マッチアップ

当日のマッチアップは以下の通りです。
BO1なら1勝5敗だったらしい。恐ろしや。

ごらんの通り、好成績の要因は序盤に有利対面のルギアVSTARを2回踏んだことによるものです。それ以外にもタネ切れで勝利した試合があったり、相手のミスで明確な負け試合が勝ちに変わったりと、幸運によるところが大きかったと感じています。

その中でよかった点を挙げるなら、BO3という仕組みとアルセウスが好相性だったことかなと思います。必ず一度は先行が取れること、ほかのデッキと比べ必要な判断が少なく疲れにくいこと、1回初手事故が起きても残りの2戦勝てばリカバリーできることなどは明確なメリットでした。

一方、アルセウスジュラルドンのようなマリガンの多いデッキは準備に時間を使ってしまうため、相手にも迷惑をかけて申し訳ないなあと思いながらプレイしていました(当日は5マリガンが1回、4マリガンが3回ありました)。

3.アルセウスジュラルドンの現在地

アルセウスジュラルドンの強みを考えるにあたり、「アルセウスの強み」と「ジュラルドンの強み」に分解して考えます。

1)アルセウスの強み

ご存じの通り、アルセウスの強みは ①プレイ難度の低さ ②盤面完成の容易さ ③妨害札との相性の良さ の3点だと認識しています。極端なことを言うと、スターバースを活用しながらトリニティノヴァを宣言しているだけで盤面は完成します。あとは相手の妨害をするだけなので、頂への雪道、ジャッジマン、ナンジャモといったカードを余すことなく活用できます。

2)かつてのジュラルドンの強み

それではジュラルドンの強みはなんでしょうか。まずは少し前まで挙げられていた強みを見ていきましょう。

■330の高耐久
ギラティナVSTARやサーナイトex、パオジアンexは高耐久を苦にしません。また、現プールには回復札が少ないため耐久は不向きです。
■特性「まてんろう」で特殊エネルギーに強い
ルギアVSTARにはめっぽう強いです。一方、ミュウVMAXやアルセウスVSTARは雪道搭載のため、あまり効果はありません。また、ミライドンexやサーナイトex、パオジアンexなど基本エネルギーを主軸としたデッキの台頭も向かい風です。
■サイド2-3-3の押し付けが強い
アルセウスV/VSTARが相手の2ターン目に倒れることも多く、1匹のアルセウスで2匹のジュラルドンVMAXを育てるのは難しいです。また、空の封印石を使われると2匹のポケモンで6枚のサイドが取られてしまいます。
■ベンチを広げずに戦える
パルキア環境では利点でしたが、現環境ではビーダルやホシガリスを置いたほうが強いでしょう。むしろタネが少なくマリガンが増えるため、ロストカイオーガ対面なんかはかなり苦しいです。

3)現在のジュラルドンの強み

前述の通り、現環境とこれまでの強みはあまりマッチしていません。そんな中、現状のジュラルドンの長所を挙げるなら以下のようなポイントだと考えます。

■わざ「キョダイフンサイ」
無条件でポケモンVを倒せる220ダメージが出るのは魅力です。よくアルセウスの相方として採用されるギラティナVSTARやはくばバドレックスVMAXはエネルギーをロスト/トラッシュするため補助が必要ですが、ジュラルドンはその必要がありません。
特定のカードがなくてもわざが使えるため、比較的容易にジャッジマンやナンジャモを使うことができます。
■いちげきポケモンである
あくの塔を採用することで、山札の圧縮やドローをサポートすることができます。カリンの信念を採用すればヌメルゴンVSTAR対面などで打点補助になりますし、ポケギアで持ってきてあくの塔のコストにするような使い方も期待できます。
■弱点がない
弱点マッチでなすすべなく負け…ということはありません。
■特性に依存しない
頂への雪道が活用できます。

4)まとめ

ジュラルドンVAMXは手のかからないポケモンです。一度育ててしまえばあとは一人で戦ってくれます。
残念ながら、カードパワーは相対的に以前より落ちてしまいました。そんな環境では、サポートやスタジアムも使って「相手のやりたいことをやらせない」ことが大事だと思っています。

今弾で登場した黒煙リザードンも高火力で相性が悪そうですが、もう少し頑張ってみようと思います。

おわり



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