見出し画像

イベント・演劇とネットワークエンジニアの経験値の共通点

なんとなく思っていたことですが、ライブとか演劇セットアップの経験値と、データセンタとかのネットワークエンジニアの経験値って、そこはかとなく似ているところがある気がしています。

・どんなに準備しておいても、当日絶対何か忘れる。
・なので、当日の自分は地上最悪のバカだと考えて、入りから撤収まで作業予定表・香盤表を作っておけ
・どんなに準備しておいても、当日絶対何か壊れたり切れたりする。
・なので、事前の「そんなこともあろうかと」力が重要。
・なので、現場の機転と発想力が重要。
・「何時に来い」と指示した奴は、絶対時間には来ない。ミュージシャン、演劇関係者、ネットワーク・エンジニアは、世界のベスト3自分勝手職種である。
・「君の持ち分仕事はもう終わったから、もう待機・帰宅してよし」と言い放つのは、現場責任者のたいへん重要な仕事のひとつ。
・とにかく現場には車で行っておけ。いつ何をどこに、とっさに買いに行ったり運んだりしないといけなくなるか分からない。

80〜90年代のMIDI機器やシンセは、しょっちゅう壊れました。シンセやMIDIや打ち込みを多用したライブは、ただでさえ世の理解が得られないうえに、動作障害で、イライラして帰っていく客を前に、10分とか20分とか原因不明のトラブルシュートを繰り返すことも多くありました。

ただ、こういった経験のおかげで、「アセると余計問題解決が遠のく」という基本原則が身についた気がします。

社運をかけたサービスの、社運をかけたロードバランサがちっとも動かない、社運をかけたスイッチやapacheがまったく動かない、みたいなとき、

「あらまあ。さーて、じゃあ一服でもして考えっかな〜」

という図々しさが身に付いたのは、こういう経験のおかげ、かも、しれません。

(2010年に書いた「S-Videoケーブルを100m延長する方法」より)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?