現美に行ってきたよ

二度目のインポッシブル・アーキテクチャー展見てきた。

序盤はなんか気が乗らなくて、展示を見ながら何故か神隠しのことを考えてた。

神隠しというのは創作なんかだとよく使われるやつで、神隠しに遭ったヤツがひっさしぶりに戻ってきたりすると大体なんか起こる。時代小説だとそこから捕物になったり人情物になったり云々(実は拐かしに遭ってたパターン)で、ホラーだとやばいなんかが始まって死人が出たりする。

建築不可能な建築物ってひとくちに言っても様々で、建てるつもりで作ったけどダメだったやつとか、途方もなく思われたけど限定的に建築に成功したやつとか、ハナから建てるつもりなんてないやつとか色々ある。その中で何が好きかなって思ったら、現実世界にワンチャン建てられるかもしれないけど現実に持ち込んだらちょっと色々無理な点が出てきそうだなーみたいなやつが好き。

現実世界の景色にCGで非現実の建物を混ぜ混んだ映像とか、日本の城みたいなデザインの東京都庁とか、もし現実にあったらめっちゃワクワクするけど現実世界ではたぶん無理だろうけど、もしかして技術とかが発展したら、いやわからんけどもしかしたら今の技術でも建築ワンチャンあるかも、みたいなやつ。

でも現実世界とCGが合わさったその映像の中には、不自然なくらいの大量の花びらが舞っていて、やっぱり現実じゃないのだと思う。

その、なんかゾワゾワするけど気になってしまうって感じって、神隠しと似てるんじゃないかな、って思ったのが、展示の終盤あたりでのこと。いなくなったときはそれが非日常で、でもいなくなった人とそこまで深く関わりのなかった人にとっては特に、時間の経過とともにその「いない状態」が日常になっていって、そこから時間が経過したときに、いなくなった人が戻ってくる、日常だった「いない状態」に違和感が混ざった状態、みたいな感じが似てるのかなと思った。でもその違和感って(当事者と関わりの薄かった者にとっては)どこか惹き付けられるものがあるから、だから創作に神隠しが多用されてきたのかな、とも思った。知らんけど。

ゲームだと、サルゲッチュ2とエルシャダイの世界観とかステージが好きです。見ててワクワクするし、そこに自分がいることを想像すると楽しい(ぜひググってほしい)。

ここまで書いといてアレやけど私はド文系なので建てられません。おわり。