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「売れそうで売れない人シリーズ」

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その才能と実力派は疑いようはなくともなぜか泣かず飛ばず。そんなアーティストを紹介します。背景写真はブレンダン・ベンソン。
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【売れそうで売れない人シリーズ】The Streets _ Dry your Eyes

正確には「売れなかった」人になってしまいますね。
A D A D。王道コード進行に乗せてメロウなメロディが乗る。
ベッタベタな失恋恨み節が絶妙なリアリティを醸し出す。
大学生の僕にはジャスト過ぎたわけだ。
「涙を拭えよ、お前は彼女にどんだけ自分が傷ついたか思い知らせたいんだろ?」

【売れそうで売れない人シリーズ】Elbow _ New York Morning

渋〜いスルメ・アルバムを作っても、激キャッチーなキラー・チューンを作っても、マーキュリー賞を貰っても、マンチェスターで10万人集めても、グラストンで大団円を作っても、日本では誰も聴いてくれまへん。もうすっかりこんなウエリントン・グラスが似合う歳になりました。彼等の個人的なベスト・ソングは"One Day Like This"ではありません。"Puncture Repair"です。皆、聴いてみてね。

【売れそうで売れない人シリーズ②】Brendan Benson _ Tiny Spark

この頃彼の将来は約束されていた。Next Beckという乱暴で的はずれな言葉とともに。

【売れそうで売れない人シリーズ①】Pete Yorn _ It Never Rains In Southern California

コンスタントに質の高い音楽をリリースし続けているけど結果的にはデビュー作以来おそらくセールスは下り坂。ただルーツのしっかりある人なのでポップ・ヒットなどなくてもアメリカという大地に根ざして居場所を作れている人だ。デビュー時にカフェで演奏しているところを当時のコロンビア社長に見初められ、オフィスで社長の前で弾き語りをして一発で契約を勝ち取ったというエピソードは、大器の予感だったんだけどね(笑)。それ もっとみる