Xジェンダーで悩んだ点、良かった点
悩んだ点
まず2点あり、「生理」と「化粧」です。
服装などの抵抗はあまりありませんでした。
「生理」について
初めて生理になった時、死にたかったです。
家族は喜んでお祝いしてくれました。
全くおめでたくありませんでした。
殺してくれと泣いていました。
子宮を取って欲しいと思いました。
私の中では、機能するはずのないものが機能してる感覚です。だって、私の中での性別は、何者でもないのですから、機能していたら不自然に思えるのは当たり前です。
けれど、そんなこと一言も言えませんでした。
そう思うのは、人間として悪だと思っていたからです。
だから、子供を産む行為も想像が全くできません。
想像しても、自分が自殺している映像しか思い浮かばないのです。
こんな私ですが、とりあえず生きています。
「化粧」について
化粧は就活をするときに、必要だったのでしました。けれど、それまでは全くしませんでした。私の中で強制的に女性にカテゴライズされてしまうのが、嫌でしてませんでした。
しかし、何故か社会に出るときにはしなくてはならないことなので、母が誕生日に化粧品一式買ってくれました。
けれど、私にはその日が死刑執行日くらいの憂鬱な日でした。その日が迫って来るまでに、私は私自身の理由のない嫌悪感を、宥めすかさなければなりませんでした。
この理由のない嫌悪感というのが、とても厄介で、例えるなら、何の種も植えられていない地面を、なぜ何も生えてこないのだろうと考えて、その場をグルグル回っている状態です。多分、種が嫌悪感の理由なのですが、それがないので、論理的になだめられないので、余計にイライラしてしまうのです。
そういう時には仕方がないので、儀式であると思うようにしています。目隠しをして、誰かに連れて行ってもらうことをイメージして、私には何も見えていない何もできないから大丈夫だと思うようにしています。
良かった点
つまり、どちらも分からない…
男女どちらの気持ちも分かるし、どちらでもない面も持っているから、案外自由でいられました。
どちらの仲間にもなれない代わりに、どちらにも縛られない存在になれました。
私はあまり、群れるのが好きではないので、そこは良かったかなと思います。
(どれくらい好きではないかというと、私を含め5人以上いると、大体人の言うこと聞かずに、単独行動してますね。)
今はそれで、良かったのかも
常に自分探しなので、ある時思い立って自分探しをしなくても自分がある状態なので、良かったですかね。
これは、Xジェンダーだからというより、私の家庭環境が起因しているかなとも思いました。
私は家族の中でも結構浮いた存在でした。性格的にあまり両親には似ていないので、こうすれば良いという道しるべがありませんでした。
幼い頃、母には
「あんたに似てる人なんていないんだから、誰かを真似したってダメだよ。自分のやり方を見つけなさい」
と言われていました。
最初は疎外感を覚えて寂しかったですが、今はその言葉のお陰で、確固たる自分があり、Xジェンダーである自分を受け入れられているので、そう言われて良かったなと思います。
以上です。
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