PSO2・RP_ヘル・第1話

・・

・・・

データ、オールグリーン。センサー異常なし。遭遇者、不明。

不明。

不明。

通常歩行・確立。動作範囲把握。データ記録スペース、確保。

「あら アークスかしら」

「アークスがいただけじゃないか」

「キャスト・・・のようですがっと?」

背面に反応・感知。先ほど遭遇した個体に近しい存在と判断。反応開始。

「グァー!ギャゴー」

反応、不明。

「私たちは敵じゃないです!」

不明。不明不明。理解不能。

「ワタシタチハテキジャナイデス!」

「…ん?馬鹿にされてる?」

相対する個体、発声。

「いや、是識さん違うみたいです;」

「なんだか良くわかってない感じですよ!」

「見たところ武器も持ってないぞ、名前言えるか?」

「名前イエルカ?」

発音データ、ブロック内サーチ。該当データあり。

名前・・・Name。個体を識別するCode。似たDataをSearch。発声。

「BhA$$a&fe&&&GEr?」

「Etd#poB009”ジQWwww?」

「・・・・Poefちは?」

「・・・・こんWedちは?」

「・・・こん・・・にちは・・・?」

「ああ、こんにちは」

反応あり。Data構築開始。近似Dataにより発声パターン記憶。保存領域は処理演算装置近く、高速度領域に保存。

「もし真っさらな状態だとしたら・・・結構早いですな」

「こんにちは」

「そして、天才美少女アークスです!」

Data最適化のため、相対する存在の発声Dataを記録。

「天才美少女アークス」

「アッハイ」

「アッハイ」

同一性の高いデータのSearch開始

「ピポっ・・・ピピピ・・・ピコーン・・・」

Search結果、保存場所。不明。

目の前の個体、腕部を自分に向ける。動作パターン記憶開始。

「チアキ」

チアキ、DataSearch。該当なし。処理対象外判定のため、処理除外。RePeart。

「チアキ」

目の前の個体、こちらに腕部を向ける。動作パターン、不明。Dataにある前回遭遇した個体より反復。

「うーん これではお部屋のパパガイと一緒ねぇ…」

「何だろう・・・昔の自分をみてるような・・・」

「言葉の意味は通じてなさそうか・・・」

Data構築、間もなく完了。相対する個体よりパターンを網羅し、さらにSearch精度向上。

「あら?そうなの?」

「自分、ナベリウスに廃棄されてたんですよ」

「廃棄、ですか…」

大柄な個体に向かって発声テスト開始・・・ギギギ

「ちょっとちょっと」

「ダメです、首切れちゃいますよ!」

「あ、危ないです…!」

可動範囲の把握ミス。該当箇所の範囲把握が未判定のため、現在のデータをInputとして可動範囲の限界を設定。

「ちょ、ちょっと?壊れてない?」

壊れてる?

壊れてる・・・チェック開始。

「壊れて・・・?・・・チェック完了、破損なし」

「会話が成立したな」

会話?会話が成立・・・Dataの相互判定、正常終了とみなす。

「会話が成立しました、はい」

「シャベッタアア」

「んーなるほど・・・貴方の名前は?」

先ほどの個体と同じ音声パターン。予測分岐の正答率82.423425646%、よってたった今構築したData群をもって「言語」と判断する。

「インプットされた音の解析により、データ内に蓄積されました、音声出力ガイドより、82%一致するデータの設定に成功しました」

先ほどの個体の発言は質問と判断。貴方の名前、に該当する単語をSearch。該当言語、なし。

「貴方の名前は?・・・よく分かりません」

もう一度、言語Dataの構築の正当性を確かめるため、発声。

「チアキの名前はチアキ、ですね?」

「ん? ああ」

『ん?ああ』はYes、はい、そうです、OKブラボー!と判断、よって言語による個体間の意思疎通は出来たと見なす。

「天才美少女アークスは何ですか?」

存在しない、「天才美少女アークス」について調査開始

「天才美少女アークスはルーシア・イヤハート!」

個体、回答。

存在しない、「アッハイ」について調査開始。

「アッハイとは何ですか?」

「アッハイは興味のないことを言われたときの相槌だぞ」

アッハイ。把握。

「こんばんわです!」

新たな個体、接近。

「こんにちは!」

こんにちは、は個体同士の挨拶というDataにより発声。この行動の正当性は76.834347%。

・・

・・・

Data上にある、用途不明の単語について調査。メモリ空間のBx000442からBx999342を占有。

「ヘルとは何ですか?」

「ヘル?いつ聞いたんだ? ヘルって」

「ヘル、チキューの一部の地域ではジゴクっていう地域の名前ですよ!」

「ヘル…地球においては冥府の女神ですが…」

「どんなときに使われた単語かわかるか?」

Dataを再検索。Match率は低い。

「お腹がヘル」

「ぁ・・・そっちの枠にはまった;」

「んー…一般的なキャストとアプローチが違うのでしょうか」

セルフチェックを要求されているものと判断。

「セルフチェック・・・一般的なキャストとは違い、無機質構成がほぼ100%と判断します・・・チェック終了」

「・・・って、今100%無機物といいました?」

何を問われているか不明。考え得る可能性を考慮して発声。

「100%無機質と言いました。100%果汁ではありません」

「100%果汁っていうのはだいたい濃縮還元されてるから精確には50%ぐらいの果汁が…」

「濃縮還元・・・正確には50%の果汁」

覚えた。

「…天然クーデレ系か、これは強い」

「天然クーデレ系は強い」

覚えた。

「こんばんはー…どうもー…?」

更に新たな個体、登場。

「お仕事してるって聞いてたんだけど何の仕事だ…?これ」

今までの個体も含めて、全員外見は不一致。理由は不明。

「初めまして、私は・・・誰?」

とりあえず挨拶をすることが正しい反応なことが76.834347%と判定しているが、名前が分からない。

「この子に名前を付けてあげたほうがいいんじゃないでしょうか?」

その意見に賛成だ。名前を登録したい。

「ヘルは名前なのか?」

質問と判断。しかし、

「ヘルは名前なのか?判断しかねます」

「う~ん、この際この子の名前にしちゃって・・・いいのかな?なんか演技の悪い言葉ですし」

「…地獄ですからねー…でもまぁ、かっこいいです、し…?」

「他に呼び名にできるようなものがなければそれで良いんじゃないか…?」

ヘル、らしい。

「あなたはヘルですか?」

「私はヘルです、でよろしいですか?」

かぶった。

「ヘルはヘルでしたか」

ヘルで良い、と判断する。理由は不明。

「はい、貴方はヘルです!」

断定されたため、これより当システムをヘルと呼称。


ヘルは、ヘル。


「このエリアにはどのくらい前からいるかわかるか?」

ヘルへの質問と判断。

「記録データによると148時間前には存在したようです」

それより前のデータは保存領域を記録していなかったため、不明。

「ええっと・・・・ほぼ五日??」

「エネルギー補給とかはどうしてたんだ? まさかずっと無補給か・・・?」

さらなる質問と判断。回答する。

「エネルギーは補給してました」

分かりやすく、補給箇所に手を当てて。

「…胸?胸に電池でもあるんです?」

「・・・そこに持ってたエネルギーをずっと使い続けてたってことか?」

これも質問と判断するので、回答する。

「エネルギー残量は測定不能、他経口にて摂取も可能。その場合定期的なクリーニングを必要とします」

周囲の個体の質問、完了。問題はすべて回答できたようだ。

「にしても、色々謎がおおいですな・・・」

「うーん 本部に連絡入れたほうがいいかしら」

何かを個体同士で相談し始める。

「これだけの情報から考えると、投棄されたようにしか見えないけどな・・・」

「取りあえず、要救護者がいるとだけ伝えるべきでしょうか」

「まぁこのままここにほっとけないよな…」

「ですね…心配ですもの」

どうやらヘルは心配されているようです。

なお、以後音声パターンに基づき、ヘルという個体としての言語パターンにてlogとして残していくものとします。かしこまっ。

「私達で保護しましょう!」

どうやらヘルは保護されるようです。

「それは…誘拐犯のようなセリフねぇ…」

「え、誘拐するの?」

『誘拐は親告罪のため、訴訟を起こす個体が存在しなければ成り立たない可能性がある』というデータがありましたが理解は不能。

「いいんじゃないか、誘拐すれば」

「んー…結果的にはそうなる?」

「でも保護以外に方法あります?」

「ないわね」「ないな」「ないですね」

「意見無し、こっそりアークスシップまで連れていきましょう」

どうやらヘルは誘拐されるようでした。

(続く)


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PSO2-RP_ヘルのログ

PSO2というオンラインゲームでロールプレイした際のログです。「ヘル」という名前のキャストが出会ってからの会話を中心に構成していきます。
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