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042.理想と現実のこと

30歳で死ぬと思っていた。だって中原中也が死んだから。27クラブもまあまあ脱してるけど、長く生きるビジョンが全く描けなかった。今もそんなに描けてはないんだけど、私は天才じゃないから多分27でも30超えても死なないし成し遂げたいことに達しないとおもう。

27歳になったらもっとうまく生きてもっと仕事もできてもっともっと誰にもぶつかることなく愛されてるんだと勝手に思ってたよ。
理想はそうであれ現実は制作物の好き嫌い含めてジャッジされるし、20歳デコボコの時期の「自分無敵!すごい!」感もなくてとにかく息を吸うように書いて消してブラッシュしてされて、とにかく急ぎ足で生きるってことしか手元に残らなかったよ。

それが嫌とか腑に落ちないとかなんとか、そういうのはどうでもよくないけどよくて、とにかくいいもの作らなきゃなのに力量と実力が足りてなかったり、素の自分が出て誤解されたりを繰り返している自分のことが心底きらいだ。
考えてないわけないけど、結果として他人からそう見えたなら、きっと考えてないってことなんだろう。そうじゃないと言われても、努力と実力、そしてアウトプットは比例しない。思いだけじゃできないのだ。

実力以上の子が書けないのは恥じゃないとしても、理想の自分が「なんでそんなのもできないの」って囁いてる気がする。そりゃそうだ。

全部はトライ&エラーで、今はやるしかないし失敗も今のうちにしとくべきなんだろうけど、うまくいかないってことがとてつもなくつらくてかなしくて仕方なくて、今もこうして文章を書きながら電車で泣いてる。
ぶっちゃけていい?すっごいみじめ。

兎にも角にもいいものをつくるしかないし、いいものができなかったらそれは指摘されるしかないし、指摘してもらえなければ自分じゃ気づけないし、なんていうの、本当だめな循環なんだろうね。どうしたら脱せるのだろう。

酔ってるのもあるので今日は今日で割り切ってるまっすぐ寝る。いいもの書くしか自分の存在意義はない、と定義するなら、そのためにも書いて自分を断罪したりして死んだり神と崇めたりビルドしたりまた石を積んだりしかないのだ。ばっかみてーだけど。



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