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オールドワールドの始め方


新たなる時代の到来だっ!

王国騎士見習いの諸君、明けましておめでとう。新年早々ついにオールドワールドの全貌が明らかになったので、このゲームが気になっている諸君のためにこの記事を書こうと思う。ホルスヘレシーと双璧を成す本格的マジカル中世暗黒時代ファンタジーヒストリカルウォーゲーム(意味不明)であるオールドワールドに興味がある騎士見習い達は最後まで読むといい。私からのお年玉だ。

こちらは夜寝る前にプレオーダーを祈願している私とピタリ的中を喜ぶ私。月曜日の夜明け前に「Next Week」が発表されるが、初日の出を見ることなく眠かったので普通に寝た。そしてその予言は数時間後に成就した。

そして2024年の日が昇る。新しいオールドワールドイヤーの始まりだっ!

日の出とともに爆速でWarhammer Communityをチェックだっ!

そして・・・

キターーー!!寝る前の(テキトーな)大予言が成就した。スランの星読みも驚きの精度だ。今回の副題はWorld of Legendsだが、実にいいタイトルだ。これから始まる伝説の舞台がWorld-That-Was(かつてありし世界)ではあまりに拍子抜けだからな。まぁAoS世界ではそうとしか言えない名前ではあるが。

さてここからは概ねこれから始める人向けにこの記事を書いている。復帰組やベテランの先輩方には少々退屈だったり当たり前すぎたりするかもしれない。

ニュービーは何を揃えればいいのか

当然の疑問だ。まずはこれを解決しよう。だがこればかりはどのアーミーをやりたいかによる。ホルスヘレシー(賢明なる読者諸君はもちろん説明せずともご存知だろう)と違い、このゲームは(最高の暗黒遠未来ヒストリカルSFウォーゲームであるホルスヘレシーと違って)アーマーの色を変えれば別の勢力というわけにはいかない。その辺は血を分けた兄弟であるAge of Sigmarと似ている。以下の勢力からビビッときたやつ選ぶのだ。

コアファクション一覧

エンパイア: 善の勢力。ファンタジー版《人類の帝国》。神槌ガールマラッツを握る皇帝が座す領邦国家で、各州を選帝侯と呼ばれる人物が治めている。モデルは神聖ローマ帝国とフランク王国(何故か技術は18世紀ごろ)のミクスチャーと思われる。多種多様な兵科を持ち、高い練度を誇る州兵が軍隊の核を成す。キャノンや銃器といった科学技術力も持ち合わせている。「オールドワールド」の時系列では三人の人物が皇帝を僭称し、支配権を争う三皇帝時代といわれる時代にあたる。物語の中心的勢力だ。ミニチュアは新生シティオブシグマー発売とともにほとんど全て絶版で再販待ちとなった。

ブレトニア王国: 善の勢力。騎士王を頂点に戴く超封建国家。いくつかの伯領に別れており、「湖の淑女」の加護を得た騎士が有名だ。騎士達には大量の従者や農民兵や聖遺物を掲げた狂信者が付き従い、華やかさとカオスさが渾然一体となったアーミーを作り出す。モデルは中世フランスとアーサー王伝説とレコンキスタ期のスペインのごった煮と思われる。彼らはエンパイアと違って技術は12世紀で時が止まっているが、アーミーブックは十数年ぶりの更新となる!Rejoice, for we, the knights of Bretonnia will be your side! For the Lady!! Chaaaaarge!!!! ミニチュアは気合の入った新モデルを含む再販が約束されているが、AoSに転生できなかったため現状は全て絶版。

ドワーフマウンテンホールド: 善の勢力。王都カラザカラクに座す至高王(ハイ・キング)の治る連合王国。各地に山の王国があり、それぞれを王と豪族が治めていて、人間との交流も盛んだ。山をくり抜いた壮大極まる城塞から筋肉モリモリマッチョマンのドワーフ達が総軍(スロォング)を形成して進撃する。猛烈な火砲で敵の突撃を挫き、堅固な盾の壁で迎え撃つ。よしんばそれを突破したとしても最後に待っているのは覚悟の決まった「王の戦鎚」ことハンマラーに守護られた歴戦のドワーフ王だ。クラシックなドワーフで素敵なミニチュアが多いが現在ほぼ絶版。造形や文化はくろがね山やエレボールのドワーフがイメージに近い。脅威のタフネスと科学技術を持ち、魔法耐性を持つ。エルフは死ね。

私のドワーフ軍。既に25mmベースに載せ替えてあるので発売日に出撃可能だ。

ウッドエルフレルム: 善の勢力。ブレトニア領内にあるロゥレンの森に住む森の妖精エルフ達。森と友達なのでドライアドやツリーマンといった奇怪な連中が付き従う。AoSでシルヴァネスとなっているやつらの大部分はこいつらだ。かつてはハイエルフと同一の種族だったが、とある事情により森で暮らすことを選んだ民の末裔だ。奇襲攻撃と弓矢による戦闘が得意。闇の森のエルフのイメージがそれだ。速さと魔法で敵を翻弄する上級者向けアーマーであったが今回は果たして。AoSシルヴァネスにいるドライアドやツリーロードを除いてほぼ絶版で再販待ち。

ハイエルフレルム: 善の勢力(人による)。かつてはオールドワールドで大いに栄えていたハイエルフだが、ドワーフと大戦争をやらかして本国ウルサーンも大変なことになった結果、今や各地に点々と存在する拠点を残してオールドワールドからは引き払ってしまっている。新生シティオブシグマーのバトルトーム発売とともにハイエルフのミニチュアも引き払われて現在ほぼ絶版。軍事力は少数ながら精強で、人類では到達不能な領域にまで武技を極めた戦士達を擁している。一般兵ですら敵の精鋭を凌ぐ戦闘力を待ち合わせており、絶対先制攻撃を繰り出し8版では最強アーミーの一角だった。当代不死鳥の王(フェニックスキング)はおそらく8版と変わらず船旅王フィヌバールだろう。エルフの寿命は長いからね。ドワーフは死ね。

私のハイエルフ軍団の一部。これからベースを載せ替える(2回目)のでしばらくは出撃できなそうだ。

オーク&ゴブリン: 悪の勢力。緑色の肌をした蛮族。あちこちにいて全世界に喧嘩を吹っかけてくる。闘争そのものが目的のゴリラめいた菌類(本当に菌類なんだ)であるオークと、そいつらに寄生して生きているヒョロガリのこれまた緑色をしたゴブリンの集合体。ファンタジー版オルクなのでこれまたいろんな奴らがいて賑やかで面白い。個人的にはボアチャリオットが最高に可愛い。大量の兵力を並べられる反面内輪揉めが発生する危険を孕んでおり、ゲーム中に突然喧嘩を始めて死傷者を出すルールがある。こちらもサヴェッジな奴らを除いてほとんどが絶版のミニチュアだ。オークみてぇによくキレるアタマでなんかスゲぇアレをやりたいヤツは迷わずこれだ。いいな?

ウォリアーオヴケイオス: 悪の勢力。北方からやってくる混沌を崇拝する蛮族と、混沌神の寵愛を受けた恐るべき超戦士の群れ。ぶっちゃけ超最強StDだ。ストーリー的には南方に位置するオールドワールドに侵攻をかけており、人類と壮絶な死闘を繰り広げることになるだろう北の脅威だ。寒いのに服を着てない蛮族から無敵のケイオスアーマーで全身を鎧ったケイオスウォリアー、グロい謎の生き物、ヤバい魔導兵器など様々なユニットが使えるアーミーだ。新しいケイオスウォリアーのモデルが使えるのであれば最高かもしれない。私はトーナメントでコイツらにアラリエール(当時は人間体)を金粉まみれにされて負けた屈辱があるから個人的には許せん。反省しなさい。ミニチュアはStDのミニチュアが流用できることが多いので今すぐ始められる。

ビーストマンビュレイハード: 悪の勢力。混沌の影響を受けて醜く歪んだ獣人の群れと、おぞましい生き物達のアーミー。自分たちでは武器さえも作れないほど野蛮極まる奴らで、暴力とツノの大きさ(ここだけなぜかボアザン帝国)だけが正義の真の蛮族だ。どれくらい蛮族かというと、自分たちの武器すら作らないほどだ。ミニチュアはカッコいい(好みは人による)がルールに恵まれて来なかっただけに、復活を待ち侘びていたファンも多いことだろう。ただしメタルやファインキャスト(メタルかフォージレジンに代替される?)のモデルも多く、作成難易度は地味に高いがミニチュアはほとんど今でも現役のため手に入る。

トゥームキングオヴクェムリ: 悪の勢力。時を超えて蘇った超古代文明(ミイラとスケルトン)。人間が洞窟に住んで狩りをしていた頃既に文明の絶頂にあったが、とある理由で砂に埋もれる。かのナガッシュを生み出してしまった禁忌の地だ。どストレートに古代エジプトだが、チャリオットが主役だったり、ウォースフィンクスがいたり、ミイラの化け物がいたり、新商品の骨ドラゴンがいたりして史実にとてと忠実だ。ただしミニチュアがとんでもなく歴史ある古代の品々(最大級の賛辞)のため、それが許せるかどうかだろう。コントラストで一気にやってしまおう。ミニチュアはAoSに転生できなかったので絶版となり供給が途絶えて久しい。

以上がこの度サポートされるコアファクションだそうだ。アーミーを選んだら次はルルブとアーミー本だ。今回、これらの勢力はその判断は置いといて善の勢力はForces of Fantasy(いい名前だ。気に入った)に、悪の勢力はRavening Hordeにそれぞれ収録される。つまりミニチュアさえあれば、あとはルルブと善悪本があればとりあえずいいわけだ。ベースの問題があるが。

⭐︎そのほかの勢力について
ダークエルフ(ハイエルフから別れた邪悪な兄弟分で魔虐の王メルキスが統べる非道の軍団)

オウガキングダム(AoSのオゴウル・モウトライブ。基本はほぼ変わらず大食い巨人軍団とマンモス)

スケイヴン(齧り穴を通って無事AoS世界に転生したためほぼ変わらず。最近著作権が切れたアレみたいなやつ)

リザードマン(現在のセラフォン。スランはオールドワールドから脱出したため文字通り地続きで現役だ)

ヴァンパイアカウント(現在のフレッシュイーターコートに近い。吸血鬼とゾンビの軍団)

ケイオスディーモン(いつでもどこでもケイオスディーモンは普遍だ。サムスは常に貴様の近くにいる。サムス、我が名はサムス)

ケイオスドワーフ(お前達は・・・生きていたのか!?)

説明する気力が尽きたのでサラッと説明するがPDFが配信されるそうだ。つまり無料でルールが手に入る代わりにストーリー上、そして商品展開上しばらくサポートがお預けの勢力ということになる。これ以上の情報はわからない。あとストームキャス・エターナルは登場しない。元FB民にとっては当然なのだが、事情を全く知らない人からすると不思議に思うかもしれない。だが説明するとすっごく長くなるので結論だけ言うと彼らは出ない。時代と次元と宇宙と神が違うのだ。とはいえほとんどがAoSの製品がそのまま使えそうなアーミーのため(ダークエルフはほぼ無理、ケイオスドワーフはマジ無理だが)、なんとかできるかもしれない。

今回はホルスヘレシーもしくはミドルアース形式と言っていいだろう。左から全プレイヤー必携のルルブ、善の本、悪の本。善悪本はぶっちゃけどっちも買ってしまおう。ただし英語だ。たがこのゲームをやりたいと思うような命知らずの騎士見習いにとってはたいした障壁ではないはずだ。君たちの大好きなホルスヘレシーと一緒だ。

まずは勢力選びだが、現状ミニチュアを買う手段がほぼ無いアーミーもあるため、始めるにあたってのハードルが全然違う。今回はコアファクションに話を絞ると、

トゥームキングとブレトニア
スタートボックスと一緒に復刻ミニチュアが発売されるため、それらをゲットできればゼロからあっという間に2000ポイントだ。迷わずスタートボックス!

ブレトニアはペガサスに乗ったロードを総大将に、ナイト12騎、ペガサスナイト3騎、そして民兵と農民兵が大量に入っているしルルブも各種ダイスもデカールシートもペシペシ棒もテンプレートも入っている。どうやら1250ポイントらしい。これっきゃない。
一方トゥームキングはというと骨ドラゴンに乗ったキングもしくはプリーストが目を引くが、ブレトニアに比べるとビックリするくらいの物量が入っている。こちらも1250ポイントらしいがブレトニアと比べると圧倒的な物量だ。もちろんというかなんというか、ミニチュアはかなり古い造形だ。

ウォリアーオヴケイオスとビーストマン
AoSに転生した共通のミニチュアを四角ベースに乗せることができればOKのはずだ。たぶん。問題は、現状ケイオスウォリアーやケイオスナイトのベースサイズが不明なことだ。ベース貼り替えはもうしばらく待ったほうがいいだろう。ビーストマンも同じ理由で、ベースサイズが不明なミニチュアが多いためミニチュアはあってもまだしばらく手をつけないほうがいいかもしれない。ベースサイズは重要なはずなので、さらなる情報を待とう。先にミニチュアだけ塗っておいて、ベースサイズがわかったら乗せるという達人技もアリだ。

・オーク&ゴブリン、エンパイア、ウッドエルフ、ハイエルフ、ドワーフ
ほぼ全てのユニットが絶版ミニチュアのため、現状ebayくらいしか入手する手段が無い。そのため復刻を気長に待つより他にないのが現状だ。既に資産を持っている人は歩兵のベースを20mmから25mmに貼り替える作業をしながら発売を待つという手もあるが、現状ベースサイズが不明なミニチュアも多いため憶測でやってしまうと泣くかもしれない。人間サイズの歩兵が中核のユニットであれば25mmでほぼ間違いないが、オークや騎兵はまだわからない。

その他のアイテム
スキャッターダイスアーティラリーダイスという代物が別途必要になる。これは公式から発売予告がされているが、売り切れたり絶版の可能性もあるのでなんとかして手に入れなくてはならない。ベテラン趣味人ニキが死ぬほど余らせているかもしれないので声をかけてみよう。風の噂ではどくろ峠の戦い(ドワーフvsナイトゴブリン)と流血島の合戦(ハイエルフvsスケイヴン)が復刻されるかもしれないとのことなので狙ってみてもいいかもしれない。まぁあくまで噂ではあるが。
それから大量のミニチュアを、隊列を保ったまま動かすためのムーブメントトレイも超必要だが公式から発売されるので心配ないだろう。ないなら作ればいい。その辺は公式でなくても特に問題ないと思う。

ドワーフマイナーonタミヤ製ムーブメントトレイ。5人×4列のユニットのために作られている。どうやらゲーム中に隊列を変えたりできるようになるらしいので、様々な形のムーブメントトレイが必要な予感がする。

ベース問題

オールドワールドは四角ベースになった兵士が隊伍を組んで戦うミニチュアゲームだ。側面や背面といった概念があり、四角であることがとても重要な意味を持っているし、ベースの大きさもルール上非常に大事な要素だ。40KやAoSに慣れ親しんだ最近の人からしたら奇抜に見えるかもしれない。ムーブメントトレイに細工をしたりして工夫すれば丸ベース、もしくは旧サイズのまま遊ぶことも出来なくもないが、予想もつかない問題が発生する(大袈裟か?)可能性もあるので、ルールに定められた形と大きさを守りたい。今回はどうやらデータシートにベースの大きさが明記されているようだ。公式によれば各種ベースは再販されるとのことなので、ミニチュアがある人や入手の目処が立った人は必要数購入することになるだろう。私は数百枚単位で買うためベース破産するかもしれない。問題は、ミニチュアのベースサイズが未だ不明なことだ。幸いかどうか知らんが日本は発売が遅れるため、情報を集める時間がまだあると言っていいかもしれない。

結論

最後に結論を言うとミニチュアと本とダイスがあればなんとかなるわけだが、絶版アーミーはまだステイだ。それにまだ不確定な要素が多いため、電子版のルルブを発売日にダウンロードしてから考えていいかもしれない。例外はブレトニアとトゥームキングで、今迷ってるならすぐに行きつけの店に連絡して、スタートボックスを確保してもらおう。お兄さんとの約束だ。

それでは新たなオールドワールドでまみえることを楽しみにしておるぞ。さらばじゃ。

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