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【WRC Rd.13 ラリージャパン🇯🇵Day3ハイライト】

ラリージャパンDay3を終えて総合トップはエルフィン・エヴァンス🇬🇧(TGR)。後続を1分以上引き離し優勝に向けて盤石な状態を築きます。
2番手にはセバスチャン・オジェ🇫🇷(TGR)、3番手には王者カッレ・ロバンペラ🇫🇮(TGR)が続き、TOP3の顔ぶれはDay2と変わらずでTGRが大会を牽引します。

WRC2はトップは変わらずアンドレアス・ミケルセン🇳🇴(Toksport/シュコダ)がリード、ニコライ・グリアジン🇷🇺(Toksport/シュコダ)が2番手、そしてカエタン・カエタノヴィッチ🇵🇱(シュコダ)が3番手に浮上してきました。

しかしこのDay3も注目の的となったのはやはりこの男、母国ラリーとなる勝田貴元🇯🇵(TGR)。SS2のアクシデントが響いたお陰で総合順位は6位に留まりますが、このDay3もステージウィンを連発。なんとDay2の8ステージ中5ステージでステージウィンを飾る活躍ぶり!総合順位もDay1の9位から6位まで浮上。一つ前を走るタナック🇪🇪(Mスポーツフォード)との差も25秒から15秒まで縮めてきました。フィニッシュまでに逆転出来るか注目です。

そしてこのDay3も、波乱が起きました。最初のステージとなるSS9、いきなり赤旗でステージが中断されます。
第一走者のヌービル🇧🇪(ヒョンデ)のオンボードカメラに映し出されたのはなんとゼロカー。「何でそこにおるねん!」。窓から手を出してヌービルに「行け」と指示を出しますが、ペースを完全に乱されたヌービルは以後のステージを徐行。第二走者の勝田はある程度のスピードで通り過ぎましたが、フィニッシュに辿り着く前に赤旗となりました。

どうやらステージ内に一般人が入り込んでしまい、その対応をするためにゼロカーが出動となったようでしたが、個人的に疑問なのは何故スタートさせたのか?というところ。情報によると、問題が解消されてゼロカーが安全な場所に移動し開始が許可されたことがラリーコントロールに知らされたとなってますが、どう考えても移動出来てません。
もちろん一般人の侵入も良くはありませんが、この開始までのプロセスが疑問です。もう少し、ちゃんとやってほしいところです。

Day3は配信に映る範囲内では特にクラッシュする車両はありませんでしたが、残念だったのは全日本JN1クラスチャンピオンのコバライネンのリタイア。熊野神社がトレードマークのSS14三河湖を走行中、配信がオンボード映像に切り替わったところで「ガリガリガリ」と明らかな異音。駆動系が壊れてしまったのか?なんとかフィニッシュに辿り着いて欲しかったですが、昨年勝田が乗り上げたことで有名になった通称”勝田貴元土手”を本来曲がる右ではなく、左の退避エリアへ入っていきます。ここまで順調で表彰台も見えてましたが、残念ながらここで彼らのDay3は終わってしまいました。
可能なら、直して最終日Day4に戻ってきてほしいところです。

他にも、我々をドキドキさせたのはこの日も天候だったのではないでしょうか?SS14にて、第二走者の勝田くらいまでは特に問題ありませんでしたが、その後の走者を襲ったのは…なんと雪!まぁ実際にはみぞれと言った方が近しいでしょうか?
最初は終盤のスプリット3で少しパラつくくらいでしたが、徐々にその範囲は広がり、後続はスタートから雪にさらされることになりました。
それはタイムにもはっきりと現れ、第四走者のラッピ🇫🇮(ヒョンデ)以降は明らかにタイムが遅れ出しました。そんなコンディションでも配信で映る限りでは誰もクラッシュせずにフィニッシュまで辿り着いたのは流石です。

また配信の中で我々日本人を楽しませてくれたのはこのDay3も福永修(シュコダ)ではないでしょうか?
フィニッシュ後インタビューに登場すると、インタビュアーは英語で質問しますが回答は100%の日本語オンリー笑
Day1, 2はまだ頑張って英語も交えてましたが、もう開き直って日本語のみ!とにかく我々視聴者を笑わせてくれます。最高です笑

さて、このラリージャパンも残すは最終日Day4。これで2023年のWRCも終わりを迎えます。
普段だと最終日は4ステージくらいですが、今回はまだ6ステージ残ってます。
また、情報では最終日に使用されるステージで雪が降っているとのことで、もうひと波乱を予感させます。

多くのドライバーが「堅実にステディドライビング」に徹するでしょうけれど、勝田は一つでも前でフィニッシュすべく攻めてくるでしょう。最後の最後まで、彼らの力強い走りから目が離せません!


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