様々なハプニングがあった今回のケニアラウンド🇰🇪。ラリーを制したのはチャンピオンのカッレ・ロバンペラ🇫🇮(TGR)。圧巻の走りでDay2に大きなリードを築くと、その後は安定の走りでリードを一度も譲らず。日曜日は不要なリタイアを避けるべく堅実な走りでフィニッシュを目指したためスーパーサンデーポイントは逃しましたが、TGRチームに大切な20ptを持ち帰ってくれました。

総合2位に入ったのはなんと勝田貴元🇯🇵(TGR)。勝田もこの4日間で幾度かパンクにも見舞われましたが、どれもフィニッシュに近くステージ中のタイヤ交換までにはならなかったのが本当に救いでした。総合2位は2021年の今回と同じサファリラリー・ケニア以来3年ぶりの自己ベストタイ。これで勝田はケニアは4戦中3回目の表彰台。ここまで来たら次はいよいよ頂点を獲ってほしいですね。見事なラリーでした。

総合3位に来たのはアドリアン・フルモー🇫🇷(Mスポーツフォード)。最終日も堅実な走りでポディウムを目指しノートラブルでフィニッシュ。これでフルモーは前戦ラリースウェーデンに続く連続表彰台となりました。

Day3までは曇り空でところにより激しく雨が降ることもありましたが、Day4は打って変わって見事な快晴。

空は大丈夫なので、残すは路面ですね。
その肝心な路面はところどころに「わざとじゃないか？」と思いたくなるくらい大きな石が…
天気のおかげで路面も乾いて、グラベルラリーではありますがグラベルの下にある石が剥き出してきている箇所もありスーパーサンデーポイントのことを考えるとDay3までに後退したドライバーたちは攻めたいところですが、そもそも後退した理由がタイヤのパンクだったりして使えるタイヤが残ってないのでどのようなアタックになるのかは興味深いものでした。

Day4はここまでと比べると全体的にトラブルも少なく、全体的にスムーズな展開。それでもパンクはやっぱり発生。ラッピ🇫🇮(ヒョンデ)はSS14でパンクを喫し、この時点で残ってるスペアタイヤは1本となってしまいました。
勝田も同じくSS14でパンクし、僅かにタイムロス。
SS16ではヌービル👓(ヒョンデ)も足回りを損傷。路上に大きな岩があり交わすことができずヒット。さらにラッピはミッション異常も再発。
…全然少なくないな(笑)。幸いなのはデイリタイアが1台もなかったこと。なんだかんだで最終日はみんな完走してほしいですよね。

その中で飛ばした走りを披露したのはタナック🇪🇪(ヒョンデ)。スーパーサンデーランキングで2位のヌービルを15秒も引き離す圧倒的な速さ。
そしてチャンピオン争い筆頭のヌービル2位に対してエヴァンス🇬🇧(TGR)も奮闘しなんとかトップから30秒遅れの3位をマーク。やはりこの辺りの面々は勝負に出てきましたね。
ヒョンデは最後の最後、SS19パワーステージでヌービルがトップ、タナックが2位、ラッピが3位と1-2-3を独占。なんとかポイントをチームに持ち帰ってくれました。

そんなこんなで波乱に次ぐ波乱のサファリが終わり、土曜日までのポイントとスーパーサンデーとパワーステージのポイントを足した総合獲得ポイントはこちら。

総合順位では勝田が2位でしたが、獲得ポイントでは3位。最後パワーステージを抑えたことでポイント獲得できず、最後に攻めたヌービルがスーパーサンデーとパワーステージを合わせて大きく稼いできました。
チャンピオンを争うエヴァンスは16pt。ヌービルとの差はそこまで空いた訳ではないので最低限のポイントになったかなと思います。

そして今回のラリーを終えてのランキングトップ3はこちら。

ヌービルとエヴァンスの差は僅かに広がりましたが、まだまだ混戦です。
フルモーは17ptを足し、ヌービルとエヴァンスになんとか食らいつきます。
トップ3が異なるマニュファクチャラーなのはすごく面白いですね！これからの展開が非常に楽しみになってきます。

さて、次戦は3週空いて4/18-21で行われるクロアチアラリー🇭🇷。昨年はあのクレイグ・ブリーン🇮🇪が事故死した直後のイベントで追悼ラリーでした。
今年は一体どのような展開が待っているのか？チャンピオンシップの行方含めて、見逃せません！