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【WRC Rd.13 ラリージャパン🇯🇵Day4ハイライト】

WRC 2023年シーズン、最後の1日となったDay4。ラリージャパン4日間を走りぬいて総合優勝を飾ったのはエルフィン・エヴァンス🇬🇧(TGR)!SS2以降一度もトップを譲らない完璧な走りを見せてくれました。
2位にはセバスチャン・オジェ🇫🇷(TGR)、3位には王者カッレ・ロバンペラ🇫🇮(TGR)が入り、TGR勢が母国ラリーで表彰台を独占する締め括りとなりました。

WRC2は今季チャンピオンのアンドレアス・ミケルセン🇳🇴(Toksport/シュコダ)が優勝、ニコライ・グリアジン🇷🇺(Toksport/シュコダ)が2位、そして3位にはカエタン・カエタノヴィッチ🇵🇱(シュコダ)が入る表彰台となりました。

Day2, 3は様々波乱がありましたが、このDay4も怪しい空気を匂わせてました。前日夜になんと雪が降り、早朝の路面は濡れたり一部凍結したりしてました。そして朝イチのSS17では勝田🇯🇵(TGR)、タナック🇪🇪(Mスポーツフォード)が相次いでピレリゲートのところでスリップ!
勝田はなんとかコースオフせずにカバー出来ましたが、タナックは完全にコースオフ。幸い退避エリアのような感じでスペースがあったのでクラッシュには至りませんでしたが、朝から盛り上げてくれます(⌒-⌒; )

勝田はこのSS17でヌービル🇧🇪(ヒョンデ)から2.1秒遅れの2番手。このハーフスピンがなければステージウィン取れたかもしれないですね。それくらい最終日までプッシュしてました。

また次のSS18ではミュンスターが左コーナーで足を掬われ1回転半!右フロントを中心に破損が見えます。
ミュンスターはこの後SS20で残念ながらリタイアとなってしまいました。

この最終日Day4の注目と言えば、お馴染み最後のSSパワーステージ。ラリーでは終盤になると各車差が開き、安全をとってより丁寧に走るのですが、それでは最終日が盛り上がらないというところで最後のステージで総合順位とは別でステージ上位5台(WRC2は上位3台)に追加ポイントが与えられます。
そのパワーステージではDay2でリタイアを喫したティエリー・ヌービルがタナックを2.3秒もの差で下しステージウィン!リタイアはありましたが最後まで力強い走りを見せてくれました。

ステージウィンと言えば、今回圧倒的だったのは勝田貴元。SS2でのクラッシュが本当に痛かったですが、そこから表彰台を目指し挽回の走り。最終的にDay4でも6ステージ中2ステージでトップタイムを出し、トータルで全22ステージ中10ステージでステージウィンを飾る大活躍。最終的には表彰台に届かず5位で終わりましたが、今までの12ラウンドとは明らかに異なる、非常に力強い走りを4日間見せてくれました。この走りを、来季に繋げてほしいですね(来季のこと何もまだ発表されてないけど笑)

またDay3で無念のリタイアを喫したWRC2クラスエントリーの全日本JN1クラスチャンピオン、コバライネン🇫🇮/北川🇯🇵組のシュコダファビアは残念ながら修復できず。Day4は走れず完全リタイアとなってしまいましたが、コバライネンはWRC公式配信のラリーTVの英語実況にSS20でゲスト出演し配信を盛り上げてくれた模様。
日本をずっと走ってきてるコバライネンの解説は海外の実況担当やリスナーにとって未知の情報もあったり、非常に新鮮なものになったのでしょうね。

個人的な話ではありますが、僕も全日本のラリー唐津で何度かコバライネンと直接会って色々と話をさせて頂いたことがあるのですが、彼の英語は非常に聞き取りやすく、フィンランド人といえば元F1ドライバー達の影響であまり多くを語らない印象がありますがコバライネンは意外と色々話してくれます。
北川紗衣さんもお話をさせて頂いたことが何度もありますが、聞いたことを(答えて頂ける範囲で)本当に丁寧に話してくれます。紗衣さんのペースノートは非常に丁寧で聞き取りやすく、スタート時のカウントダウンは本当にカッコイイ。今回のラリージャパンでコバライネン車に配信用オンボードを搭載してくれたのは嬉しかったですね。
来年も(恐らく?)全日本で走ってくれると思う(願望)ので、行かれたことがない方は是非全日本も訪れてTeam AICELLOのテントを訪れてみてください(^^)

また今回のラリージャパンを盛り上げてくれたのは、全日本でも活躍する福永/斎田組ではないでしょうか?
以前から斎田さんのペースノート読みは多くのファンの方がいたと思いますが、今回はドライバーの福永修さんのフィニッシュ後インタビューが本当に盛り上げてくれました。最初は英語混じりの日本語でインタビュアーを驚かせてましたが、最終的には日本語でしか答えず(笑)。さらにインタビュアーも最後の方は福永さんの話が終わると「アリガトウ」と日本語で返答(笑)。毎回555のマシンがフィニッシュを迎えるとこのインタビューが楽しみになってました。
YouTubeには独自のオンボード映像も一部公開されてます。
福永/斎田ペアも全日本で会うことが出来ますので是非555 Motorsportのテントを訪れてみてください。

さて、このラリージャパンでWRCの2023年シーズンが全て終了となりました。今シーズンも様々ドラマがあり非常に面白い1年になったのではないでしょうか。
シーズンハイライトはまた別の機会にでも投稿したいと思います。
2024年シーズンは1月25−28日にお馴染みラリーモンテカルロ🇲🇨から開幕します。
来シーズン各ドライバーの更なる活躍に、期待です。


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