見出し画像

【SUPER GT🇯🇵Rd.1 岡山300kmハイライト🏎💨】

ついに開幕したSUPER GT 2024シーズン。予選フォーマットや両クラスでマシンが変わったりと様々注目が集まった開幕戦は一体どんなレースだったのか?ハイライトで振り返っていきたいと思います。

GT500

予選

新しい予選フォーマットでの予選結果はこちら。

タイヤメーカーが出ていないので分かりづらいですが、実はトップから11位までブリヂストン(以下BS)勢が揃い踏み。そもそも15台の中でヨコハマ(以下YH)は24号車と19号車の2台、ダンロップ(以下DL)が64号車の1台だけと台数が少ないのもありますが、こうなるとYHとDLは得られるデータも少ないのでBSと差が開く一方に思えます。昨年までであれば決勝は後退しても予選で19号車WedsSportが速さを示してポールを獲得することがよくありましたが、予選を通じてタイヤを1セットしか使用出来ず合算タイムとなると一発の速さをアピール出来ないので、次戦以降サクセスウェイトも載ってどうなるか分かりませんが、今季はBS以外にとっては厳しい予選になるかもしれないですね。
なお8号車ARTAに関してはQ1で松下が4輪脱輪でベストタイム抹消となり、セカンドベストタイムはQ1トップから107%以上離れていたため決勝はピットレーンスタートとなりました。

決勝

決勝では1周目から波乱の展開。各所でGT500、GT300接触があって2周目からいきなりのセーフティカー導入となりました。
この接触でGT500では17号車Astemo(HONDA)がいきなりリタイアというなんとも苦い開幕。また14号車ENEOS(TOYOTA)も右リアを大きく破損し修復を要する状況。セーフティカーが導入されるとピットクローズになるため、オープンになってからピットに戻りガレージイン。レース復帰に向けて修復を試みます。
このスタート直後のセーフティカーのおかげでピットスタートだった8号車ARTAはGT500隊列の最後尾に追いつきます。

レースは8周目から再開。そこからのGT500は各所でGT300を交わしながら各所で様々バトルを展開。
HONDAからTOYOTAへ移籍した大湯都史樹、38号車CERUMOで果敢に100号車へ仕掛けていきます。

開発が熟成しているTOYOTA GR Supra勢に対しデビューレースとなるHONDA CIVIC TYPE R-GTはやや苦戦を強いられますが、その中でも100号車STANLEYは表彰台を争い、8号車ARTAは最後尾からグイグイと追い上げるアグレッシブな走りを見せてくれます。

ピットでトラブルがあったのは19号車WedsSport。34周目にピットに入るのですがなんと右前のタイヤのナットが外れずタイヤを交換できない!メルセデスF1からレンタルしてきたナットだったのでしょうか?笑
F1と違ってSUPER GTではタイヤ交換は一部だけでも問題はないので、最終的に19号車は右前タイヤの交換は諦めてそのままピットアウトさせます。
レース終盤に向けてこの1本が交換出来なかったのは痛かったですね。

様々な波乱はありましたが、GT500は最終的に36号車au TOM'Sが圧倒的な速さでポールトゥウィン。2位の39号車SARDに対し11秒ものギャップをつける圧勝となりました。

以下決勝の最終結果

ドライバーズランキング

優勝した36号車au TOM'Sはポールポジションも獲得したことで合計23ptを獲得。同様に2位の39号車SARDは予選2位で2pt、3位の100号車STANLEYも予選3位で1ptを獲得してます。
そして次戦は上記表右端に記載されているサクセスウェイトを各車搭載してのレースになります。ウェイトが載る分上位チームは不利になるので、そうすると次戦はウェイトが重くないチームの中からウィナーが生まれるのもSUPER GTの醍醐味。一体誰が次戦は勝利を上げるのか?注目していきましょう。

GT300

予選

まずは予選結果はこちら。

GT300の予選は台数が多いためGT500とはやや異なります。昨年までの通り事前にA組とB組に分けられるのですが、それぞれのQ1トップ8がポールポジションをかけて戦うQ2グループ1(以下Gr.1)へ、そして各9位以下が17番手以降のグリッドを決めるQ2グループ2(以下Gr.2)へ分けられます。
ポールを獲得したのは65号車LEONでしたが2位の2号車mutaとは僅か0.067秒差。少し遅れているとはいえ61号車SUBARUも0.315秒差で3番手に続き、ほんの少し何かが違っただけで順位は異なっていたであろう、大接戦の予選となりました。

決勝

GT300も1周目から波乱のスタート。GT500の17号車Astemoが止まった影響でSC導入とはなりましたがGT300も22号車R Q'sと48号車脱毛ケーズフロンティアが接触しR Q'sは後退を余儀なくされます。

リスタート後も各所で様々接触があり、その影響でピットストップを要求されるチームもちらほらと。

驚いたのは2号車mutaがなんとピット時にタイヤ無交換で給油のみでレースに戻っていったこと。レース終盤確かにタイヤは辛くなりますが、それでも優勝を目指してトップに立ちます。一方で65号車LEONはタイヤ4輪とも交換して追い上げにかけます。

その後も各所で所狭しと様々バトルがあり、一時は6番手から13番手までの8台が数珠繋ぎになる大接戦。それだけ各車のレベルが拮抗していたということでしょう。本当に手に汗握る戦いだったのではないでしょうか?

一方で残念だったのは61号車SUBARU。レースも残り数周となったところでピットに戻ったところで消化器を吹きかけられるシーンが飛び込みます。ドライバー山内のレース後のコメントを読むとブレーキに問題を抱えながら走行していた中、ダブルヘアピンで突然ブレーキが抜ける症状が現れて5号車マッハ車検に接触してしまいリタイアをせざるを得なかったとのこと。なんとか踏ん張っていたようですが、次戦リベンジしてほしいですね。

レースは最終的にタイヤ無交換が功を奏した2号車mutaがトップチェッカーを受けて優勝、65号車LEONは最後まで追い上げましたが5秒届かず2位で終わりました。

以下決勝の最終結果

ドライバーズランキング

優勝した2号車mutaは予選2位で2pt、2位の65号車LEONは予選PPで3pt、11位の61号車SUBARUはレースをリタイアしましたが予選3位で1ptを加算しています。GT500同様、次戦は右端のサクセスウェイトを載せてのレース。
GT300は昨年までサクセスウェイトが獲得ポイントの3倍でしたが、今季はウェイトの上限が100kgから80kgに引き下げられたこともありサクセスウェイトもポイントの2倍へと変わりました。これが昨年までとどんな違いを生むのか?これからのシーズンの行方、注目ですね。!

次戦

さて、次戦は毎年恒例ゴールデンウィーク5月3-4日開催のRd.2富士スピードウェイ。昨年は450kmの距離によるレースでしたが、今年は3時間というタイムレースでの開催。3時間となると短めの耐久レースに相当。SUPER GTのスピードで走りつつ気温や路面温度を読みながらタイヤのマネジメントが大切になりそうですね。
今度は一体どんな戦いを見せてくれるのか?目が離せません!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?