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【FIA F2 2024年シーズンプレビュー🏎💨】

いよいよ開幕を来週末に控えたFIA F2 2024年シーズン。昨年のランキング上位陣がこぞってシリーズを退き、F1への最終ステージのカテゴリーということもあって今年も多くの新顔がラインナップに並びます。
一体どのようなシーズンになるのか?少し覗いていきましょう。


カレンダー

今シーズンの開催カレンダーは以下の通り。

開催数は2023年と同じく14戦、1イベントでスプリントレースとフィーチャーレースの2レースを行うため全28レースを予定します。
※昨年はイモラ🇮🇹ラウンドが大雨のため中止となったため実質13戦。
変更点としてはF1と同じく開催時期が変更となったためバクー🇦🇿ラウンドが4月から9月へと移動になりました。またザントフォールト🇳🇱ラウンドが外れ、新たにルサイル🇶🇦ラウンドが第13戦に組み込まれました。
これにより、昨年まではRd.13モンツァ🇮🇹ラウンドから最終戦Rd.14ヤスアイランド🇦🇪ラウンドまで2ヶ月半の空白がありましたが、今シーズンはその間に2戦が組み込まれ、ルサイル🇶🇦とヤスアイランド🇦🇪の最終クールが連戦になります。最後が連戦になったおかげでドライバーたちも流れに乗りやすくなるのではないでしょうか。

ドライバーラインナップ

そして今年のドライバーラインナップはこちら。

今季は昨年のランキングトップ4がこぞって卒業したため上位の顔ぶれが一気に変わります。
我々日本人にとっての注目はやはり宮田莉朋🇯🇵(Rodin)でしょう!昨年HONDAがFIA F3に送り込めるドライバーがいなかったので今年のF2は日本人不在になるかと思っていたので宮田のF2参戦は本当に驚きでしたね。
昨年のSUPER FORMULAとSUPER GTのダブルチャンピオンとはいえ、今までほぼ日本でしか走ってこなかった宮田が白熱のFIA F2でどのようなバトルを見せてくれるのかは見どころではないでしょうか。

注目ドライバーはもう1人、昨年のフォーミュラリージョナルヨーロピアン(FRECA)のチャンピオンでFIA F3を飛ばして上がってくるアンドレア・キミ・アントネリ🇮🇹(Prema/メルセデス育成)。僕は彼のことをFIA F4から知っているのですが、一昨年イタリアF4とドイツF4のダブルチャンピオン、昨年は冬に行われるフォーミュラリージョナル中東(FRMEC)と春から始まるFRECAのダブルチャンピオンを獲得。イタリアF4は世界中のF4選手権の中でも最もレベルの高いシリーズ、そこで圧倒的な速さを示してチャンピオンを獲得。昨年のFRECAでは序盤こそなかなかPPや優勝がありませんでしたが、シーズン中盤のスパで初優勝を挙げると一気に伸ばして気がつけば圧倒的成績でチャンピオンを獲得しました。
既にスーパーライセンスポイントも55を数えており、あとは18歳の誕生日を迎えればスーパーライセンスが申請出来るようになります。
メルセデスの秘蔵っ子、いずれF1に上がってくるのは確実視されている注目度No.1若手ドライバーの彼がルーキーシーズンでどのような活躍を見せるのか、楽しみにしたいところです。

新型マシン

FIA F2は2018年から昨年までダラーラ製のF2 2018というマシンを使用してましたが、今季からはF2 2024という新しいマシンに移り変わります。

SUPER FORMULAと同じくダラーラの開発ということもあってかリアウィングはSF23と似てますね。
フロント周りは現在のF1に近しいものとなり、ドライビングなるべくF1に近づけることを目的に作られました。
エンジンが相変わらず当たり外れの激しいメカクローム製なのが心配なところではありますが(^◇^;)
このマシンはまだどのチームもドライバーもプレシーズンテストでしか走らせていないのでデータも少なく、皆がゼロからのスタートとも言えるでしょう。一体どのチーム、どのドライバーがこのマシンをいち早く乗りこなすのか、注目していきましょう。

スポーティングレギュレーション一部変更

今シーズンからF2とF3では予選に新たなルールが設けられます。参戦台数が多くまだ未熟なドライバーも多いことから、予選ではクラッシュによる赤旗中断も少なくありません。それがまだタイムを出してない下位のドライバーであれば順位にあまり影響はありませんが、トップタイムを出した直後に赤旗を出され利益を得ることもあります。
そのため今季からF2とF3では予選中にドライバーの責任によるクラッシュ等で赤旗中断となった場合、その対象のドライバーのタイムを全抹消され、以後の予選セッションには参加ができなくなります。
クラッシュであってもなんとか自走でピットに戻ることが出来るケースもあったり、スピンしてトラック上でエンストしてしまい赤旗後に再始動できてピットに戻れるケースもあります。今まではこれらの場合でもタイムは認められセッション再開後の走行も認められてましたが、今年からはそれらが認められなくなります。
勝手な想像ですがF2とF3で実験してみて、その後同様のレギュレーションがF1にも導入されるのではないかと思います。
このレギュレーションが予選にどのような影響を及ぼすかは注目ですね。

ドライバーは毎年のことですが、今年は宮田莉朋の参戦やアントネリの飛び級昇格、それだけでなくマシンやレギュレーションにも大きな変更があり例年にもまして注目度は非常に高くなると思います。
一体どんなシーズンになるのか?ここからチャンピオンを獲るのは、F1に辿り着くのは誰なのか?Road to F1、2024年シーズンが始まります!

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