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【WRC Rd.2 ラリースウェーデン🇸🇪Day1, 2ハイライト】

ついに始まりましたラリースウェーデン。Day1はSS1しかないのでDay2とまとめてハイライト。

SS8までを終えて総合トップに立つのはエサペカ・ラッピ🇫🇮(ヒョンデ)、そこになんと勝田貴元🇯🇵(TGR)が3.2秒差の2番手、さらにWRC2リーダーのオリバー・ソルベルグ🇸🇪(Toksport/シュコダ)が1分17秒遅れでまさかの総合3番手に食い込んでくるトップ3となりました。

改めてDay2は大波乱の連続。チャンピオン候補のエヴァンス🇬🇧(TGR)がSS3で360°ターンのスピンを喫し、スウェーデン前回勝者のタナック🇪🇪(ヒョンデ)と王者ロバンペラ🇫🇮(TGR)はSS4で揃ってクラッシュしデイリタイア。
エヴァンスは出走順の不利もありその後もタイムを伸ばせずズルズルと後退。

ロバンペラのリタイアでSS1から好調を示していた勝田が総合トップに立つもDay2午後のループでラッピ🇫🇮(ヒョンデ)が怒涛の走りで追い上げSS7でトップに浮上。

前戦モンテカルロウィナーのヌービル🇧🇪(ヒョンデ)はここまで速さを示せずにずるずると後退。SS6スタート前にはエンジンがかからなくなり、対処を施している間にスタートに遅着し40秒のペナルティ。そしていざSS6をスタートするとボンネットが正しく閉まっておらず浮き上がり始めてしまう始末(^_^;)。

優勝争いは現在ラッピと勝田の2人に絞られる形となりましたが、面白いのは先ほど挙げた通り総合3位にWRC2クラストップのオリバー・ソルベルグ🇸🇪(Toksport/シュコダ)が割って入ってきていること!ソルベルグだけでなく他のWRC2勢も各ステージでトップクラスの順位に割って入って来て、完全な混戦状態。このような現象が起きているのには、コンディションの変化が大きく影響してます。
SS5以降の午後ステージは降雪の量が増え、出走順が最初の方だと新雪状態で路面が固まってません。一方で後続になればなるほど圧雪されたり雪が掃けグラベル路面が見えてきてグリップが高まります。その為先に走るWRC勢がこぞって新雪の影響を受け、WRC2勢は逆に整ってきた路面で順位を伸ばして来ました。SS5に至ってはWRC2のリンナマエ🇪🇪(GRヤリス)が総合でステージウィンを飾り、トップ5がWRC2で埋め尽くされる謎現象。さらにTGR育成の山本は総合10番手に入り11番手の勝田貴元を上回ることになりました。

そんなこんなでWRC2クラス総合トップを走るのは先に挙げた通りソルベルグ、その後ろでリンナマエが2番手、そしてサミ・パヤリ🇫🇮(GRヤリス)が3番手と続き、2〜5番手まではGRヤリス勢が占める展開。
また今回スポット参戦のTGR育成の2人、山本がトップから2分11秒遅れの7番手に位置しWRC2デビューとしては上々のポジション。一方で小暮はSS5で大きく遅れを取り(理由は不明)、リタイアではないもののDay2終了時点でトップから約28分遅れの19番手。しかしSS8ではクラス5番手のステージタイムをマークしているのでDay3以降の走りにも期待です。

このような感じでDay2は大波乱の連続の1日となりました。Day3土曜日は一体どのような1日になるのか?走りが一線を超えてクラッシュしてしまうこともあるラッピと勝田の優勝争い、さらに新ポイントシステムによりこの土曜日を何位で終えるのかも重要なので攻めどころと我慢どころの見極めが大事になってくると思われます。
今回のスウェーデン、益々目が離せません!


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