【全日本ロードレース Rd.5もてぎ🇯🇵JSB1000ハイライト🏍💨】

今回の全日本ロードレースはスーパーフォーミュラと併催のイベント「もてぎ2&4」
路面に4輪のラバーも乗って普段とは異なる難しさがあります
鈴鹿8耐が終わって間もなく、参加したライダーはしっかりと走り込みも出来ているのでより一層レースのレベルは高くなります
また、1週間前にインドネシアのマンダリカで行われたアジアロードレース選手権ASB1000クラスのレース2にてSDGハルクプロから参戦の埜口遥希がレース中の事故で亡くなったのを受け金曜日のブリーフィングにて黙祷が捧げられ、各々埜口への思いを抱き挑むことになりました
※今回はJSB1000クラスのみの開催ということもあり、全日本ロードレースとしての埜口への追悼セレモニーは次戦9/2-3のRd.6オートポリスにて行われるそうです

土曜日に行われた予選ではなんと津田拓也(オートレース宇部/SUZUKI)が、シリーズを席巻する中須賀(YAMAHA)を抑えポールを獲得!
オートレース宇部は今季からJSB1000クラスに参戦で今回が初PP、津田にとっても2016年以来以来7シーズン振りのPPとなりました
ただそのすぐ後ろに王者中須賀、そしてランキング2位の岡本(YAMAHA)、BSB帰りの水野(Astemo Honda)、亀井(ヨシムラSUZUKI)とツワモノが並び、決勝も接戦が予想されます

そんな決勝、序盤から見応え抜群のバトルが展開されます
ホールショットを奪ったのは2番グリッドスタートの中須賀、PPの津田拓也は一瞬ターン1を奪ったように見えましたがオーバーランしてしまい先頭を譲ってしまいました
また水野が2列目から好スタートを決め他車の合間を縫い2番手へ浮上、中須賀、水野、岡本、津田拓也の4台がトップグループを形成します
そして2周目には水野が中須賀に仕掛けトップに立ちます

しかし、3周目に入ったところで突如赤旗が提示されレースは中断
ターン1で谷本音虹郎(Team TATARA Aprillia)が関口太郎(Team TARO/BMW)に接触し転倒した模様で救護を要したための赤旗のようでした
※後に谷本は病院へ救急搬送され、首を負傷し意識不明の重体とニュースにもなりました。無事であることを祈るばかりです。

谷本のコース上での対応が終わり、レースは再開へ準備を進めます
元々20周のレースでしたが16周へ減算で再開となり、グリッドはリセットされ予選順位のままスタートすることになりました
リスタートというより、一からやり直しということですね

今度のスタートは津田拓也がPPからホールショットをしっかり決めトップで駆け抜けていきます
その後ろを中須賀、岡本、水野、そして5位には名越(SDG/Honda)、6位には作本(Astemo Honda)が続いていきます
そこからはトップ4が後続を引き離し一つのグループを形成、4台による抜きつ抜かれつのバトルが繰り広げられます
王者中須賀も先頭には立つも今までのように圧倒して距離を離すわけでもなく津田拓也がしっかりと着いていき、夏休み前と比べると余裕がない展開
4台がかなり近い距離で並んで続いていきます

レースが動き始めたのは8周目、4番手を走っていた水野が岡本を攻略し3番手へ浮上、さらに9周目には津田拓也をもクリアして2位へ浮上します
水野はイケイケドンドンです
そして岡本は津田拓也を抜いて3番手へ上がります
そこから津田拓也が少しずつ遅れ始め、中須賀、水野、岡本の3台の戦いに
そして11周目、水野が中須賀をクリアしついにトップに立ちます
しかし12周目には中須賀がトップを奪い返します
テール・トゥ・ノーズの接戦、手に汗握ります

しかしその12周目、ヘアピンでアクシデントが起きます
なんと3番手の岡本が2番手水野のリアをヒットしてしまい転倒!
ランキング2位の岡本、ここでレースを終えてしまいます
シリーズタイトルのことも考えると非常に痛いノーポイント
幸いだったのは、接触しつつも水野は転倒せずそのままレースを継続できたことですね
しかしここからは水野も接触の影響で中須賀から少し遅れをとってしまい差が広がります

そして最後は中須賀がなんと逃げ切り優勝、2位には大健闘の水野、3位も素晴らしい走りを見せてくれた津田拓也が入りました

他にも最後は名越(SDG/Honda)と亀井(ヨシムラSUZUKI)の5位争い、後方ではありますが星野(TONE/BMW)、柳川(RSITOH/Kawasaki)、新庄(Team TATARA Aprillia)のベテラン3選手の攻防など、非常に見どころの多いレースになりました

今回のレースは2&4で普段2輪を観ない方も来場されていて、そのような方々に向けて非常に面白いレースを魅せることが出来たんじゃないかなと個人的には思います
次戦は9/2-3に行われるRd.6オートポリス
今回のような手に汗握るバトルを次戦も期待したいですね


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