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未来の担い手となる女性エンジニア、ここに集結。BootCamp卒業生成果発表会「MsEngineer STAGE」開催レポート

未経験から最短5ヶ月で世界に通用するエンジニアを育成する、女性のためのフルリモート型プログラミングブートキャンプ「Ms.Engineer」。2021年春の開講後、すでに複数人の卒業生がエンジニアに転身し、現場で活躍しています。

2年目となる2022年10月、今期のBootCamp卒業生が、学びの最終成果としてつくりあげたプロダクトやサービスを発表する「Ms.Engineer STAGE」が開催されました。

7月から3か月間、平日月曜日から金曜日までのすべての時間を使い、超実践型の厳しいカリキュラムでプログラミングを学んできた卒業生たち。半年前、全くコードを書いたことがなかった彼女たちが、BootCampの日々を乗り越えエンジニアとしての新しい人生を歩み始めた姿を、ぜひご覧ください。

PCの操作さえままならなかった卒業生たちが、3ヶ月の成果を発表

発表会は、代表のやまざきの挨拶からスタート。やまざきは、「確かな技術力に加えて、生涯活かせるビジネススキルとチーム開発力まで備えた女性エンジニア」の必要性を強調しました。今回発表する卒業生たちも、単なる実装だけではなく、開発によって解決したい課題やターゲットを設定するところからチームで取り組んできました。

そんなBootCamp卒業生たちの頑張りを、やまざきはこう称えました。「ここにいるメンバーのほとんどが、それまでの仕事を退職するなど区切りをつけ、文字通り退路を絶って、全精力をBootCampに傾けてきています。コードが書けないだけではなく、最初はPCの操作もままならないメンバーもいた中、短期間でどれほどの成長があったのか、ぜひご覧いただければと思います」

CSSからスタートし、様々なプログラミング言語を短期間で習得。実際のAPIを使って開発する企業研修weekには、上場企業のCTO等が自ら参加。Ms.Engineerの「本気」で人生を変えるためのカリキュラムを乗り越えてきた生徒の皆さん。

最終プロジェクトでは企画・言語選定・設計・実装・ピッチまでを全て自分たちで行い、チーム開発力を徹底して養います。彼女たちは3ヶ月の集大成をどのように表現するのでしょうか。

いよいよ、今期BootCampの集大成「Ms. Engineer STAGE」の開幕です。

各チーム発表、ゲストによる質疑応答・フィードバック

今回の「Ms.Engineer STAGE」では、7人の卒業生が2チームに分かれ、BootCampの最後の1ヶ月をかけて企画・開発したプロダクト・サービスの発表を行いました。

1チーム目(kimagure.inc):女性の生理時の食事をサポートするサブスクサービス

最初の発表は、なおさん、なおみさん、ゆかこさんの3人で構成されたチーム「kimagure.inc」。開発したサービスは、女性の生理時の食事をサポートする、レコメンド型お弁当のサブスク「femeats(フェミーツ)」です。

kimagure.incは、メンバー自身の経験をきっかけに、女性の生理に対する悩みの深さにアプローチすることを決めたそうです。特に、多くの女性が生理に対して悩みを抱えているにもかかわらず、実践している対策はその場しのぎのものが多く根本的な解決に繋がっていない、という問題意識を持ちました。

そして解決方法として、食事と生理の症状の関連性に着目。生理時の食生活を改善する「femeats(フェミーツ)」を開発しました。

「femeats(フェミーツ)」には、2つの機能を実装しました。一人ひとりの生理時の悩みに合わせて栄養士監修の食事プランを提案する「パーソナライズ診断」と、生理周期・期間に合わせてお弁当を定期配送する「サブスクリプション」です。プレゼンの中では、デモンストレーションとして実際に動く画面を使って詳しい機能説明を行いました。

パーソナライズ診断の受診から、メール認証付きのユーザー登録、購入確定、マイページでの契約情報の確認・変更まで、サブスクD2Cとしての基本機能がきちんと実装されている様子がうかがえました。

短い時間の中でも、パーソナライズ機能や決済機能といった複雑な実装に挑戦したり、初めてデザイナーとやり取りしてUI/UXにこだわったりと、チャレンジを重ねてきた3人。BootCampでの経験を振り返るゆかこさんの言葉が、彼女たちの成長と今後の可能性を感じさせてくれました。

「課題を進める中で何度も壁にぶつかりました。でも、一つひとつ乗り越えるたびに、自分で調べ、手を動かして解決する力が身についていきました。今後は、技術の力で働く人の課題解決ができる、期待を超えていけるエンジニアになりたいと思います」

ゲストの方々からは、パーソナライズ診断の開発や、UI/UXデザインへのこだわりといったチャレンジ領域について、特に驚きと賞賛の声が寄せられました。さらに、開発の過程や、課題を設定した背景を掘り下げる具体的な質問も。kimagure.incの3人がエンジニアとして次のステップに進むためのフィードバックもあり、卒業生全員の糧になるようなディスカッションが行われました。

2チーム目(ひだまり開発):子育て中の開発者の視点が光る、学童の仕事をスマート化するアプリ

続いての発表は、りょうこさん、あやかさん、ひなこさん、はるかさん4人で構成された「ひだまり開発」。学童の運営効率化アプリ「スマートGAKUDO」を開発しました。

ひだまり開発は、学童の登録児童数が増え続ける中、人手不足によって先生一人ひとりの負荷が重くなっている、という問題を課題として設定しました。彼女たちの提案する解決方法は、学童のICT化による先生の業務の削減です。保護者から受ける出欠連絡の簡素化と、児童の管理業務の効率化の2つを叶えるのが「スマートGAKUDO」です。

「スマートGAKUDO」は、保護者と先生の双方が操作し、児童の出欠や状態についてコミュニケーションを取るアプリ。出欠連絡をはじめとした保護者側の機能と、児童名簿の確認、児童の様子の記録といった先生側の機能の両方が、分かりやすく設計されていました。

先生たちの忙しさを考慮し、保護者への連絡手段を音声メッセージにした点もユニークなポイント。他にも、様々な工夫がサービスの中に散りばめられていました。アクセスが集中した場合もダウンしない強い環境をつくるために、カリキュラムの中では扱わなかったプログラミング言語に挑戦したり。保護者側と先生側の使用環境の違いに配慮して、複数デバイスでの利用に対応させたり。徹底してユーザーに寄り添った実装が光りました。

メンバーのはるかさんが、最後に涙をこらえながら紡いだ言葉に、彼女たちの3ヶ月の努力と覚悟が滲んでいました。「私は前職で小学校教諭をしていました。最後の教壇で、子どもたちの前で『夢は何歳からでも叶えられます』と伝えてきたので、必ず目標を達成して、愛されるサービスをつくれるエンジニアになりたいと思います」

ゲストの方々からのフィードバックの時間には、徹底したユーザー視点と、工夫したいポイントをきちんと仕様に落とし込み、アプリに実装できた点に評価が集まりました。

学童で働いた経験のあるメンバーや、今現在学童に子どもを預けているメンバーがチームにいたことが、ユーザー視点の深堀りに役立ったそうです。最後には、今後の展開を見据えたさらなる追加機能や、現実的な懸念点・改善点について、ハイレベルな議論が交わされました。

同僚になってくれたら心強い。ゲストも絶賛の卒業生たちの成長ぶり

ゲストの方々の多くが、卒業生たちの技術的なスキルやマインドが、すでに現場のエンジニアに近いレベルに達していることへの感動を口にされていました。今回の卒業生たちのようなエンジニアが、これから同僚として一緒に働いてくれたら心強い、という声も。株式会社アルファドライブ執行役員CTOの赤澤さんからは、「自分や自分のチームにとって脅威になるようなエンジニアが、これからいっぱい出てくるんだなと感じた」というコメントまでありました。

また、freee株式会社執行役員の泉さんは、卒業生たちへの賞賛に加えて、世間全体に対するリスキリングの影響についても言及されました。「プログラミング未経験の方が3ヶ月でここまでつくれるようになるというのは、本当にすごいことです。Ms.Engineerのような取り組みが世の中全体に広がっていったら、イノベーションもより起きやすくなるのでは、とさえ感じました」

さらに、これからエンジニアとして新しいキャリアを歩む卒業生たちに向けた、熱いエールもいただきました。株式会社圓窓代表取締役の澤さんは、映画のセリフを引用しながらエンジニアの可能性を語ってくださいました。「今希望を失っている世界を助けられるのは、テクノロジーです。そしてテクノロジーは、勝手に生えてきたり地面から湧いてきたりするものではありません。エンジニアが作り出すものなんです。『エンジニアは世界を良くする』ということを心に秘めて、これからのエンジニア道を全うしてほしいと思います」

プログラミング未経験の女性たちが、3ヶ月のBootCampを経て、未来を担うエンジニアにまで成長した姿がお披露目された、今回の「Ms. Engineer STAGE」。

自分の力で人生を切り拓くリスキリングの可能性を実感する、素晴らしい成果発表会となりました。

Ms. Engineer STAGEの概要はこちらのプレスリリースでもご紹介しています。

「Ms.Engineer STAGE」開催概要
▼日時
2022年10月14日(金)12:00~13:30
▼発表者
Ms.Engineer BootCamp 2期生 7名
▼ゲスト
株式会社圓窓 代表取締役
澤 円 さん
GMOあおぞらネット銀行株式会社 CTO
矢上 聡洋 さん
株式会社LayerX 執行役員
名村 卓 さん
株式会社ニューズピックス フェロー
株式会社アルファドライブ 執行役員CTO
赤澤 剛 さん
freee株式会社 執行役員 VPoE コアプロダクト開発本部長
泉 祐一郎 さん

コンテンツ
・Ms. Engineer代表 やまざきひとみ 挨拶
・各チーム発表、ゲストによる質疑応答・フィードバック
└1チーム目:kimagure.inc(発表内容:女性の生理時の食事をサポートする、レコメンドお弁当のサブスクサービス「femeats(フェミーツ)」)
└2チーム目:ひだまり開発(発表内容:学童の運営効率化アプリ「スマートGAKUDO」
・ゲストによる全体総評

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Ms.Engineerは未経験から最短5ヶ月でハイクラスエンジニアを目指すことができる、女性のためのフルリモート型プログラミングブートキャンプです。
あえて女性のみの学習環境であることで、女性ならではのライフスタイルに寄り添った学びやすさやサポート体制を提供します。

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