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久しぶりのDATEに行ってきた~岡村靖幸2021Springツアー「操」@中野サンプラザ(2021年3月29日)

 noteの更新がずっと止まったままでした。年が明けてからバタバタしていたのと去年から続く新型コロナウイルス騒動で少し疲労があったのか、長文の記事を書く気力がわかない日々を過ごしていました。詩作はそれなりにマイペースでやっていたのですが。なにかを徒然なるままに書くというのができずにいたのです。自分では工夫してこの平板な日々にいろいろスパイスをつけて楽しんでいるつもりでしたが、やはりどこかでストレスを感じていたようです。

 そんな年明けから春まで自分のため息とどうつきあうかの毎日を過ごしていたところ、3月29日に中野サンプラザで開催された、岡村ちゃんこと岡村靖幸さんの「DATEっちゅう名のライブ」に行ってきました。コロナ禍で去年予定していたツアーが一旦無しになり今年の春に延期ということにされていましたが、それを全日程中止とし新しいツアーを組みなおして、コロナの時期にそったライブを開催するということになったのです。


 座席の間引き(左右前後1席あいた状態)、マスク着用、問診表提出、声出しはNG等々、コロナ禍で行うイベントのガイドラインにそっての開催になり、果たしてどうなるのか・・・と少し不安に思いながらもDATEに行けるという嬉しさもありチケットを取った私。

 声だせないのがつらいな・・・、コール&レスポンスできないのか・・・、それ、ちゃんと守れるのかな・・・といろんな気持ちをめぐらせながら、DATE当日の3月29日に中野サンプラザに向かいました。

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 でも、それは全くの杞憂に終わったのでした。終演後の私の気持ちは「ああ、来て良かった・・・。岡村ちゃんはコロナとか関係なく岡村ちゃんのままで最高だった」というもの。声はだせずともいつもの多幸感はたっぷりと体感できたのです。

 いつものツアーメンバーとは違い、バックダンサーさんたちが帯同していなかったのですが、ステージの演出がシンプルになった分、岡村ちゃん自身のパフォーマンスがさらに濃厚なものになっていたと感じました。あとバンドメンバーの方々の衣装もいつもはバラバラの服装なのに、今回はお揃いにしていたり。それと岡村ちゃんの存在と音の圧がいつもの数倍あったように感じます。

 ライブの時間も通常のツアーでは3時間近くやるのに今回は2時間きっかり。なので、いつも聴ける曲がなかったり、定番のコーナーもカットされてたり、「何かが足りない」と感じてしまうところは要所要所ではありやっぱり寂しいなぁと正直思ったのは確かです。ただし、声が出せない分、座席間引きにより十分なスペースがあったことで、思い切り踊ることができたのでした。声がでない分それ以外の身体の機能をフルに動かして全身で表現しよう!という気持ちに自然となっていき、岡村ちゃんもベイベ(オーディエンス)にそれを求めている感じがしたので、会場は自然と一体感がでて、音は発していなくても、体のリズムから思い切り声をだせたのだと思います。

 セットリストは昨年リリースのアルバム「操」からの選曲が中心となり、それ以外は、今年の3月にリリースされたシングル曲、そしてDATEの定番曲という構成です。洋楽のカバーを2曲披露してくれました。

 何がすごかったって、岡村ちゃんの歌と動きがさらにパワーアップしていたこと。私たち、声だせないのにそんなポーズしてどうすんのよ!と突っ込みたくなるような動きを繰り広げる彼をみていて、「ああ、そうだ、これが岡村ちゃんなんだよな。そうだったよ!」と改めて彼のアップデート精神に敬服したのです。

 「身体と身体でコミュニケーションしよ!」というメッセージを発しながら歌い踊る岡村靖幸のその姿は「この状況だって自分のステージの演出の一つにしてやるぜ!」というプロ魂そのものでした。といってもコロナ禍だから精神力、根性論で突破なんてこともなく、ちゃんと感染防止対策にそった内容だったからまたすごいなぁと思ったのです。

 私たちが拍手や身振り手振り、そして踊るという行動で思いっきり応えている様子がステージからみえていたのか、時々嬉しそうにほほ笑む姿も目撃できてうれしかったです。

 「これが俺なんだ、岡村靖幸なんだ、ここの場所をずっと作るんだ」というメッセージを2時間たっぷり浴びたDATEでした。正直言うと以前のようにキャーと騒ぎたかったし、もっと長くやってほしかったのだけれど、このちょっと寂しい感じが残ることで、「コロナが収束したら思いっきり声だせるようになるんだから、その時をまた楽しみに待ってる!」という気持ちにもなれたのでした。それに終演後に切ない寂しさと哀しさが残り、あと祈りみたいな気持ちが沸き上がってくるのはいつものDATEと一緒じゃないかとも思えたのです。

 岡村ちゃん、ありがとう、あなたのおかげで、この平板でモノクロな日々に対して色彩がもたらされました。まだまだ心配な状況が続きますが、岡村ちゃんの新曲の「俺だけのバッシュ―」を今年のテーマ曲として、やっていきたいと思います。6月の千秋楽も行く予定なので、感染予防と体調管理頑張ります。

 ツアースタッフや会場の係員の方々も感染防止のため、きめ細かな対応をされていました。気を遣うことが多くて大変だと思いますが、そういった方々いることで私たちは安心してライブにいけるのです。本当にありがとうございます。

 しみじみと思ったこと、やっぱり人間から「楽しむ」という行為を取り上げるということは難しいんだなぁっていうこと。感染防止対策はもちろんきっちりとするけれど、でも、声はだせなくても踊る、とか、拍手というところに意識をむけそれで楽しむということを表現できるのであれば、まだまだ何とかやれるのではないかとも感じました。昨年からずっと身体性という言葉を意識させらていたのだけれど、身体性を維持することも工夫次第でどうにかなるのかな、なんて明るい気持ちにもなれたのです。

 最後に。とっても素敵なDATEで幸せだったのだけれど、マスクしながら激しく踊るという行為はかなりしんどかったです(苦笑)なので、しっかりと身体を鍛えておく必要があると思いました。

 まだまだ油断できない状況が続きますが、岡村ちゃん、バンドメンバーのみなさん、ツアースタッフさん、ベイベさんたちが無事で健やかに過ごせられるよう願っています。

 あー、DATE行けて本当に良かった!!!

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