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レビュー/IN FLAMESが放つ13作目のアルバム「I, THE MASK」

I, THE MASK / IN FLAMES
2019年3月発売

IN FLAMESが2016年発売の「BATTLES」からおよそ2年半ぶりとなる13作目のスタジオ・アルバム「I, THE MASK」をリリースした。

〈イエテボリ・サウンド〉と称された独特のサウンドとスタイルでメロディック・デス・メタルの礎を築いたIN FLAMESだが,メロディック・デス路線からたもとを分かって久しい。2000年発売の5th「CLAYMAN」を契機に彼らのスタイルは突然変異のごとく一気に多様化し,様々なジャンルの音楽的要素を取り込んでいった。それから20年近くたってリリースされた本作も,間違いなくその流れの延長線上にある。

クリーン・ヴォイスとシャウトを巧みに織り交ぜたアンダース・フリーデンの歌唱とキャッチーなメロディ,ヘヴィなサウンドが生み出す個性的な世界観は,IN FLAMES以外には成し得ない。〈ヘヴィ・メタル〉あるいは〈ラウド・ロック〉という安易なラベリングには収まりきらない強烈な個性が内包されたアルバムに仕上がっていると思う。

欧米のフェスの常連であり,現時点で4月から8月にかけて31本の公演が確定しているIN FLAMES。メタル/ラウド・ロックの最新のトレンドを体現していると言っていい彼らのようなバンドが日本で支持されないかぎり,日本のメタル市場は世界の潮流から取り残される一方だと思う。ぜひとも来日公演を実現してほしいし,日本で開催されるフェスにもどんどん登場してほしい。

【収録曲】
01 Voices
02 I, The Mask
03 Call My Name
04 I Am Above
05 Follow Me
06 (This Is Our) House
07 We Will Remember
08 In This Life
09 Burn
10 Deep Inside
11 All The Pain
12 Stay With Me
13 Not Alone (Bonus Truck)

※アメブロからの転載です。

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