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急速充電の規制緩和

 EV(電気自動車)の普及に向け、充電設備の規制緩和に関する動きが出てきましたね。

これは、2035年にガソリン車の新車販売禁止に向けた第一歩となるでしょう。

世界中でEV化の波が起きており、日本だけがガラパゴス化出来ないということなのでしょうけれども・・・

正直なところ、ウチはマンション暮らしでして・・・
集合住宅だから、自宅での充電が出来ないんですよね。
現在、役回りで管理組合の理事として会議にも出席しているのですけれども・・・

多くの集合住宅では修繕積立金の未来予測がヤバい!

んですよね。
15年間隔で大規模修繕という話があるのですが、これで最低でも5億円ぐらいかかります。(年間3333万円)
その他の設備として水道やエレベーター等、様々な設備への修繕費があるので、毎年5000万円ぐらいは必要になる計算です。
月額1.5万円平均で修繕積立しているわけですが、200世帯ぐらいなので、月300万円の積立。年間だと3600万円になります。
管理費で月1万円ぐらいかかるわけですが、これで管理人や諸々の管理費用に充てています。
一応、管理費の余剰分から修繕費用を流用しようという話になっています。

一方、今問題になっているのが、充電設備をどうするか?
という話です。
最低でも1億円はかかると言われておりますし、維持費も結構な額になるそうです。
住宅ローンの負担もありますから、普通の会社員でも結構厳しい負担になるんですよね。
年金生活者になると、管理費と修繕費で毎月2.5万円(現状)吹っ飛びますし、今後、3.5万円ぐらいまで上げないと厳しいというシミュレーションもあります。
そんな中で、充電設備問題ですからね・・・
勘弁してほしいお話になります。

充電設備の件は、恐らく、揉めに揉めると思うんです。

高齢者で、免許証を返上する家庭では、充電設備のためにお金を支払いたくないという意見が必ず出てくるはずです。

私も2035年には、65歳で年金受給世代に突入しています。
もし、ガソリン車発売禁止前にガソリン車を購入し、後期高齢者(75歳)で免許の返上を計画するとなると、充電設備不要論に回る可能性があります。

政府が集合住宅や一般住宅用に充電設備を設置するための補助金を出すぐらいしておかないとEV普及は結構大変なんじゃないかな? と思わざるを得ません。

いずれにせよ、この取り組みがもたらす経済へのマイナスは計り知れないものがあります。
今でさえ、乾電池やコイン電池、リチウムイオンバッテリーの廃棄問題があり、うっかりとゴミ出し出来ないんですよね。
今後、太陽光バブル時代につくられたメガソーラーの耐用年数がきて、バッテリーの廃棄問題が噴出してきます。

一時期騒がれた太陽光パネルの廃棄問題については、下記の記事のようにリサイクル技術の向上によって、見通しが立ち始めております。

一方、バッテリーは問題があります。
国内の有力メーカーが品質管理しているバッテリーであれば、リユースしても問題は少ないのですが・・・
海外製のバッテリーだと、火災や爆発事故が頻発します。

実は、弊社でも海外製の中古バッテリーを購入して使用した経験があります。
電動フォークリフトを使っているんですね。
で、純正品が古くなってきたので、中古バッテリーに交換しようとしたら、

100万円です

という見積が・・・

中古フォークリフトが、7~80万円なのでバッテリーの方が高いんです。

仕方がないので、海外製で20万円のバッテリーを購入しました。

購入後、しばらくは問題なかったのですが、一年がたったある日・・・

充電中に煙がモクモク・・・
充電部分が、トロトロに溶けてしまいました。。。

ということで、フォークリフトが使い物にならなくなりました。
結局、70万円出して中古フォークリフトを購入することになったので、もう海外製のバッテリーはダメだと考えています。

もちろん、日産さんとかのきちんと管理されたバッテリーならリユースしても問題ないと思いますが・・・
多分、一般消費者であれば、私と同じで安い海外製を選択する可能性が濃厚です。
その結果、充電中に家が焼けてしまう被害も出てくるんじゃないかな? と思います。
上述のように、集合住宅で億単位のお金を出して充電設備を入れたくないのは、海外製バッテリーで駐車場が火の海になることを恐れていることもあります。
住民全員が正規のきちんと管理されたバッテリーを使用するわけではないのですから・・・

私としては、

今こそガソリンスタンドを活用すべし!

と考えています。

EV用バッテリーは個人所有にしない。

共通化して、車両重量に合わせ、2セットとか3セットさせる。
バッテリーの管理はガソリンスタンドとバッテリーメーカーで行なう。
充電は、バッテリー倉庫で一元管理し、各地のガソリンスタンドに必要数を配給して回る。

消費者は、ガソリンスタンドで充電されたバッテリーパックを交換してもらい走る。

こういう考え方であれば、EVの普及がさせやすいと思います。
管理も行き届きますし、火災事故も減らせます。
わざわざ充電設備を各家庭で準備しなくても良いわけです。

せめて日本国内だけでも、そういう規格でやってくれないかなあ? と思う今日この頃なのです。

しがないオッサンにサポートが頂けるとは、思ってはおりませんが、万が一、サポートして頂くようなことがあれば、研究用書籍の購入費に充当させて頂きます。