WE ARE LONELY,BUT NOT ALONE-現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ(佐渡島 庸平)

幻冬舎

安全と安心、信用と信頼という言葉の定義、意味を考えるために、又コミュニティの作り方、あり方という視点を常に持ちネットを中心とした社会を視ている著者の中身を知りたくて、衝動的に購入。その内容は本書で書かれている通り、これを読んでそのまま知的好奇心が満たされる部分は少ない。それでも、この先もっと深く考えてみたいという誘惑をおこさせてくれるレベルに仕上がっていると感じた。もともと、地方創生、地域活性化のためのコミュニティの再構築はいかになされるべきか、或いは何処を目指し、どのようなプロセスをへて進んでいけば再生への道を辿っていると評価できるのかという意識からこの論旨に入り込んだ私としては、オンライン・コミュニティの在り方や設計のされ方にはとても新鮮で斬新なものを感じた。

包摂的で寛容さがあり、だからこそ曖昧になりがちなそれぞれのコミュニティの存在とその意義をあらためて深く考えていくきっかけになる書籍となった。このまま國分功一郎氏や山岸俊男氏、山崎亮氏などの著作を勢いで読み進めていきたい気持ちになった。

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