2023年8月11日(金)
岐阜かがみはら航空宇宙博物館

「戦後の航空機開発」コーナー

航技研 低騒音STOL実験機「飛鳥」
小さな地方空港でも離着陸できる、低騒音の航空機の技術を得るために開発されたSTOL（短距離離着陸）実験機です。科学技術庁航空宇宙技術研究所（現：JAXA）により国家プロジェクトとして進められました。C-1輪送機を原型として、純国産ターボファン・エンジン4基を主翼の上に搭載。エンジン排気をフラップに沿って下向きに曲げて通常の2～3倍の揚力を発生させるUSB方式高揚力装置や、コンピュータ制御の飛行安定装置など、さまざまな新技術が盛り込まれました。1985年10月28日の初飛行から約3年半にわたって岐阜飛行場で飛行実験を行い、高いSTOL性を実証しました。

HYPER-CHicK "KoToNo Limited"
日本人女性初の飛行を目指して設計・製作された機体です。1992年7月、静岡県富士川滑空場で国際航空連盟の規定に基く記録飛行に挑戦し、我が国初の女性記録を樹立しました。