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自担のバク転で泣いた話


自担がテレビでバク転を披露した。

息をするのも忘れて、ぼろぼろ涙が溢れてきた。


最初に言っておくと、自担は初めてバク転に成功したわけでも、できなくなっていたわけでもない。

バク転ができる人が、バク転をした。

ただそれだけ。


でも、ただそれだけのことが、涙が出るほど嬉しかった。


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※今回Snow Man増員時の記述があります。
私は所謂6人派や9人派などの考えはありませんが、当時感じたことに触れるため、そのあたりの話が苦手な方はここでそっと閉じてください。
申し訳ございません。

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私はSnow Manの阿部亮平くんを応援している。


私にとってバク転は阿部くんを好きになった当時のグループの最大の強みであり、また、阿部くん自身の武器のひとつでもあった。

私が阿部くんを好きになった当初、阿部くんはSnow Manの前身グループであるMis Snow Manに所属していた。

みすののころからアクロバットを強みとしていて、そこからみすのが自然消滅して、Snow Manになってもずっとずっと大切に育ててきていたアクロバット。

もちろんダンスもとてもレベルの高いものだったけれど、6人がどんどんクオリティの高いアクロを披露する度、【Snow Man=アクロバット】というイメージになったのは必然だった、と思う。


メンバー全員がバク転できるグループはそういなかったから。

私自身も違うグループのオタク友達から「すののアクロはすごい」と言われて本当に嬉しかった。
これからもどんどん上達するだろうし、いつかデビューしたら世間にも“アクロバットのグループ”として広がっていくものだと信じていた。


でも、そこからのJr.期間は思ったよりも長くて。
本人たちもオタクも焦りはあったと思う。

2019年に3人の加入が発表され、私の大好きな阿部くんがいる大好きなSnow Manは9人になった。


9人体制になりおよそ1年後、Snow Manのデビューシングルには私の想像していたものとは異なる形でアクロがダンスに組み込まれていた。


私が好きだったSnow Manの強みである、【全員バク転】はその後見ることはなくなった。

もちろん全員が習得できるものではないことは理解しているし、無理してでも習得してほしいとも思っていない。

腰が悪いメンバーもいて、ほとんどのメンバーが20代後半のデビューの上で今後もアクロを売りにすることは得策ではないことも理解している。

ただ、CDが2枚、3枚とリリースされる度に、グループの方針が“できるメンバーはアクロをやる”という形ではなく、“中でも得意なメンバー数人がアクロをする”という形に落ち着いたことに気づき、私は今後自担のバク転を見ることはほぼなくなったのだと察した。


そんなこんなでアクロに対して心を無にしている中で、1年ぶりにバク転を披露した阿部くん。

阿部くんは「1年ぶり」と言っていたが、正直私が最後に阿部くんのバク転を目にしたのは1年前だったかは分からない。

デビュー前後に察してから「しょうがない」と口には出していたけれど、心の中では私が好きになった当時の阿部くんの、キラキラしたパフォーマンスの中でかっこよくバク転をするあの姿を求めていて、あの姿がもう見られないのかも、と考えるとなんだか無性に切なくて。


その後も“阿部くんはバク転をしない”という事実に都度向き合いたくなくて無意識的に蓋をしていたのか、最後にバク転をしていたのがいつだったか全く覚えていなかった。
毎回待ち遠しく楽しみにしていたバク転を期待することをいつの間にかやめていたのだ。


でもこうやってテレビでまたバク転を披露してくれて、また見られる機会があった。

私の大好きになった阿部くんを、また見ることができた。

もちろんアクロができなくたって、もしこれから先披露することがなくたって、阿部くんは大好きな自担で、そこに偽りはないけれど。

だけど、やっぱりアクロをしている阿部くんは、私にとって世界で一番かっこいいアイドルで。

今やSnow Manはアクロを抜きにしてもダンスや個性、トークスキルなどたくさんの強みがあるけれど、アクロを最大の武器にしていた時期がたしかにあったこと。

その時期のSnow Manを応援していたこと。


アクロをするSnow Manが、阿部くんが大好きなこと。

そして何より今のSnow Manも、阿部くんもかわらず大好きなこと。


ここ最近のSnow Manの人気や勢いについていくのに必死で、“アクロをする阿部くん”と同時に蓋をして忘れかけていた、好きになった当時の感覚を今回の阿部くんのバク転で再認識することができた。

大好きな人の大好きなバク転は今まで見た中で一番かっこよかった。


阿部くん、バク転をまた披露してくれてありがとう。
涙が出るほど大好きで尊敬できる自担がいることが本当に幸せです。

阿部くんに幸あれ!!



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