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素人が100日間ピアノを叩いてみた

運動の最中には激しいロックを聴き、散歩する時はゆったりとしたヒップホップを聴く。好みのアーティストの曲はiPhoneが無くても脳内で再生できる。歌詞の分析も好きだし、インタビュー記事を追うのも好きだった。

しかし、「楽器」というものに一度も触れてこなかった。

どこかで音楽というのは先天的な才能か、英才教育による賜物だと勝手に信じ込んでいた。年齢を数えれば数えるほど、不利になっていく世界だと思っていた。

そんな僕が、100日間ピアノを叩いた。正確にいうと、練習としてキーボードから始めるので「キーボードを100日叩いた」のだが、これからピアノを弾くという固い決意があるので、心を寛大にして見守ってください。

今回は、100日間の成長記録と、ピアノを始めたいと思ったキッカケを話したいと思います。

あと、せっかくなのでと動画にしたので、ぜひご覧ください。もちろん今後も、今この記事を見ている人の前で披露することを目標に弾き続きます。

1ヶ月目(0日〜30日目)

初めて弾いた曲はOfficial髭男dismの「Pretender」でした。理由は、練習曲がYouTubeにたくさん載っていたから。

そして、とにかく易しいレベルの動画を選んだ。

もちろん楽譜は読めないので、指の位置を一つずつ確認して弾いた。

一番最初に苦労したのは、左手の動きだった。多分、誰もが想像しているピアノの最初の壁であると思う。コードは指が開かないのでなかなか弾けず、単音すらも指が言うことを聞かない始末だった。

数年前に、ギターを弾こうと友達にエレキギターを借りたことがあったが、この時も左手が動かずにやめた。5日くらいで。

でも今回は続けた。とりあえず1ヶ月は続けようと思った。

1日に1〜2時間練習した。片手ずつ位置を確認して、弾けるようになったら両手で合わせてみた。

すると、7日くらいで同じタイミングで両手が動くようになった。かなり筋肉痛も酷かったけど。こうなるなら、ギターも弾き続ければよかったと後悔した。すでに継続の偉大さを思い知らされた。

結局、1ヶ月で3曲くらい弾いた。ちなみに、色々な曲を引きたかったので、1曲につき1番までしか弾いてない。それでも3曲なら満足だった。

2ヶ月目(31日〜60日目)

この時にはピアノを弾くことが毎日の楽しみになっていた。練習時間も1日3時間くらいに増えていたと思う。指の動かし方の練習として、「ハノン」という教本の1番をYouTubeを見て練習し始めた。

そして同時に、新しい曲を覚えるのが億劫になっていた。引き慣れた曲ばかり弾いて1日の練習が終わる時もあった。

ピアノ経験者に聞くと、「それ、あるあるだね」と言われたので満足げに同じ曲を弾いても、罪悪感を感じずにとにかくピアノに触れた。

この満足感を誰かに自慢したいという思いで、伴奏を弾いて誰かに歌ってもらおうと思った。

歌の上手い友達もたくさんいたので、早速、優里の「ドライフラワー」を覚えて、友達に自慢した。これがしたくて1日に8時間練習したら3日である程度弾けるようになった。

この時には簡単なコード弾きができるようになっていて、リズム感も良くなっていた。初心者用の曲はリズム感の練習にもなっていると思う。同じコードをリズム良く弾けば伴奏っぽくなっていたので、初心者の人は、コード弾きというのを検索すれば、すぐに上達できるようになる。

あと、2ヶ月毎日練習すると、思っていたよりも弾けるようになる。曲っぽい演奏はできるようになるので、何か楽器に挑戦したい人は、「2ヶ月」という期間頑張ってみると良いかもしれない。

3ヶ月目〜100日目(61日目〜100日目)

この頃も伴奏がしたくてDISH//の「猫」を練習した。この曲ももちろん初心者用だったが、ラストのサビ前がドラマチックでいつもよりも気持ちよく弾けたので、何回も弾いていた。

この辺りから楽譜の読み方を勉強し始めたが、独学でやっている人の多くは楽譜が読めないとYouTubeで見たので、まずは鍵盤に慣れることを優先にし、楽譜の勉強はしなかった。そのため、未だに楽譜は読めない。

キーボードを弾いているとはいえ、ピアノへの以降に備えてペダルの勉強は少しだけした。やっぱり一番最初に当たる壁は、ペダルらしい。

練習していた「ハノン」の1番も、この頃にはスムーズに弾けるようになっており、苦手だった単音の練習にもなった。

具体的には、メトロノームで80〜160くらいの遅いスピードから速いスピードに合わせて、15分くらい練習してから、その日の弾きたい曲の練習に移った。

そして、新しく覚えた曲「戦場のメリークリスマス」。

この曲が本当に弾きたかった。聴いたことはあったけど、この曲はピアノで弾いてみたいとずっと思っていた。

ミスなしで弾けることはないけど、最後まで引き切ることができるようになってからは何となく自信がついた。このまま続ければ、上手くなれるかもと思った。

ピアノを始めた理由

実はずっと前から憧れていた。中高校生くらいの時は、読書や英語、それこそピアノのような、スポーツばかりやって泥だらけになっている自分とは真逆のものに憧れていた。

大学に入学した直後くらいの時に、「好きなこと全部やろう」と決意してそういった憧れていたものに手を出してきたけど、唯一手をつけなかったのがピアノだった。理由は最初に書いた「先天的な才能」がないと無理だと思っていたから。

ピアノだけでなく、憧れだけで終わらせてきたものに対して自分は、それを理由に避けてきた。

でも、いざ手をつけてみると、時間をかければいつだって習得できることに気がついた。きっと自分の中で一番遠い場所にイメージしていたのがピアノだっただけで、これも手をつければ大丈夫だと信じることにした。

そして、かなり遅いタイミングでピアノを始めた。

でも、22歳になったタイミングで始めようと思ったことにも理由があった。

それは、大好きなUVERworldのボーカルTakuya∞が、同じように諦め続けて、でも諦めきれずにピアノを始めたのが22歳の時だった。

「Just break the limit!」という曲に書かれた歌詞を見た時に、なんでこんなにもTakuya∞に憧れるのかわかった気がした。

「Just break the limit!」UVERworld

十八の時 始めるには遅いって諦めたピアノ
二十歳の時 同じ理由で思い閉じ込めて
その二年後に諦めきれず 始めたピアノの
沢山のメロディーが 僕に今をくれた この曲も

遅すぎることは無いと言ってくれた 88の鍵盤
少しずつ音を繋ぎ合わせ 明日へ続いていった
きっと自分にはできないと決めて 終わらせていたんだ
届く場所も いつからかなんか遠い気がしていた

なんとなく運命を感じていた。

中学2年生の時に出会った今の仲間たちを繋いでくれたのがUVERworldだった。集まればUVERworldを流す。一人でいる時もそれぞれがUVERworldを聴いていた。

曲に込められた想いも、Takuya∞の生き方も、メンバー結成の熱いストーリーも、なんとなく自分に似ているところがあった。

もしかしたら、本当に似ているのかも、と思いたくてピアノを始めることにした。

これが一番の理由。

ちなみに二番目は広瀬香美が「ピアノは打楽器だから誰でも弾ける」って言って足で演奏しているのを見て感動したから。

まとめ

今後もnoteとYouTubeで投稿していくので、応援よろしくお願いします。


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