2024 横河武蔵野新加入選手まとめ

名前が昔に戻った2024年の武蔵野、14人の新加入選手をまとめました。大卒、関東リーグからの個人昇格組、JFL・Jリーグからの移籍に現役復帰、古巣への帰還と経歴も年齢もまんべんなく選手を獲得した印象です。ご査収ください。

(2/9: 新たに加入した2選手を追記しました。)
(2/13: 新たに加入した2選手を追記しました。多いよ!)
(2/14: 新たに加入した1選手を追記しました。どこまで増えるんだ!)


大卒新人

平野右京

ポジション:MF
経歴:滝川高校→早稲田大学

昨年の早慶戦MVPのお祭り男。大学院進学を予定しており、春からは大学院生JFLリーガーとなる。元々はサイドバックだったが3年ごろから攻撃的なポジションにコンバートされ、昨年はジョーカー的な役割で起用されることが多かった様子。ムードメーカー的なキャラクターで早稲田勢の末っ子として可愛がられそうな雰囲気だ。

■ 滝川高校はサッカーの名門滝川二高の姉妹校。選手権県予選で一回戦敗退の「無名高」から関東リーグ出場、JFLチーム加入を手にした。

■ ひょうきんな性格のようだが一方で成績は優秀。サウナ好きらしいので裕也あたりに可愛がられそうだ。

https://note.com/wasedasoccer/n/nd1905a929d99


山崎稜介

ポジション:FW
経歴:清水ユース→明治大学

明治大から加入したストライカー。清水ユース時代はU-17日本代表の招集経歴やトップチームへの2種登録の経験もある実力者。大学では半月板損傷の大怪我もありなかなかリーグ戦での出場機会を得られなかったようだが、その悔しさをバネにゴールへと向かってほしい。

■ 明治大からはこれで中川、時里、山田に続きここ5年で4人目の加入となった。明治と早稲田の選手が同時に加入するのは2020年の中川・金田以来。奇しくもこちらも加入時は早稲田・MF・兵庫出身と明治・FW・静岡出身コンビである。

https://note.com/meidaisoccer/n/n083f4765410e


森田礼

ポジション:DF
経歴:実践学園→国士舘大学

国士舘大学の副主将。強豪ぞろいの関東1部でここ2年レギュラーCBとして実力を磨いた実力者だ。2022年には総理大臣杯全国大学トーナメント優勝、大学選手権ベスト4の結果を残し、個人でもデンソーカップチャレンジ関東大学B選抜に選出。やや手薄なポジションだけに、新人ながら即戦力の期待が大きい選手だ。

■ 実践学園からの加入は2017年の佐藤稜大以来、国学院大からの加入は2020年の片山修以来となる。


他チームからの加入選手(地域リーグ)

塩澤隼人

ポジション:MF
経歴:前橋育英→東洋大学→東京ユナイテッド

前橋育英の選手権初優勝メンバーの一人。昨シーズンは関東リーグ1部で主に中盤として全試合に出場を果たし、都丸コーチと共に武蔵野へ加入した。中盤は激戦区だが、初のJFLで躍動に期待したい。

■ 選手権決勝戦のメンバーには角田(コルトレイク)、渡邊泰基(横浜FM)ら。JFLでは湯沢拓也(ミネベア)、田部井悠・五十嵐理人(滋賀)が在籍している。

■ 谷本とは小学校時代のチームメイト。FC東京U-15むさしでは今村の先輩にあたる。

山﨑舜介

ポジション:DF
経歴:前橋育英→日本大学→FC大阪→つくばFC

前橋育英では塩澤と同級生で選手権優勝を経験。日大を経てFC大阪に加入も、選手層に阻まれ出場機会は少なく1年で退団。昨年はつくばFCで主に右SB/WBとしてプレーした。右SBは鳥居・小野寺と運動量のある選手が多くライバル揃いではあるが、ハイレベルなポジション争いに期待したい。

■ FC大阪時代はJFL5試合の出場にとどまったが、武蔵野戦に出場しムサリクではプレー済み。なお試合は石原・澤野・梁の3得点で武蔵野が快勝している。


鈴木龍之介

ポジション:MF
経歴:成立学園→専修大学→つくばFC→SV Kelbra(独6部)→つくばFC

専大卒業後、海外挑戦を挟み計3シーズン関東リーグでプレー。個人昇格で初のJFL参戦となった。地域CLでは決勝ラウンドの福山戦で直接FKを2本決め勝利の立役者となるなど大会得点王の活躍を見せたのも記憶に新しい。ポジションはおそらく中盤の攻撃担当、セットプレーの精度の高さなどタイプ的には大学の先輩にあたる後藤と近いイメージか。

■ 地域CLでの4得点はFKでの2得点とPKでの2得点。調べた限りリーグでの3得点もPKで、プレッシャーのかかるシーンできっちりとゴールを決められる強心臓のようだ。


髙橋和希

ポジション:MF/FW
経歴:湘南U-18→拓殖大学→東京ユナイテッド

拓大卒業後に東京ユナイテッドで2シーズンプレーし、JFLへの個人昇格を果たした。昨年は関東リーグで1得点も、東京都サッカートーナメント社会人代表決定戦で武蔵野相手に先制点を決める活躍を見せている。現時点ではMF/FWと併記されているが、過去の起用法を見る限りおそらくサイドハーフで出場機会を窺うことになりそうだ。

■ 湘南ユース時代は上川とチームメイト。塩澤・新関や都丸コーチと共に加入しており、知り合いは多そうだ。

新関成弥

ポジション:FW/MF
経歴:清水ユース→順天堂大学→東京ユナイテッド

180cmの体躯を持つ2022年の関東サッカーリーグ1部の得点王&ベストイレブン。清水ユース時代にはトップチームに2種登録されナビスコ杯に2試合出場している。昨年の東京都サッカートーナメント社会人代表決定戦では武蔵野を相手にダイビングヘッドで決勝点を決めたほか、ドリブルで切り込んで決定的なアシストパスを披露するなど大活躍を見せた。新関の加入でFWは8人。激しいポジション争いを制することはできるか。

■ 現新潟の長倉は大学・東京ユナイテッドでチームメイト。2022年は関東リーグ得点王を2人で同時受賞した。

■ 元々は沼津の下部組織出身。清水ユースでは山崎稜の、順大では豊島の先輩にあたる。


杉山弾斗

ポジション:DF
経歴:市立船橋高→千葉→富山(期限付き)→讃岐(期限付き)→都農

U-17日本代表やトゥーロン国際大会のメンバー選出歴を持つ実力者。しかし高卒でJリーグ入りから4年間でわずかリーグ戦12試合の出場に終わり、ここ2シーズンは九州リーグでプレーし全国リーグへと戻ってきた。左SBは激戦だが、クロスが得意で一宮や小林とはややタイプが異なる印象。自分の武器を全面に出してポジションを確保したい。

■ 高校時代の2016年にはインターハイ優勝、2017年は選手権で準優勝し個人では優秀選手を受賞している。

■ 中学時代はFC東京U-15むさしに在籍。昨年在籍した堀や塩澤とは同期、今村は1年後輩だ。

他チームからの加入選手(JFL・J3)

上川琢

ポジション:GK
経歴:湘南U-18→早稲田大学→福島ユナイテッド→東京ユナイテッド(Loan)→福島ユナイテッド

福島に2シーズン在籍も大ベテラン山本海斗の壁は厚く、出場機会なしのまま契約満了となった。昨季は短期で東京ユナイテッドへレンタル移籍をしており、都丸コーチや塩澤とは顔馴染み。大学の先輩・後輩にあたる平野や金田も在籍しておりチームには溶け込みやすいだろう。慣れ親しんだ東伏見もほど近い武蔵野での活躍に期待したい。実父は2002・2006W杯で審判を務めた上川徹氏。

■ 加入挨拶ではスポンサーである武蔵境教習所に通っていたことを明かし、武蔵野ファミリーの心を早くも掴んだ。

■ 湘南ユース時代は同じく新加入の髙橋や元武蔵野の真田幸太と同期。同じポジションを争い、ユースからトップ昇格した真田とは対照的にトップ昇格は果たせず大学を経てプロとなった。

伊藤龍世

ポジション:GK
経歴:四日市中央工業高→大阪学院大学→高知ユナイテッド

昨年高知ユナイテッドに加入も、1年で退団。ルーキーイヤーはリーグ戦の出場機会を得られず、国体準決勝では途中出場から3失点を喫するなど厳しいシーズンとなった。5人のGKで1つのポジションを争うだけに競争は激しいが、新天地でJFL初出場を果たしたい。

■ 今回の加入選手では唯一の関東圏未経験者。大阪学院大学の先輩には昨年まで在籍した田中大貴がいる。

田口光樹

ポジション:FW
経歴:九州国際大付属高→福岡大学→奈良クラブ→東京武蔵野シティ/ユナイテッド→高知ユナイテッド

2年ぶりの復帰。高知では加入初年度ながらキャプテンとして奮闘し、天皇杯での2度のJ1チームからの金星や国体優勝など高知に大きな熱狂をもたらしたが個人成績ではリーグ戦のスタメンはわずか4試合、2得点止まりと不完全燃焼。身体能力の高さとシュート力は誰もが認めるだけに、武蔵野で再び得点を量産して欲しい。

■ 高知の退団リリース後、すぐに武蔵野から連絡があった様子。一昨年までは武蔵野のスポンサーである環境管理センター勤務であったが、こちらも復帰するのだろうか。

■ 今年でJFL9年目だがキャリアハイは2021年の6得点。今年は自身初の2桁得点を狙ってほしい。

大桃海斗

ポジション:DF
経歴:帝京長岡高→早稲田大学→長野→FC大阪

J3長野で2年、JFL時代のFC大阪で1年間プレーするも出場機会に恵まれず2022年限りで一度は引退。しかし、1年のブランクを経て武蔵野で現役復帰を果たした。大学時代は金田と同期で4年次には主将。若手選手の多いCB陣にとっては中川と並んで頼もしい兄貴分になってくれそうだ。さまざまな経験を糧に、勝手知ったる仲間の多い武蔵野で復活なるか。

■ 2023年は鹿島アントラーズのアカデミースカウトととして活動。

■ 大学時代は1年時からリーグ戦にベンチ入り。小林大地は当時の4年生、鈴木裕也は3年生。同期の金田、2つ下の上川まで先輩後輩ともに面識がある。

阿部拓馬

ポジション:FW
経歴:横河武蔵野ユース→法政大学→東京V→VfRアーレン(ドイツ)→甲府→FC東京→現代蔚山(韓国)→仙台→琉球

長きに亘りプロの舞台で活躍した、横河ユース出身のストライカー。Jリーグ通算70得点以上を記録し、ドイツ・韓国でもプレーした大ベテランが2種登録されたユース時代以来19年ぶりにトップチームへ戻ってきた。今年で37歳ではあるが、昨年もJ3で28試合4得点と主力の活躍を見せている。ムサリクでのゴールを早く見たい。

■ 法政大学時代の同級生は武蔵野で長く活躍した永露大輔。練習試合ではFC東京U-18出身の永露が武蔵野の、武蔵野ユース出身の阿部がFC東京の選手として共にプレーしたシーンもあった。

■自身がトップチームで活躍していた頃に下部組織でプレーしていた鳥居(東京V JY出身)や今村(FC東京U-18出身)とチームメイトに。時代の流れを感じる。

今シーズンは既存選手に上記の14選手を加えた38名体制でJFLを戦うようです。FWは8人、GKは5人とさすがにやや多すぎる気がしますが。。。

とはいえ、今年の強化部は一味違うところは見せてもらいました。阿部や田口の復帰に加えて実力のあるルーキーやユース年代に鳴らしたポテンシャルの高い選手わ多数獲得。本気度が伺えますね。上位進出、そして天皇杯出場を目指して頑張りましょう。


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