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JFL第21節 FC今治戦プレビュー① 〜今治の今シーズンの戦況まとめ〜

JFLも残り10節となりました。優勝争いのほか、J3参入の条件の一つである4位以内も気になる季節ですね。上位の今治戦ということでまとめてみます。
まずはJ3参入条件についておさらい。

J3参入条件は下記の通り。この条件には書かれていませんが、J3ライセンスの前段階として、Jリーグ百年構想クラブというのもあります。ライセンス制度の詳細はリンクを見てね。(https://www.jleague.jp/aboutj/licence/shikaku.html

資格面
J3ライセンスの保有判定を受けること。
その他の要件
⑴ 年間事業収入が1.5億円以上になると合理的に認められること。
⑵ シーズンの年間平均入場者数が2000人以上
⑶ JFLにおいて以下の成績を満たしていること。
 年間順位で4位以内かつ、百年構想クラブのうち上位2クラブ
⑷ その他Jリーグ規約第15条に定める案件

 JFLのJ3ライセンス取得クラブは昨年の時点で今治と奈良。
 Jリーグ百年構想クラブは武蔵野、青森、宮崎です。
 これを頭に入れて、順位表を見てみましょう。
(データ不備・誤記ございましたらコメント願います。)

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 Honda FCが首位。4連覇に向けて快走中、それを2位FC今治が追いかけます。両者の勝点差は5ながら、直接対決を残しているので今治が勝つと勝ち点差は2まで縮まります。また、今治はJ3参入条件の4位以内も気がかりですが、5位ホンダロックとの勝ち点差は7。このままの調子でいけば余裕を持って4位以内でのフィニッシュができそう。浮き足立ちそうな状況ですが、ベテラン選手が多いことも追い風かもしれません。
3位はソニー仙台。序盤苦しみましたが持ち直しました。監督交代がどう響くのでしょうか。
4位武蔵野シティFC、6位のテゲバジャーロ宮崎は百年構想クラブ。武蔵野はスタジアムの問題がありますがJ3ライセンスは取得できるでしょうか。宮崎はスタジアムの建設遅れの影響で今年のJ3ライセンス申請を取り下げたので、J3参入は遅くても再来年。
J3ライセンスを持つ奈良クラブは9位。4位武蔵野との差は9で、得失点差を考えると今年も成績面のクリアはかなり厳しい状況です。

現実路線でJが見えてきた。

残り1/3を残しているとは言え、現状2位でFC今治はJ3入りがすこしずつ見えてきました。平均観客数もここまで9試合平均3000人弱と今季のJFLでは最多の平均入場者数。参入条件の2000人は悠々とクリアできるでしょう。
 一方、成績面を見ると非常に面白いことが分かります。今年の成績と昨年までの成績を比べると、失点も得点も非常に減っています。

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1試合あたりの得点数は昨年の2.1から1.36、失点数は1.07から0.68となりました。結果的に、ここまで平均勝点も増加しています。

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試合毎の点差でソートすると、昨年は3点差以上での勝利が9試合も、1点差敗戦が8試合。逆に今年は3点差以上の勝利はなく、大半が1点差勝利。無失点試合は9試合で既に昨年の無失点試合数と並んでいます。
 昨年までの点が入れば大勝、入らなければ惜敗という取りこぼしの多いチームから、守り勝って勝ち点を積み上げるチームに変わったと言えます。言うまでもなく、無失点で試合を終えられれば必ず勝点が1以上手に入るのがサッカー。勝点を得るという部分においては非常に効率的です。ここまで失点数は全チーム最少。敗戦がわずか1、ホームではここまで9戦負けなしと驚異的な数字です。

オフは積極補強で話題となったが。

 今年の今治はJリーガーを積極補強。今年に賭けているという印象を受けました。結果として、攻守にわたって選手層は大幅に底上げされた印象です。ディフェンスは昨年から様変わり。昨年までJ2でプレーしていた園田拓也・駒野友一はほぼ全試合出場。そこに新人の原田亘も定位置を掴み、昨年までのレギュラー太田康介、中野圭らが控えに回ることも。中盤でも起用できる山田貴文の起用も多く、かなり充実しています。昨年固定できなかったキーパーは修行智仁が定着。中盤は昨年からのレギュラー陣の楠美圭史上村岬らに加えて、元日本代表橋本英郎。前線は大ベテラン内村圭宏がここまでチーム最多5得点。ここのところは昨年2桁得点の有間潤・桑島良汰との3トップ起用が続いています。若い長島滉大飯泉涼矢も控えており、成績的に得点力が下がったとは言え前線は強力。

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 多数のベテラン選手でJFLを乗り切るというのは長期的なチーム作りを妨げないのか?という疑問はありますが、J3発足後にJFLから加入した山口・鹿児島・沼津が初年度からJ3で上位に食い込んでいたことを考えると、「厄介なJFLを抜け出せればJ3は同じメンバーでもそれなりにやれるはず、(無理にでも)補強をするならこのタイミングだろう」と踏んでの戦略なのでしょう。実際に、山口も鹿児島も、J2昇格時時点でJFL時代からのメンバーが多数在籍していました。個人昇格でJ1まで上り詰めた元山口の福満隆貴や元鹿児島の藤本憲明も元JFL組ですね。岡田会長もこんなことをシーズン前に話しています。

JFLでは最後になるかもしれない青と黄色の対決。

 武蔵野からすると、JFLで今治と対戦するのは今年が最後かもしれません。2017年から数えて、ここまで5戦で2勝2敗1分。オウンゴールでの勝利や元武蔵野の太田康介に決勝点を決められ敗北、福山開催でGENERATIONSが登場など、いろいろドラマがありました。
勝って通算で勝ち越したいですし、そもそもそう簡単にJには行かせません。
来年も遠征行きたいからね。
今年6月のアウェイ今治戦については次回まとめます。

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JFL第21節
武蔵野シティーFC今治
9月15日(日) 18:00KO@味の素フィールド西が丘

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