第60回 ホームページを作った(1996年3月号)

●CompuServeでホームページを

 いよいよNIFTY-Serveの会員も、インターネットのWWW用のダイヤルアップサービスを利用できるようになった。でも、CompuServeでは、その一歩先をいっている。すでに、会員の誰もがホームページを持てるサービスを提供中だ。

 最近は、ワープロやDTPソフトにホームページ作成機能が入ったり、ホームページ専用エディタなども登場しているが、CompuServeの会員は、「HomePage Wizard」というホームページ作成用のソフトを無料でダウンロードすれば、ホームページを自作できるのだ(現在はWindows用のみ)。

 発表直後にさっそくダウンロードして試してみたが、画面の質問に答えていくだけで、それなりのホームページができてしまう。ただし英語版のソフトなので、日本語の文章などを貼り込むと、画面では文字化けしてしまうが、作成されたファイルを日本語エディタで見れば、ちゃんと日本語のファイルができている。

 しかし、これでは、あまり凝った画面ができないので、ホームページ用のHTML記述言語の入門書を購入。これを読みながら手作りホームページの作成に取りかかったのが1月3日のこと。もともとマニュアルを読むのは好きではないので、必要なところだけ拾い読みするドロナワの付け焼き刃スタイルで、HTML文書の作成に取りかかった。

 作成した文書をMosaicで読み込んでは画面を確認しつつ(CompuServe用のGUIソフトWinCIM 2.01には、最初からMosaicがセットされているため、Mosaicでのアクセスを前提にした)、貼りつける画像も作成していく。

 しかし、ぼくは、まだスキャナーを持っていない。そこでAvalonの作者・山川順治さんに、スキャナーで、ぼくの本の表紙を取り込んでもらうことにした。自作のPR用だ。足りない画像はペイントソフトで作成する。さらに『ゲームセンターあらし』の絵をFAXマシンからFAXモデム経由でパソコンに取り込んで、ペイントソフトでゴミを取り除き、ファイルに使う。少し絵は荒いが、手作りなので、これでよしとする。ほんとはスキャナーが欲しいんだけどね。

 画像はモノクロや単純なカラーのものを中心にして、バイト数をへらす。ホームページの容量は1メガバイト限定なのと、14400bps程度の速度でもストレスがかからないことを考慮してのものだ。でも、そろそろわが家もISDNの導入を考えねば。

●登録も更新もラクチン

 できあがったファイルはひとつのディレクトリにまとめておき、これを「HomePage Wizard」とセットになっている「HomePage Publishing Wizard(PubWiz)」という専用ソフトで登録する。ホームページの登録は、インターネットのファイル転送機能ftpを使うのが一般的だが、PubWizがあれば、ぼくのようにftpのことなど何も知らないユーザーでもホームページの登録ができるのだ。

 WizardはWindows 95でも多用されているので、なじんでいる人も多いだろう。画面に表示された質問に答えたり、空欄を埋めながら「Next」をクリックしていくだけで作業が進む。PubWizの場合なら、氏名、住所、国(これだけはリストから選ばないとCompuServeのホームページ検索用データベースに登録されない)を入れ、職業や趣味を記入するだけだ。CompuServeのIDとパスワードは、WinCIM用のものがすでに入っている。

 最初だけホームページのURLに使われる名前をたずねられるが、これも例が示されるので、めんどうならそのなかから選ぶだけでいい。ぼくは例のひとつとして表示された「MSugaya」を選択した。

 アップロードするファイルは、ディレクトリを指定して「Add All」を選ぶだけ。これで「Next」をクリックしていくと、勝手に通信が開始され、CompuServeのWebサーバにファイルがアップロードされる。アップロードがすむと、そのままMosaicなどを起動して、いま登録したばかりのホームページを見ることもできるようになっている。

 文書の更新をするときも、ホームページ用のディレクトリのファイルを上書きしておいて、同じ手順を踏む。サーバーとの間でファイルの確認が行われ、新しいファイルだけがアップロードされる仕組み。パソコン側でファイルが削除されると、サーバー側の同じファイルを削除していいかどうかの確認メッセージも出る。

 ホームページの登録など、かなりむずかしいんじゃないかと覚悟していたのだが、あっけないほど簡単に登録されてしまい、拍子抜けしてした。

 CompuServe会員のホームページは「http://ouroworld.compuserve.com」から氏名、職業、趣味、住所などで、あるいは地図の上から検索することができる。1996年1月上旬現在、「Japan」に登録している人は20人ちょっと。CompuServeのホームページは日本語もOKなの

で、CompuServeのIDを持っている人は、試してみてはどうだろう?

 仕事が遅れるのが怖くて正月休みまでホームページを作るのをガマンしていたんだけど、始めてみたら、あれこれアイデアがひろがって、その後の仕事も遅れ気味。仕事の原稿を書きにいったファミリーレストランでも、携帯パソコンと携帯電話でファイルの更新をしたり。本当に困ったものだ。


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すがやみつるのただいまアクセス中!

パソコン通信ニフティサーブの会員向け雑誌「OnlineTodayJapan(OLTJ)」「NIFTY-ServeMagazine」に,1991年から99年にかけて96回にわたって連載した『すがやみつるのただいまアクセス中」というエッセイの再録です。
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