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さだまさしファン歴29年のWebエンジニアが綴りたい「忘れられないことば」

はいどうもー。クドウマサヤ(@masaya_dev)です。

iCAREで共に働く保健師のShinoさんが「ことばの日」という素敵なプロジェクトを推進されています。5/18はことばの日ということで、最近「#忘れられないことば」というお題企画のnote投稿が社内でも盛り上がっているので、私も一筆したためてみることにしました。乗るしかない、このビッグウェーブに。

さて、私は33年ほど生きてきてまして、印象に残っている「ことば」というのは振り返ってみるとなかなか沢山あるなぁと。好きな漫画の人生観に影響を与えた1コマ、ライブハウスで聞いたあのバンドマンの泣けるMC、飲み屋で友人に言われた自分の本質を捉えた的確な一言、上司に言われて嬉しかった言葉などなど。プログラミング言語の構文なんてのも私にとってはひとつの「ことば」ですね。

というわけで何を記そうか大変悩みましたが、「ことば」の良さを教えてくれ、日本語の美しさや奥ゆかしさを私に気づかせてくれたアーティストがいます。そう、この記事のタイトルにもある通り、さだまさし氏です。

さだまさしファンの母の影響で幼少期からCDを聴いたりコンサートのビデオを観たり作品に触れる機会が多く、すっかり私も虜に。特に「パンプキンパイとシナモンティー」という楽曲がお気に入りで4歳の頃から口ずさんでいました。(ちなみに「待つわ」という楽曲で有名なあみんの名前は、この曲に出てくる喫茶店名からつけられたという豆知識)

子どもの頃は歌詞の意味もよくわからず、なんとなく曲調が好きで好んでいた曲も、歳を重ねていくごとに言葉を覚え、その奥深さを知り、愉しみ方が変わりました。中学生くらいからはわからない言葉も自分で調べるようになりまして、ああ、この詩(うた)にはこんな意味があったのかと気づいたときの感動は今でも覚えています。友人と飲んでいて時折、私の言葉選びが面白いといってもらえることがあるんですが、私に「ことば」を多く与えてくれたさだまさし氏の影響が大きいと思います。

デビュー50周年を迎え、600曲近くの楽曲を生み出してきたさだまさし氏。私もさすがに全ては追いきれておらず、覚えているのはおそらく百数曲程度になりますが、特に印象深い曲がいくつかあります。

というわけで今回は「忘れられないことば」としてとある楽曲の一節をご紹介したいと思います。

君の歌に出てくる
ライオンには ほど遠いけれど
心が健康であるように
誇りを忘れないように 今日からは
「八ヶ岳に立つ野ウサギ」と
自分で名乗ることにしたんだ

八ヶ岳に立つ野ウサギ - さだまさし

さだまさし氏の描く詩には、実在する方がモデルになっている楽曲がいくつかあります。この「八ヶ岳に立つ野ウサギ」という曲は、長野県の諏訪で医療に従事する(故)小松道俊氏と、鎌田寛氏という2人の医師がモデルになっています。

この詩に出てくる「君の歌に出てくるライオン」というのは、さだまさし氏の代表曲のひとつとも言える「風に立つライオン」のモデルになった、アフリカ・ケニアで医療活動に従事した柴田紘一郎氏のことを指しています。

小松氏、鎌田氏が風に立つライオンを聴き、「あんな立派なライオンにはなれないけど、八ヶ岳に立つ野ウサギくらいにはなれるんじゃないかと、お互い励まし合っている」と。そんな話をさだまさし氏が聞き、誇りを持って地域医療へ献身する2人に感銘を受け、この楽曲を書き上げたようです。

私はエンジニアになって約13年が過ぎました。技術の世界は本当に奥深く(そこが面白いんですが)、上を見ればキリがありません。新しいプログラミング言語やフレームワークが出てきたり、エンジニアリングにおけるゲームチェンジャーといえるようなアプリケーションが出てきたり。なんて凄い開発者が世の中には沢山いるんだと。悔しさを覚える日も多々あります。

ものすごい実績はないけれども、長年続けてきた自負は少なからずあるわけで、誇りを持って「頑張ろう」と。この曲を聴くと元気が出ます。SpotifyやApple Musicなどの楽曲配信サービスでも聴けるので、もしよかったら聴いてみていただけると嬉しいです。

RubyKaigi2023に参加し松本からの帰路、特急あずさで諏訪を通りながらの執筆。八ヶ岳に立つ野ウサギは「諏訪湖を渡る風は もう春の匂いがします」という一節から始まるんですが、車窓から春の諏訪湖を横目に、感慨に浸りながら記しました。このお題のおかげで良き旅の思い出が増えました。

ちなみにサムネイルは2019年に神宮球場で撮りました。(さだまさし氏はヤクルトスワローズのファンクラブ名誉会員なので、神宮球場で観られる機会が時折あるのも個人的には嬉しいところw)

さだトークができる方を常に探し求めてますので、偶然この記事にたどり着いたさだまさしファンの方がいらっしゃいましたら、ぜひカジュアル面談など検討いただけると幸いです。

ではでは!


Everything's gonna be alright!