Msyk

IT系の猫です。普段はペンギンです。 無意味なことを書きます。

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最近の記事

てれすこっぷ(無意味な文章)

(注:世の中には意味のある文章が多すぎるため、無意味な文章を書いています。決して意味を見出さないでください) 「星明りの下にみっつの獣がおりました。赤い獣。丸い獣。逆さまの獣です」  この不可思議な体験の舞台は市立の小規模な図書館でした。休憩室の窓を開けて、窓の外に向けて、諳んじた本を朗読しているかのような彼は──何者だったのでしょうか。  私はその日、2週間前に借りた本を返却しに図書館を訪れておりました。用を終え次に借りる本を探して館内をぶらぶらと歩いていたのですが、

    • コップに水などなかった(無意味な文章)

      (注:世の中には意味のある文章が多すぎるため、無意味な文章を書いています。決して意味を見出さないでください)  グラスにワインが半分だけ入っている。それを見て、 「まだ半分もある」  と思う人と、 「あと半分しかない」  と思う人とで性格の違いがわかるなんて話がある。  それを踏まえたうえで、僕らのコップの中身の話をしよう。  僕らのコップには半分だけ水が入っている。それは僕らが生まれたときから半分だけだ。それからいくら年を重ねても、人生の節目節目で輝いても、苦

      • 人生の9割は90%(無意味な文章)

        (注:世の中には意味のある文章が多すぎるため、無意味な文章を書いています。決して意味を見出さないでください) 「あーした天気にな〜れ!」  そう言いながら、彼女はバンジージャンプで飛び降りられずにいた僕の背中を蹴飛ばした。その日の天気は晴。日本ではほとんど見られない、雲一つない快晴だった。  どこから「空を飛んだ」と言えるだろうか。  バンジージャンプやスカイダイビングというのは、飛んだというより落ちている、と表現するのが正しい気がする。ただ、グライダーのように風を受

        • 努力、友情、サイクロプス(無意味な文章)

          (注:世の中には意味のある文章が多すぎるため、無意味な文章を書いています。決して意味を見出さないでください)  都内某所の喫茶店。店内に流れる穏やかなBGMとは裏腹に、小さな衝立で区切られた席のあちこちからは、声をひそめようとしても抑えきれない、熱気のこもった議論が展開されていた。  この喫茶店は大手出版社の本社が近くにあるために、己の創作に命を懸ける漫画家とプロの編集者が日々切磋琢磨する戦場でもあったのである。 「今時ね、こう頻繁に持ち込みするような熱意と手の速さが伴

        てれすこっぷ(無意味な文章)

        • コップに水などなかった(無意味な文章)

        • 人生の9割は90%(無意味な文章)

        • 努力、友情、サイクロプス(無意味な文章)

          昔々あるところの深淵(無意味な文章)

          (注:世の中には意味のある文章が多すぎるため、無意味な文章を書いています。決して意味を見出さないでください) 「昔々あるところに誰々がいました、って出だし万能だと思わない?」  前から思っていたのだけれど……と、同室の佐渡がそう言い出したのはGW最終日の深夜だった。この佐渡という人物は昔から変人で名高く「また変なことをしていてさ」と友人に話出したら(あぁ佐渡の話か)と暗黙的に了解されるレベルの変人である。その変人さが功を奏したのか、今は地域Webメディアのライターとしてそ

          昔々あるところの深淵(無意味な文章)

          真夏のホラー 秋の陣(無意味な文章)

          (注:世の中には意味のある文章が多すぎるため、無意味な文章を書いています。決して意味を見出さないでください)  それは残暑も過ぎ去り、北の方では紅葉も始まった時期でした。  私はこれといってオカルトに思い入れのない、ただの男子中学生でした。通う中学校では文化祭が間近となり、展示の準備や面倒なクラス合唱の練習などで、それなりに忙しい日々を送っていました。そんな私を怪しい儀式に誘ったのは、同じ中学に通う一つ年下の妹でした。 「兄さん、旧校舎の『かくれんぼ鬼』って知ってる?」

          真夏のホラー 秋の陣(無意味な文章)

          この折りたためない傘がパンドラか(無意味な文章)

          (注:世の中には意味のある文章が多すぎるため、無意味な文章を書いています。決して意味を見出さないでください)  あなたは記憶の奥底に、得体の知れない不快感がありますか?  Yes No  こんな2択を与えられて思わず Yes と選んでしまう人は、実は少なくないだろう。  年が明けてから世の中は荒れに荒れている。市民が明るい話題に沸き立つこともなければ、SEGAの新ハードが出る様子もない。  僕は僕で、普段から浮世離れしかけたマイペースな日々を送っているものの、世の中

          この折りたためない傘がパンドラか(無意味な文章)

          レンタル信号のボタンを押さない人(無意味な文章)

          (注:世の中には意味のある文章が多すぎるため、無意味な文章を書いています。決して意味を見出さないでください)  ミレニアル世代やZ世代と呼ばれる新しい世代では『働く』という意味、価値観が大きく移り変わっています。この連載では、新しい働き方を実践する今注目の方々をお招きして、普段の過ごし方から世の中に対するメッセージまで幅広く語っていただいています。第2回の『似顔絵を描いてもらうプロ』敷島さんに続いて、第3回となる今回のゲストは『レンタル信号のボタンを押さない人』で話題のTu

          レンタル信号のボタンを押さない人(無意味な文章)

          このクリスマスに安物の夜を添えて(無意味な文章)

          (注:世の中には意味のある文章が多すぎるため、無意味な文章を書いています。決して意味を見出さないでください) 「もし、もしそこのお方」  クリスマスイブの夕方のことでした。イルミネーションで浮かれた街の一角で、厚手のダウンジャケットを纏い寒そうに身を縮めた男に話しかける女がいました。 「夜、夜はいかがですか。夜を買いませんか」  女はスーツをきっちりと着こなし黒ぶちの眼鏡をかけていて、いかにも真面目そうな面持ちです。 「夜? 夜ってあの、夜ですか? お月様がポンと光

          このクリスマスに安物の夜を添えて(無意味な文章)

          尻尾と眼鏡を落としてきたんじゃないかい?(無意味な文章)

          (注:世の中には意味のある文章が多すぎるため、無意味な文章を書いています。決して意味を見出さないでください) 「まず最初に謝っておくけれど」  僕は言い聞かせるように、ゆっくりと告げる。 「君という人間はとても意地が悪く、口が悪く、思いやりの欠片も持っていないから、君と話すうちに僕が不機嫌になって暴言を吐いたとしても許して欲しい」 「なるほど」  目の前の彼は、カンカン帽を軽く持ち上げて『してやったり』とでも言いそうな笑みを浮かべた。 「確かに、あんたみたいな幼稚

          尻尾と眼鏡を落としてきたんじゃないかい?(無意味な文章)

          ありがとうペンネグラタン(無意味な文章)

          (注:世の中には意味のある文章が多すぎるため、無意味な文章を書いています。決して意味を見出さないでください)  ほーほけきょ。きょうも庭でペンギンが鳴いている。  想像しなくなったのはいつからだろうか。長い間ぼくらは想像しかしてこなかったから想像し尽くしてしまったのだろう、と語っていたのは近所のお姉さんだっただろうか。  きびしい冬がやってきていた。  気温がマイナス30度を下回り、家の周囲も白い雪で覆われてしまった。  ぼくは部屋の隅に置いた骨董品の扇風機のスイッ

          ありがとうペンネグラタン(無意味な文章)

          よーし、おじさん目に映るすべてを破壊しちゃおうかな~v(^^)(無意味な文章)

          (注:世の中には意味のある文章が多すぎるため、無意味な文章を書いています。決して意味を見出さないでください)  西暦2042年、おじさん構文によって人類の文明は崩壊した。  生き残った人々は世界各地で地下組織を形成し、文明の残滓をかき集めることでかろうじてその勢力を維持していた。  そうして長い年月が過ぎ去り──時は西暦2120年。過去の栄光を実際に知る人々はほぼすべてが土の下へと還り、今を生きる若者たちは、受け継がれた理想が既に偶像と成り果てたことに心のどこかで気付き

          よーし、おじさん目に映るすべてを破壊しちゃおうかな~v(^^)(無意味な文章)

          皿を洗って投げる! はい! 洗って投げる!(無意味な文章)

          (注:世の中には意味のある文章が多すぎるため、無意味な文章を書いています。決して意味を見出さないでください)  11月になって少し。具体的にはこれを書いている1週間前の話である。 「隣、いいすか?」  鍛え抜かれた肉体。高価なブランドの革ジャン。金色に染めたオールバック。薄暗いバーの中でも外さないサングラス。  外見からして関わるとヤバそうな雰囲気しかしないのだが──いいかと確認されたらとっさに「はい」と答えてしまうのは日本人の習性だろうか。習性に違いない。答えてしま

          皿を洗って投げる! はい! 洗って投げる!(無意味な文章)

          あぁ無常 死んで満ち欠け クリームパン(無意味な文章)

          (注:世の中には意味のある文章が多すぎるため、無意味な文章を書いています。決して意味を見出さないでください) 「まだ追って来るぞ!」  クロが振り向いて叫ぶ。 「ダメ、もうダメ、私たち、ダメなんだ!」  モモが何度目かもわからない嘆きを上げる。 「あきらめるなぁぁぁ!!!」  そして俺──アカが、すぐ後ろで二人を追い立てるように絞り出した。  追い付かれれば全員それまで。つまり、選択肢など何もない。限界まで走る。走って、ダメならそこまで。だから走る。それ以外にす

          あぁ無常 死んで満ち欠け クリームパン(無意味な文章)

          咲いて咲いて肩に檸檬(無意味な文章)

          (注:世の中には意味のある文章が多すぎるため、無意味な文章を書いています。決して意味を見出さないでください)  神出鬼没、と言われる少女がいた。これは、その少女の正体を8年ぶりの再会で知ったというだけの話である。  彼女とは幼少期から共に過ごした、という点でいえば『幼馴染』と表現できるのかもしれないが、個人情報と呼べるものは名前と容姿しか知らなかった。どこの学校に通っているのか、どこに住んでいるのかも教えてくれない。ただ近所の遊び場に行けばよくそこにいたし、携帯端末を手に

          咲いて咲いて肩に檸檬(無意味な文章)

          新時代の拍動(無意味な文章)

          (注:世の中には意味のある文章が多すぎるため、無意味な文章を書いています。決して意味を見出さないでください) 「この発見は人類の歴史を変えるぞ!」  雑然とした研究室の中でそう叫んだとき、彼は弱冠14歳であった。  ──彼の研究は人類の歴史を塗り替える  多くの研究者が畏敬を込めて彼をそう評した。そして、彼はその通りの成果をまさに上げようとしていた。  そうして彼が ”発見” した日から4年、とうとう、歴史の転換点となるこの日が訪れた。  * * *  会場に現

          新時代の拍動(無意味な文章)