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【おすすめ見所】犬山

いつもお読み頂きありがとうございます!

鴨川に小旅行に行ってきました。

詳しくはまた改めて書きます。

さて、今日は自転車旅行記の2009年秋 岐阜・愛知 ~岩村、香嵐渓など~(11/21~11/23)の番外編として、別の機会で訪れた犬山の見所について書きたいと思います。
*ちなみに名古屋分はこちら

自転車旅行以外で私が訪れた場所の見所を都道府県、地域等に分けて紹介しています。是非お楽しみください。
マガジンにまとめています。詳しい説明はこちら

* * *

今回の舞台(愛知県)

犬山城

犬山は、以前から行ってみたかった所でした。

なんといっても国宝建造物が2件あるのです。しかも、違う文脈の国宝建造物なのにほぼ隣合わせに所在しています。それが犬山城と如庵です。

まずは犬山城から書きます。

日本には国宝の天守が5つあります。
姫路城、松本城、彦根城、松江城、そして犬山城です。

そして、ちょっと前まではその中でも犬山城が最古と言われてました(最近は諸説ありの状態)。おおよそ1600年前後に建てられていて、国の史跡に指定されています。

あとは、国宝天守五城の中では一番こじんまりしているかもしれません。それでも、木曽川沿いの小高い丘に建っている姿は威厳があります。

木曽川と遠くに見える犬山城天守【2013年】

犬山城は、天守以外の遺構が明治以降にほとんどが取り壊されたか移築されており、全然残っていません。寂しいですが、逆に天守だけでも残ってくれたのは幸運とも言えるでしょう。写真は建て直された門です。

犬山城鉄門(模擬門)【2013年】

はい、そしてこちらが犬山城天守です。

犬山城天守(国宝)【2013年】

先程「こじんまり」と言ってしまいましたが、それは荘厳すぎる他の国宝天守と比較した場合の話であって、普通の視点から見れば犬山城はとっても立派でカッコいいです。

お手本に忠実な望楼型天守であり、大きすぎず派手過ぎず、小さすぎず地味過ぎず、といった感じでバランスの良さが特徴だと思います。

天守を下見上げる【2013年】

中に潜入します。登れ登れ~。

天守を登る【2013年】

天守からの見た目は最高でしたね。木曽川が美しくカーブしていってます。

天守からの眺め【2013年】

石垣もつい見とれちゃいます。野面積みというやつだと思います。これを積んだ職人さんはテトリスが上手そうです。

犬山城石垣

犬山城は城下町も古い風情が残ってます。こちらも散策してみるのがおすすめです(私は行きそびれてしまいました。。)。

如庵

続いて、犬山城のお隣の有楽苑という庭園にお邪魔します。
ここには、3つしかないという茶室の国宝建造物の1つがあります。

ちなみに、お庭自体も雰囲気いい感じで、これだけで心が癒されます。

有楽苑①【2013年】

小石の並べ方にも何かこだわりを感じてゾワッとしました。

有楽苑②【2013年】

そして、こちらがその国宝茶室、如庵です。

如庵(国宝)【2013年】

もともと京都の建仁寺にあった茶室ですが、移築してこちらにあるそうです。織田信長の弟で、茶の湯の創世期の大茶匠・織田有楽斎が建造しました。

茶室って凄くシンプルな建物です。引き算の美学というか、余計なものがないことに美しさを見出すイメージ。煌びやかではありませんが、背景を知れば知る程にじわじわと魅了されていきます。

ちなみに外側しか見れませんでした。中は4畳半しかないそうです。

如庵に隣接する形で旧正伝院書院があります。こちらは織田有楽斎の隠居所だったそうです(ちょっと写真があまりうまく撮れてません)。

旧正伝院書院(重要文化財)【2013年】

こちらの内部には、長谷川等伯、狩野山雪等、日本美術史ビックネーム達の襖絵があります。それだけでもかなりの見ごたえですよね。。

旧正伝院書院内部(この襖絵の作者が誰かは記憶がない。。)【2013年】

折角なので休憩スペースで抹茶を頂きます。

有楽苑で頂くお抹茶【2013年】

しみじみと心が洗われます。

明治村

最後の犬山の見どころは、博物館明治村です。

明治村は、明治時代の建造物等を移築し、公開している野外博物館です。
広大な敷地にたくさんの文化財建造物が点在しています。

私が訪れた目的の第一は、こちらの旧帝国ホテル中央玄関でした。

旧帝国ホテル中央玄関①(国の登録有形文化財)【2013年】

帝国ホテルは、東京の新橋に大きい建屋がありますが、その一世代前の建屋はフランク・L・ライドという20世紀を代表する建築家が設計しました。で、こちらはその旧帝国ホテルの玄関部分になります。

竣工は関東大震災が起きた1923年で、その後老朽化により1967年に取り壊されました。ただ、その文化財的な価値の高さから、玄関部分のみ明治村に移築されたという顛末です。

特徴は、なんといってもオリエンタルな雰囲気とモダンさが交じり合う独特の佇まいです。こう見えて関東大震災や空襲を乗り越えた強者です。

旧帝国ホテル中央玄関②【2013年】

内部もライト建築の特徴である幾何学なラインに満ち溢れています。オシャレというか、建物自体がアートって思えます。

旧帝国ホテル内部【2013年】

いやぁ~、私はこの建築が大好きでうっとりしちゃいます。いつまでも犬山の地で輝き続けてほしいです。

他にも、約70近い歴史的建造物が園内にはあり、11件が重要文化財となっています。それら重要文化財+αをサラッとピックアップしていきたいと思います。

まずは、1909年に建設された宇治山田郵便局。三重県伊勢市にあった郵便局で、現存唯一の明治に建てられた木造郵便局です。

宇治山田郵便局(重要文化財)【2013年】

オシャレなシメントリーと外壁の色合いが素敵です。

続いては、1892年に大阪府池田市に建設された呉服座(くれはざ)。歌舞伎や芝居の他、演説会場としても使われたそうです。

呉服座(重要文化財)【2013年】

中では、ちょっとした演芸が開催されてました。こうしてみるとまだまだ立派な現役の劇場です。昔は、こういった芝居小屋で人々がエンタメに触れ、日々の活力をもらっていたんでしょうね。

呉服座内部【2013年】

続いては、明治3年に点灯した品川灯台。名前の通り、かつては東京湾品川沖の第二台場に設置されていました。

品川灯台(重要文化財)【2013年】

現存する最古の洋式灯台だそうです。超貴重ですね。

続いては、聖ヨハネ教会堂。1907年、京都に建てられました。

聖ヨハネ教会堂(重要文化財)【2013年】

中世ヨーロッパのロマネスク様式をベースに、細部にゴシックのデザインをまじえた外観が特徴とのこと。中にも入りました。

聖ヨハネ教会堂内部【2013年】

シンプルながらも、木造教会ならではの落ち着いた雰囲気がとても良かったです。

ここから更にどんどん行きます。
旧三重県庁舎です。1879年に建った現存する最古の県庁舎です。

旧三重県庁舎(重要文化財)【2013年】

札幌電話交換局です。1898年建設で、札幌軟石の風合いがなんとも言えない味になってます。

札幌電話交換局(重要文化財)【2013年】

こちらは西郷従道邸。西郷隆盛の実弟である明治期に活躍した軍人のご自宅です。1880年建設で、明治初期の貴重な洋館建築となります。

西郷従道邸(重要文化財)【2013年】

東松家住宅です。1901年に建てられた名古屋の町屋で、3階建てになっているのが特徴です。

東松家住宅(重要文化財)【2013年】

最後に、重要文化財ではないのですが、聖ザビエル天主堂で締めたいと思います。もともと京都にあった1890年に建てられた教会です。

聖ザビエル天主堂(国の登録有形文化財)【2013年】

内部、ステンドグラスがとても綺麗でした。ステンドグラスって結構撮影難しくて、いかに綺麗に写真に落とし込めるかにいつも腐心してしまいます。

聖ザビエル天主堂のステンドグラス【2013年】

他にもたーくさん古き良き時代の建造物があるのですが、紹介し始めるとキリがないのでこのくらいにしておきます。

* * *

今日は鴨川からの帰路の運転のおかげで、もう眠いです。。zzz

以上

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それでは!

*カバー写真:愛知グルメの味噌田楽(愛知)【2013年】

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