「変身」を読んで

最近、現在公開中の映画2作『海獣の子供』『凪待ち』を観て、生きる勇気をもらった筆者です。

さて今回は、フランツ・カフカ著『変身』『ある戦いの描写』という作品をご紹介できればと思います!

Franz Kafka

私は以前、村上春樹の『海辺のカフカ』を読んだことがあったので、著者の名前はこの本を読む前から知っていました。

カフカって言葉の響きがなんだか好きで、とても気に入っている名前です。笑

彼の友人であるマックス・ブロートは、本人から「死んだら自分の作品を燃やしてほしい」と言われていたそう。しかし、彼の作品を世間に広く知ってもらいたいと願った友人は、彼の没後に次々と作品を発表しました。

良き人には、良き友がいるわけですね〜。素敵(^^)


変身

ある朝、目覚めたら……。

入れ替わっていた!!というのは全く違う話で、目がさめると別の生き物に変身していた、というお話。

そんな主人公の名はグレゴール。彼が変身したところから、突然その物語は始まります。

まず、これを思い付くのが凄い。しかも、その内容も凄まじい!

私はちびちびと読み進めていたんですが、一気に読んだ方がもしかすると作品の良さをより深く味わえるかもしれません。

また、このような興味深い研究もされています。

精神分析的解釈:精神分析的解釈の代表的なものはヘルムート・カイザーの『フランツ・カフカの地獄』(1931年)であり、カイザーはここで『変身』や「流刑地にて」などの作品を、父に対する息子のエディプス・コンプレックスが表れた作品として論じている。(Wikipediaより抜粋)

ここからエディプス・コンプレックスを見出せるとは…私もそんな風に小説が読めるようになりたいものです!!

(エディプス・コンプレックスの語源も書きたかったけど、話が逸れるので今回は諦めます泣)


ある戦いの描写(記憶)

この作品については、さらっと読んでしまったので印象的なシーンをひとつだけ。

東洋風の格好をした人が作中に登場するのですが、その彼の描写が個人的に1番リアルに伝わってきました。

まあ、なぜなら自分が東洋人だからという理由が、最も妥当な答えかと思いますが笑

当時ヨーロッパでは、浮世絵が絵はがきの形で売られていて、カフカはそれをヒントに書いたらしいです!

彼の人生に日本の影響があると思うと、ほんの少しだけ、彼との距離が近しくなったような気がします。



いやあ、久々に一冊読み切ることができて、ほっとしています笑

なにかと忙しなく日々を過ごしていると、ふと手に取る本や人と観る映画がそんな私の心を潤してくれるので、素敵な作品たちとそれを生み出してくれた人達に感謝する毎日です。

そうそう、最後にAmazonさんのリンク貼りますね♪


それでは、またお会いしましょう*°


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