ロジェ・カイヨワから学ぶ自然と美学
曇り空を見上げると、ゆっくりと雲が流れていって、ちっぽけな自分の悩みなんてどうでもよくなってきます。
そんなわけで今回は、自然とその美しさについて少し考えてみます!
Roger Caillois
カイヨワはフランスの文芸批評家、社会学者、哲学者で、神話、戦争、遊び、夢など、多岐にわたる研究・著作をしました。
カイヨワがヨハン・ホイジンガ著『ホモ・ルーデンス』に影響を受けて書いた『遊びと人間』では、遊びの本質を追求しています。
ホモルーデンス (homo ludens) - 〔遊戯人の意〕 オランダの歴史学者ホイジンガの用語。遊戯が人間活動の本質であり,文化を生み出す根源だとする人間観。遊戯は生活維持を求める生物学的活動を超え、生活に意味を与えるものであると主張される[5]。
(Wikipedia、ヨハン・ホイジンガのページから抜粋)
カイヨワの著作の中では有名らしい! ちょっと難しそうだから読むの大変そうだけど、内容は面白そう…!
↓ある方が内容を要約して感想を書いているサイトです、ネタバレ注意!
『自然と美学(Esthétique généralisée)』
この本は『遊びと人間』の4年後に書かれました。
あなたは自然の情景を見て美しいと思ったことはありますか??
私は、夕焼け空を見るといつも神聖なイメージが湧いてきます。
この本では、「われわれ人間も、自然(の一部)である」
というテーマを示してくれています。
ところで、芸術作品や芸術活動には形(式)がありますが、自然は決まった形を持っていません。
芸術としての形式は例えば、オペラや歌舞伎などの動きの型や、音楽で言う曲の形式のことです。
ですが、自然の情景は時として、私たちになんとも言いがたい感動感を与えてくれます。
それはつまり、自然美が美的な感受性の根源としてあることで、形がなくても、美しいと感じることができる、ということをカイヨワは語っています。
そして私たちは、自然の大きさや美しさ、崇高さを感じることで自分の存在の小ささに気付くと同時に、「大いなる自然に包まれているという安心感」を得ることができるのです。
それでは、またお会いしましょう*°
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