プレゼンテーション1

#prayforkyoani

日本のアニメ人気を再認識

京都で放火により33人のクリエーターの命が奪われました。私はアニメにあまり詳しくありません。小学生の時に少年ジャンプを幼馴染の家に行ったときに読むくらい。しかし、日本語を学ぶ外国人の言語交換をしていると、どうしても日本のアニメ人気を感じざるを得ません。世界中で人気です。彼らの多くは日本のアニメが好きで日本語の勉強を始めた人たちです。私の外国人の友達にもたくさん日本アニメのファンがいて、今回の事件以降多くの連絡を受けています。日本人よりも反応が濃い印象です。彼らは、アニメから純粋な喜びや涙や忘れられない思い出をプレゼントされてきたといいます。苦しかった時にアニメで再起することができたといいます。当人にしかわからない価値ですが、客観的に言って、人ひとりの苦境を抜け出させるほどの力があり、それはもはや日本にとどまらず世界中の心を貫いている事実。今回の放火被害を受けた京都アニメーションは、画がきれいというだけでなく、ストーリーが秀逸だという声もあります。日本に関心のある外国人と接していて、また今回の事件の反応を見るにつけ、日本のアニメの影響力の偉大さを痛感します。

「アニメで日本語を勉強した」

日本のアニメが好きな日本語学習者というのは、総じてその学習歴の割に日本語が上手です。特に聞き取りが優れている。それは、彼らが小さいときから日本アニメに親しんでいて字幕付きの動画を見ていたからに他なりません。ちょうど私がエミネムのラップやアメリカのテレビドラマで勉強したように、彼らは日本のアニメで日本語の基礎をつくったのです。

世界、アジアから哀悼の声

今回の事件で、もちろん悲惨な事件に対する犯人のテロへ怒りの気持ちが絶えませんが、それよりもこの事件に対して外国人の反応の大きさに驚いています。特にアジア圏のファンは、京都アニメーションの作品が学生時代の物語を描くことが多いこともあり、自分たちの学生時代の思い出に照らし合わせられる場面が多いようで、ファンの思い入れが熱いように感じます。今回の事件に対する反応では、日本人の声よりも中国人の声をよく聞きました。とても日本が好きな人が多い、そして日本の文化を愛してくれている人が多いのです。日本の一つの中小企業で起きた事件のことをこれほどまで取り上げてくれる。中国語学習者として、とてもうれしかったしうれしい驚きでした。日本の巨大メディアから流れてくる中国や韓国の情報は、どうしても偏ったものになります。でも、日ごろから中国人と接して、中国のメディアを読んでいて、よく中国に旅行に行く私の目からは、もっと様々な、むしろ日本に好意的な中国人の面が映るのも事実です。

どうしたら中国人の一人一人の意見がもっと目にできる環境を作ることができるだろうか。顔が見える日中の関係をどうやったらもっとハードルを低く実現することができるのだろうか。中国語を学んでいない人でも、中国人の日本アニメファンの今回の事件に対する悲しみを知るためにはどうしたらいいのだろうか。そんなことを考えさせられている今回の事件です。


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