周波数

言語と周波数の話。

http://k-ichikawa.blog.enjoy.jp/blog/2013/03/tv-29a5.html

言語と周波数

「言語にはそれぞれ特有の周波数があり、日本人にとって英語の周波数が違うのでリスニングが難しい」という話を聞いたことがあります。私は専門家ではないので、経験の話しか分かりませんが、なんとなく同意できるような気がします。

周波数というのは「音の高さ」のことです。グラフによれば、日本語は他言語と比較して周波数が低いのですね。つまり音が低い。確かに私は英語や中国語を話すときには声が若干高くなります。

グラフを見て驚くこともありますね。ロシア語は周波数帯がめちゃくちゃ広い。スペイン語は狭っ!イギリスの英語は結構高い。この辺りは意外でした。

因みに、人間が聞こえる周波数の範囲は20~20000(Hz)だそうです。赤ちゃんの頃はこの範囲の音を聞いていて、徐々に母語の周波数帯に限定されていくらしいのです。

周波数を合わせる

そういえば、普段の語学の中で英語を聞くとき、英語耳に合わせようと意識することがあります。ラジオの周波数を合わせるのに似ているなあと思いました。もしかしたら、英語を聞くときは周波数を高めに合わせて「英語の音」をキャッチできるようにしているのかもしれません。つまみを回して周波数を合わせるという比喩は私には割としっくりきます。

グラフを見れば、ロシア人はほとんどの言語を聞きやすいのかもしれません。スペイン人はリスニングが苦手かも。ぜひ確認してみたいものです。日本語と英語の周波数は離れているので、本来は聞き取りにくいのかもしれません。イギリス英語よりもアメリカ英語のほうが周波数が近いので聞き取り易い?う~ん、これは経験上、分かりません。

周波数に慣れる

私は英語と中国語を学んでいるので、今の私の耳はロシア人のように広い周波数帯の音を受信できる状態といえるかもしれません。

英語のリスニング練習において、「耳を英語に慣らす」という訓練が必要です。これは文法や単語、フレーズを覚えるという訓練と明らかに別で、いくらそれらの情報が頭にあっても自然に聞き取れるようになるまでは「耳を英語に慣らす」という訓練が必要です。習慣的にYouTubeやPodcastで毎日英語を聞くようにしましょう。

リスニングのポイント

じゃあ、この周波数の話が事実だとして、つまみを回すように英語が聞き取れるようになるかといえばそうではないでしょう。

リスニングができない一番の理由は情報量の不足です。覚えている英単語の量が不足しているし、正しい発音で覚えていない場合が最も多いのです。

だから、普段のインプットのときに、分からない単語に出会ったら単語帳に書き写して何度も覚えなおすこと。そして、正しい発音を覚えるために口に出してみること。この基本に立ち返ることが重要です。

多くの人は英単語の意味を覚えることで満足してしまいます。単語には「意味」と「音」の二つの側面があります。リーディングは「意味」が分かればいいでしょうが、リスニングは「意味」と「音」の両方が分からないと理解できません。「意味」と「音」を瞬間的に結び付ける芸当が聞き取りです。単語帳を作成するときに、面倒ですが、発音記号も一緒に書き写すことがおすすめです。

そして、インプットの量と質がある一定水準を超えるようになると聞き取りができるようになります。今回の周波数の話も「振り返ってみればそうだよね」という話になるのです。

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