河野外務大臣

河野太郎外務大臣の英語が好き。

河野太郎外務大臣SNS

こちらは河野太郎外務大臣の公式アカウントです。

そして英語バージョンも。どちらも公式です。

そしてYouTubeからも動画をいくつか。

ネイティブっぽさもない、日本語訛りだけど流暢

河野太郎外務大臣のお父様は元衆議院議長の河野洋平氏。華麗な政界のサラブレッドですが、世間の好感度は高い。ワシントンD.C.のジョージタウン大学で比較政治学を専攻され卒業されています。そして現在、河野太郎外務大臣はその流暢な英語を駆使して世界の外交の舞台で活躍されています。

河野大臣の英語に私は惹かれます。大変高度な英語を話されているのは分かると思いますが、日本語訛りが残っている英語です。帰国子女ではないな、ということはすぐに分かるんです。でも、アメリカ英語の発音は十分にきれいで理解できますし、すらすらと淀みなく自分の意見を表現されている。ツールとしての英語は完ぺきにコントロールされています。何よりも、原稿を読んだような英語ではないところに好感を持てます。河野大臣の英語は河野大臣のハートと直接つながっている感じがする。これなら英語話者に河野大臣の意見だけではなく人間性が伝わるじゃないですか。そんな英語が素晴らしいと思うんです。

三島由紀夫の英語も好き

たまたまYouTube上で見つけた動画ですが、三島由紀夫さんの英語も尊敬しますね。日本人母語者が喋っていることがわかる英語です。つまり日本語訛りが分かる。ネイティブではないことはすぐに分かる英語です。でも、彼の思想や意見を表現するにあたって、英語が何ら障害になっていない感じがします。何か考えを持っていて、それがその個人の人間性に根ざしていて、そういう人の話すことに私は耳が傾いていきます。それは、英語においても同じでしょう。

ネイティブ英語に縛られない

彼らの英語から私たちが学べることが二つあると思います。

一つは、ネイティブ英語に縛られないということ。ネイティブの発音はどうしてもできないものがあります。幼少期にその言語環境にいなければどうしても修得が難しいものが確かにある。例えばthです。これはなかなか難しい。しかし、重要なのは、ネイティブのようにthを発音できなくても、コミュニケーションは可能だということです。そこを突き詰めるのは重箱の隅をつつきまわすようなもので、相対的に重要ではありません。(トランプ大統領のthの発音はむしろぎこちなく聞こえることがある。)日本語母語者として、最大限の努力をすれば、あとはしょうがないのです。河野外務大臣や三島由紀夫さんの発音は日本語訛りがありますが、英語話者に十分に伝わっています。むしろ外国語としてそのレベルまで修得したことに対して称賛を受けるはずです。

伝えたいメッセージがある

二つは、伝えたい内容があるということです。特に三島さんの動画なんていうのは、彼の極右的な思想をしゃべりたくっている。まだまだ極右の思想を日本のメディアで適度に解釈してくれるところがなかったのでしょう。外国メディアにはその思いのたけをぶちまけている。彼の思想に同意するしないかは脇に置いておいて、一人の人間の意見や考え・思想、それらを聞くというのはとても面白い。特にその個人の感情に根差した思想というのは、物語性があって面白いのです。三島さんが英語をしゃべっているときに、彼が英語の単語や文法や発音の正しさに気がとられているように見えるでしょうか。全く見えません。彼は彼のアイデアを英語で表明しているだけです。スラスラと日本語が出てくる。日本語をしゃべっているときよりも饒舌にさえ見える。

もし、英語が喋れない、と悩んでいるのだとしたら、もしかしたら、伝えたいメッセージがまだ弱いのかもしれません。アウトプットが具体的に想定されると、学びの速度は急激に上昇します。人間としての内面の深みを養うのは母語です。だとしたら、もっともっと母語で多くの書物を読み、経験を積み、学んでいくほうがいいのかもしれませんね。

中国語は14億人 英語は17億人

中国語話者は少なくとも14億人、英語話者はは17億人います。言語を身に付ける価値は、彼らと同じ言語空間にリーチできるということ。ではリーチできた暁にあなたは何を伝えたいですか。どんなメッセージがありますか。それがキモです。私が惹かれるのはそのようなメッセージを持った英語話者です。河野外務大臣や三島由紀夫さんのような方々。たいへん尊敬していますし、背筋を正される思いになります。



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