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(44)登山道を歩けるのは当たり前ではない

旭岳、富士山が初冠雪したと思ったら、急に続々と高い山が初冠雪…というより、むしろ積雪というくらい突然冬山のようになってしまいました。まだ根雪にはならないはずですが、今後は冬装備もしてお出かけくださいね。

こんなに雪が積もってしまうと見えなくなってしまいますが…今回の「お山のマナーブック令和版」は「登山道」のこと。我々登山者は登山道があるおかげで簡単に計画を立てることができます。しかし、もしその登山道が荒廃していたら計画通りの登山はできないでしょう。地図とコンパスをにらめっこして、鉈で目の前の笹を拓くことなく、景色を楽しみ、時に疲れを堪えながらも、歩くことに集中できるのは当たり前ではありません。登山道はどのように維持されているのでしょうか?

この連載は、当たり前のことから山ならではのことまで色々ある登山マナーを再考していきます。そもそもよく理解していなかったり、昔から語り継がれてきたなかには、時代とともに解釈が変わってきた、あるいは不要なのもあろうかと思っています。
そこで、昭和の登山ブーム世代を先輩に持ち、平成の山ガールブーム世代を後輩に持つ私が、これまでの経験と体感から今の時代にフィットした解釈をしてみようと!
あくまでも個人の解釈ですから、ここに書いたことを山で守っていない人を見かけてもその人が間違っていると思いこまないようにしてくださいね。

週1回更新(目標)、全50回(予定)でお送りします。自主出版化を目指します(野望)。ご支援よろしくお願いします。

第一回から抜粋

連載もいよいよ終盤。これまで提案してきた山を歩くことに関するマナーのすべてが、この回に集約されているのかもしれません。極端な話、登山道が存在しなければ楽しみのために登る物見遊山な登山者はいなかったかもしれませんね。

そもそも日本の登山道は、元々

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