火山が好きでジオパークを巡ってるの(4)倶多楽火山
ガオー!火山も好きだけど野生動物も好きよ。間熊田マリです。今回はジオパークではないのだけど、ガイドの江川さんにお願いして洞爺湖有珠山ジオパークのすぐ東隣りにある「倶多楽(くったら)火山」に出張よ。別にいいわよね?ジオパークか否かなんて行政区の都合なだけだからん♪うふ。
最初から余談だけど、コレJR登別駅の駅前…ず、随分と長閑よ…あの登別カルルス、登別カルルスよ。バスクリンで出してるくらい日本屈指の温泉地っていう認識だったからマリ初めてだったし驚いちゃった。
ま、でも温泉地ってだいたい駅前じゃないものね。大半は電車でなんて来ないのよね。きっと、そうなのよ!
なにはともあれ我々が目指したのは〜
まずはここよ〜登別地獄谷〜〜
写真が1枚もないのだけど、それはもう立派な高層ホテルが立ち並ぶ温泉街が地獄谷に隣接していたわ。だからもう駅前のことは忘れてね。
地獄谷周辺は「登別温泉園地」っていう観光地になっていて、遊歩道や看板などが整備されているの。この地獄谷は登別火山(ひとつポコンとある山の名前ではなく倶多楽火山群のひとつのエリアだと思ってもらうといいかな)の水蒸気噴火の爆裂火口よ。我慢の限界のドデカイおならみたいなドッカーン系ね。
マリはここで昇天寸前よ。丸い火口がいちばん好きだけど、爆裂も荒々しくて複雑なフォルムがいいわ。
見てよ、この微妙な色の競演を!この地獄谷を源泉とする登別温泉の泉質って9種類もあるんですって。この色の数がそれを物語っているわね。たまんないわ。匂いはベーシクリー硫黄ね。
温泉の自然湧出量は日本トップレベルの1日1万トン、毎分3000リットル、毎秒で…?東京ドームだと…?家庭のお風呂に換算すると…?
いずれもピンとこないほどスゴイのよ。
さすが常時観測の活火山だけあって、源泉は100℃前後のアツアツ。むやみに触っちゃダメよ。っていうのも触れるくらい遊歩道が地面にけっこう近いのよ。活火山の火口の内側を歩けるなんて稀有な体験だと思わない?
次に向かったのは「大湯沼」よ。
車でも行けるんだけど、こうやって整備された遊歩道をハイキングしたほうが地形を体感できて楽しいわね。
途中に放っておけない立看板発見よ。
地面を軽く触ってみたりしたけど、この日はこの夏で一番ってくらいの夏日で太陽熱との判断がつかなかったわ。寒くなったら山ごと抱きしめてみたいわね。
でも、江川ガイドによると岩の隙間から所々火傷するほど熱い噴気が出てることもあるそうだから、面白がって指を入れたりしないように是非とも注意よ。
こちらの立派な岩。溶結凝灰岩(ようけつぎょうかいがん)といって、噴火したときの熱々火山灰が砂とか石ころを巻き込んでミチッと閉じ込めて石にしちゃったもの。この山で火砕流があったという証拠でもあるのよ。私は石に萌えが薄いほうだからつい「ぎょうけつようかいがん」って言っちゃうのよ。知らんけど、って話だけど。
「はい、こちらが大湯沼でぇ〜す」
まさかの江川ガイド?大湯沼とカラーコーディネートしてる!? さすがだわ、マリもその色のシャツ欲しくなっちゃう。大湯沼も登別火山の爆裂火口よ。後ろでカワイイ噴気を上げている日和(ひより)山の水蒸気噴火で出来たの。沼を満たしているのは「湯」よ。
沼の周囲は1キロほどで最深部は22m。沼表面の温度は50℃ほどらしいけど、底からは130℃の源泉が湧いてるっていうじゃない。一応「湧いてる」って書いたけど、イメージ的には「沸いてる」だわね。沼の表面も縁も、山腹の山肌も視界の至るところからお湯がポコポコ、噴気モクモクしてて山全体が生きてる〜♪って感じだったわ。
写真じゃ写りきれていないけど、灰色、黒色、灰緑色、水色、ほのかにレモン色…、光や風によってなんとも言えない色の階調もあってマリはここの色が気に入っちゃった!
そして、江川ツアーもファイナル
極めつけに向かうわよ。
大湯沼から大湯沼川沿いに遊歩道を下っていくと…ジャーン!
大湯沼のお湯と、山の水が混じった足湯よ〜♪
素敵な場所でしょう?そこでまた江川さんがザックから取り出したのが、お手製の冷たい梅ジュースとレモンピール入りのチョコレートケーキ。サプライズおもてなしに3人とも感激。美味しかったわ〜。
お湯加減は奇跡の適温。大湯沼には入れっこないもの。よかったわ、これでマリと大湯沼は仲良しよ。川床は砂利と砂の間くらいの石が溜まっていて歩くと気持ちよかったんだけど、時々大きめの岩があるのが濁ってて見えないからあまり調子に乗って歩かないほうが良いわよ。あと、硫黄が溜まっているところはムルムルして気持ち悪いし滑るから気をつけてね。
ここから温泉街に下れるの。だから車で来てもグルリと一周できて無駄のない良いコースね。地獄谷は登別に来たらマスト観光するだろうから、その足を伸ばして是非歩いてみてほしいわ!
登別温泉街で車に乗って、すぐ近くにある倶多楽(くったら)湖に立ち寄ったの。倶多楽湖は倶多楽火山のカルデラ湖(山頂部分が陥没してできた火口(カルデラ)に水が溜まった湖ね)なんだけど、その透明度は摩周湖に次いで日本2位だそうよ。
残念ながら湖に近づけるのはこのスペースくらい。我々はちょっと時間が押していて(そりゃそうよね、いちいちはしゃいでいたから…)今回はこの距離で眺めておしまい。
でもこれを読んだらGoogleマップ開いて見てほしいの。倶多楽湖ったら、超まんまるなんだったら。周囲8キロほどと大きくはないのだけど、見事な円なの。火口萌えのマリとしてはドローンになりたくて仕方がないわ。神秘的よね…
うん、河童が横断ね…、やっぱ神秘的…よね。マリは河童だってツチノコだっていると思うわ。おもしろいわよね。
知ってた?まだこの登山合宿終わりじゃないの。
次は火山と同じくらい大好きな人に会いに行くわ。お楽しみに〜
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