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チャットとグループワーク

 担当している授業で、対面の場合にはグループワークをおこなっている題材があった。これを非対面授業でどうするかということで、毎年試行錯誤している。
 Zoomで授業をしているならブレイクアウトルームを使うという手もあるが、以前やったときには雑談をするだけになってしまっているグループなどもあって、なかなか意見交換というふうにならない。まして、Zoomではなく非対面、オンデマンドで授業を配信している現状では、リアルタイムで会話をする形の意見交換は難しい。
 学生を少人数のグループにしてオンラインの掲示板のようなものを使って数日間やり取りさせるようにできれば、多少はグループワークっぽくなるだろうか。Google Classroomの科目のクラスの中では、限られたメンバーだけでやり取りをするようなツールはなさそうに思える。70人いるクラスで、たとえば5、6人ずつに分けた学生グループごとにストリームで投稿したら、それにコメントをつける形でそのグループのメンバーだけで見える形でやり取りが成立するのだろうか。試してみたほうがいいのかもしれない。
 ただ、ストリームはあまり使い勝手がよくない感じがしている。イメージ的には、LINEグループでチャットをやり取りするような形だと、学生もやりやすいのではないか。
 GoogleのサービスにはGoogle Groupsというのがある。これは要するにメーリングリストだが、グループのサイトを開けば掲示板的に見えなくもない。これを使ってみようかと思い、学生をグループに分けてそれぞれのメーリングリストを設定してみた。だが「使い方がわからない」という学生が続出した。スマートフォンからウェブでグループのサイトを開いたときのインターフェースも、あまりわかりやすくはないようだ。
 チャットなら、Google Chatはどうか。だがこれは、アプリをインストールしないと使えない。これがまた、うちの一部の学生には結構ハードルが高いのだ。
 LINEのオープンチャットも考えたが、設定して学生に周知して、というあたりでそれなりに周到に準備しないと、すぐに今週の授業で使いたい、というふうにはできなさそうだ(このあたりが泥縄な授業準備の限界)。
 結局、70人の全員で、Classroomの科目のクラスのストリームで、投稿合戦をしてもらうことにした。グループワークのようなやり取りにはならないだろうが、一応お互いの意見を読みあうことはできるだろう。
 もうちょっと、準備と仕込みを計画的にしておく必要があるなあ。

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