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ノートン先生の霍乱と乗っ取りヘルプ

 自分のパソコンのセキュリティのために,由緒正しいノートン先生(ノートンインターネットセキュリティ)を入れている。
 こいつが,ここ数日,様子がおかしい。
 何か問題があるというアラート画面が出てきて,「今すぐ解決」を選択すると,開かれた画面には「セッティングが必要」という文字はあるものの,それ以外はグリーン。ウイルス定義ファイルの更新もできているし,ファイルのスキャンも問題なし。セッティングが必要と言われても,どこをどうしたらよいのかがわからない。
 ノートン先生を閉じてやっても,しばらくするとまたアラート画面がポップしてくる。鬱陶しい。
 ノートン先生のヘルプを開いてみると,担当者とチャットで相談できるというのがあったので,試してみることにした。
 起動すると割とすぐにチョウさんという担当者(苗字は中国系の感じだが名前は日本人っぽい)とつながり,症状を説明した。すると,遠隔操作で状況を確認することを勧められた。お願いすることになり,示されたリンクを踏んでアプレットを起動,チョウさんによるパソコン乗っ取りはあっけなく成功した。
 多分このパソコンの画面がチョウさんにも見えている。さっきまで作業していたウインドウが全部出しっぱなしになっているので,書類のフォルダからラインのトークから,果ては動画収録用に起動していたZoomの画面(私の顔が写っている)まで全部見えているはずだ。これはちょっと恥ずかしいと思い,ポインタを動かしていろいろなウインドウを閉じ始めたら,チョウさんから「ポインタを共有しているから二人で動かすと誤操作につながるのでしばらく触らないで」と言われた。
 チョウさんはしばらくノートン先生のアプリやシステムの設定を見たりしていたが,ノートン先生を再起動しても状態が変わらない。すると,「上の技術者を呼んでくるので少しお待ちください」という。
 少しして,中国系っぽいアルファベット名前の人がチャットに入ってきた。この人はユーティリティからアクティビティモニタを起動すると,ノートン先生関連らしいタスクをかたっぱしから消し始めた。そして,ノートン先生を再起動。すると,「セッティングが必要」の赤文字が消えていた。
 最後,チョウさんが「マシンを再起動します」それでちゃんと,再起動後にこのチャットが再接続するのだから,どんな仕組みなのか知らないが,不思議なことである。
 一応,これで問題は解消した。チョウさんにお礼を言って,チャットを終了。

 これでノートン先生の急な不調はなんとか解決して,さて,動画の収録作業に戻ろうとしたら,不思議なことに,Bluetoothヘッドセットから音が聞こえない。あちこちいじったがダメで,コンピュータを再起動した挙句,結局ペアリングのし直しになった。
 さらに,何故かデスクトップの壁紙が変わってしまった。「乗っ取り」レスキューの後遺症は,意外にあちこちに出るようだ。他になければよいが。

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