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生きていて良かった

J3優勝、J2復帰

好きな作家を1人上げろと言われたら中島らもと応える。
学も教養も無いけど本は好きでわりと読んでいた。
その中でも中島らもの「僕に踏まれた街と僕が踏まれた街」というエッセイは人生のバイブルだと思っている。
そんな本の一節にこんな言葉が書いてある。

「何十年に一回くらいしかないかもしれないが、『生きていてよかった』と思う夜がある。一度でもそういうことがあれば、その思いだけがあれば、あとはゴミクズみたいな日々であっても生きていける。」

音楽で言うならフラワーカンパニーズの深夜高速だ。

「生きていてよかった」

伊予決戦で勝利して優勝、昇格した瞬間を表すのに自分の中でこれ以上の言葉は無かった。
斜に構える性格なので「J3で優勝しても嬉しいけど泣いたりはせんやろ」って思ってたけど普通に泣いてたし、周りも泣いてたので更に泣いてしまった。
 
人生で一番感動したと言っても過言じゃない。

今でもこれ以上の瞬間や感動、喜びに出会える気がしていない。
と、同時に人間の欲深さというかこれ以上の瞬間や感動、喜びに出会いたいとも思っている。
それはとてつもなく高いハードルなんだろうけど。

1万人以上の人間が同じ空間で同じ感情を抱いて爆発させたのかと思うとゾクゾクしてしまう。
そんな空間、コンテンツは愛媛県にはニンジニアスタジアムにしかない。
「県内のライバルに勝って優勝、昇格」なんてのはストーリーとして出来過ぎだけど、それを手繰り寄せるだけのものが今年の愛媛FCと愛媛FCに関わる全ての人にはあった。
それを一言で表すならば一体感なんだろう。
「共に戦った全ての仲間に感謝」
一語一句嘘偽りは無い。
改めて皆さま本当にありがとうございました。

優勝するということ

正直な話、J3で勝ちまくって優勝することがこんなにポジティブな事象になるとは思っていなかった。
街のど真ん中でパレードもするんやぞ!最高かよ!
J3はJリーグで1番下のカテゴリーであって、J2で残留することの方が大変で値打ちのあることだと思っていたし、今でもその考えは変わらない。

それでもこの1年の結末は素晴らし過ぎたと言い切れる。
愛媛FCを応援していることが、この街に愛媛FCがあることが誇らしくて仕方がない。

「昨日スタジアム行ったん?」「FC勝っとるやん!」「チャント表ってどこでもらえますか?」
シーズン途中からプライベートでも声を掛けてもらうことが増えた。
そして。
「優勝おめでとうございます!」
こんなことを言われる日が来るとは。

コアな変な人向けのコンテンツが外に向き、一般大衆に届いた様な感覚。
インディーズバンドが売れてメジャーデビューした様な感覚。

これからネガティブなことも必ず起こってくる中で興味関心を持ってくれた人をどうやって繋ぎ止め、沼にハマってもらうか。
クラブとサポーターの頑張りどころ、踏ん張りどころだろう。
とりあえず俺は応援を頑張る。
応援はシンドいけどシンプルに楽しいから。
それが多くの人がスタジアムに足を運ぶ理由の1つになると信じて行動していく。
おじさんに出来ることを必死で考えて加齢に抗ってく。

コールリーダーみやがわくん

今年の結果はゴール裏の中心になった若い子たちの頑張りがあったからこそだと思っている。
ど真ん中で応援を引っ張り続けたU.E.C.N.メンバーとカムバック組の若者たち。
これは誰もが認める事実だと思う。
本当ね、久々に応援ってこうだったよなとか、応援って楽しいもんだよなって感覚を思い出させてくれた。ありがとう。

そんな中でコールリーダーを務めたのはみやがわくん。
彼が高校生の頃に出会って、そっからライブだの飲みだのプライベートでも本当に仲良くさせてもらってる。
いい加減なくせにけっこう繊細な性格で、責任感や上手くいかないことに振り回されながら葛藤したり、苦しんでる姿を見てきた。
色々と焚き付けたり、勝手に期待を投げつけた身としては申し訳無さもあった。
そんな彼がトラメガを持って応援を先導する姿に勝手に感無量感があって時々泣いてた。
キモいおっさんですまん。

伊予決戦の試合のクローズのために彼が選んだチャントは「男なら」。
セトリじゃなくておりてきたらしい。
シチュエーションも呼応するサポーターも全てが素晴らしかったけど、みやがわくんはマジで眩しかったしカッコ良かった。

たまにはこんだけ褒めてもバチはあたらんやろ。
それだけのことを彼はやってのけた。

クズエピソードをまとめて後日、有料noteで売りたい気持ちもあるけど。まぁそれはそれとして。

どんな苦しいときも、いこうぜ愛媛

J2のレベルは高い。
プレーオフを見ていたら「こんな奴らとやらといかんのか」と壁の高さを改めて感じた。

でも人間って欲深いもんで「J3優勝」以上の景色を見たくなってる自分がいるし、それは他のサポーターも同じなんじゃないかな。
 現実は残留争いかもしれない。
現状の予算ベースならJ3が着地点なのかもしれない。

でも「皆で頑張れば何とかなる」ということはクラブ、チーム、サポーター全員で今年証明した。
プロスポーツは金だ。金で殴るのがプロスポーツだ。
でもお金だけじゃない、足りないものを埋めてく力が今の愛媛FCにはあると思う。

アウェイ大阪で迎えた最終戦で歌ったチャント。
『俺らの夢を乗せて 最後まで戦え
ここに俺達はいる! どんな苦しいときも
いこうぜ愛媛』

来シーズンも。どうか何卒。
いや、苦しくなくて良いわw

俺らの夢を乗せて熱いシーズンに。

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