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オタクのEDHデッキ紹介《育殻組の誉れ》

皆さんこんにちは。
先日の《ヤーグルとムルタニ》の記事は如何だったでしょうか?

本日はカルロフ亭殺人事件で新しく刷られた《育殻組の誉れ》デッキを紹介しようと思います。
まずは統率者の簡単な能力の説明から。

《育殻組の誉れ/The Pride of Hull Clade》

11マナ2/15とイカレたマナコスト・サイズをしていますが、この統率者は実質緑①マナのみで唱える事が可能です。

まず一番上の能力ですが、あなたがコントロールしているクリーチャーのタフネスの合計値分唱える為のマナコストが軽くなります。
また、この能力は統率者税にも適応される為、何度倒されてもクリーチャーさえ揃っていれば何度でも緑①マナで唱え直す事が可能です。

2番目の能力は防衛を持っており、②青青を支払う事で自分がコントロールしているクリーチャー1体に防衛を失わせ、+1/+0修正を与え、そのクリーチャーがプレイヤーにダメージを与えた時にそのクリーチャーのタフネス分のカードを引く事が出来る、という物です。

注意しなければならない点として修正がかかるのはあくまでパワーであり、タフネスに等しい点数でダメージを与えるとは書いてないという事です。
その為統率者自身に能力を使用した場合、3/15のクリーチャーで攻撃を行い、ドローしたければダメージをプレイヤーに通さなければなりません。

その為ブロッカーのいない対戦相手以外にダメージを通す為に《ならず者の道》等を起動する必要があるのですが、計8マナ支払うのはとても現実的ではありません。

《ならず者の道/Rogue's Passage》

という訳でまずはこのデッキに相性の良いカードを数枚ご紹介していきます。

①マナコストが軽くタフネスが高いクリーチャー達

まず《ファイレクシアの歩行機械》と《Shield Sphere》は絶対必須のパーツです。
このデッキを組もうとするなら必ず購入しましょう。
0マナで統率者を唱える為のコストを3or6減らす事が可能です。
《神盾の海亀》は1マナでタフネス5を持つ唯一のクリーチャーなので出来れば採用して下さい。
(※育殻組の誉れの登場によりどこの通販も在庫切れの人気カードになってしまいました…)
また、《樹上の草食獣》もタフネスを3稼ぎつつ土地を伸ばす事が出来るのでオススメの1枚です。

②《罠根の神/Traproot Kami》

壁デッキスキーの方は全員知っているかもしれませんが、このカードを出して「何ですか?それは」以外言われた事が無いので説明させて頂きます。
緑①マナで防衛と実質到達を待っており、タフネスの値は戦場にある全ての森の数に等しくなります。

その為《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ》が場に出ていると全てのプレイヤーがコントロールしている土地の数に等しいタフネスを持つ最強の①マナクリーチャーが完成します。
再録もしておらず、意外と見つからないカードですので見かけたら1枚購入しておく事をオススメします。

③《逃亡者、梅澤哲子/Tetsuko Umezawa, Fugitive》

あなたがコントロールしているパワーorタフネスが1以下のクリーチャーはブロックされなくなります。
これによって壁クリーチャー達は実質ブロックされない最強のアタッカーに変身します。
これにより統率者の能力を与えてダメージも通しやすくなるので出来れば入れたい1枚です。

④左から
《エント最後の進軍/Last March of the Ents》
《壮麗なる創造/Majestic Genesis》

《エント最後の進軍》はあなたがコントロールしているクリーチャーの中で一番タフネスが高い値に等しいカードを引き、その後手札の中にあるクリーチャーカードを好きなだけ場に出しても良い、というカードになります。
その為統率者をコントロールしていれば打ち消されない15枚ドローをした後に手札のクリーチャーを好きなだけ場に出せるというオリカに化けます。
このデッキを組むなら必ず入れた方が良いです。

右側の《壮麗なる創造》は打ち消されないは持っていませんが、統率者領域or戦場にいる統率者のマナコスト分(このデッキの場合11枚)のカードを公開した後、パーマネントを好きなだけ場に出しても良い、という能力になります。
打ち消されないとは書いてないとは言え、この統率者の固有色は青緑なので打ち消しを構えながら打つ事が可能なので比較的通しやすいはずです。

⑤《群れに餌/Feed the Pack》

これは完全にネタカードなのですが、これのお陰で勝利を収めたゲームも多いので一応紹介しておきます。
6マナのエンチャントとマナは重いですが、能力は自分の終了ステップの開始時にクリーチャー1体を生贄に捧げても良い。そうした場合、生贄に捧げたクリーチャーのタフネスの値に等しい数の2/2狼・トークンを場に出す、という物になります。
つまりこのエンチャントで統率者を生贄に捧げた場合、2/2の狼トークンを15体場に出すという能力に化けます。
《育殻組の誉れ》のマナ軽減能力は自軍クリーチャーのタフネスの合計値分軽くなる、という物なので次の自分のターンになったら統率者を唱える為のコストは30軽くなる(緑1マナで唱えられる)ので実質デメリット0となります。
ネタ枠で入れていたのですがこのカードのおかげで勝てた試合も数試合あったので中々侮れません。


長くなりましたがこの辺でデッキリストを公開していきたいと思います。

統率者の紹介をしたところで、本デッキの相性の良いコンボカードをご紹介していきます。

①《劇的な逆転/Dramatic Reversal》
+《等時の王笏/Isochron Scepter》

統率者戦において有名なコンボだと思います。
等時の王笏に劇的な逆転を刻印する事で等時を王笏を含む全ての土地でない自分のパーマネントをアンタップする事が出来ます。
その為2マナ以上出せるアーティファクトやマナクリーチャーが場にいれば無限マナに繋げる事が出来、
統率者の能力を無限回起動すれば全てのクリーチャーのパワーを無限にする事も可能です。
また、コンボパーツのどちらも2マナなので《交錯の混乱》の変成の能力でサーチする事も可能です。

②《食物連鎖/Food Chain》

統率者は大体の場合本来のマナコストより軽く唱える事が可能だと思うので《食物連鎖》で生贄にする事で12マナを加えつつ再キャスト用のマナを用意する事も可能になります。
ただし生成したマナはクリーチャーを唱える事にしか使用出来ないので、気をつけて下さい。

③《歩く防壁/Walking Bulwark》
+《斧折りの守護者/Axebane Guardian》

歩く防壁は1マナ0/3なので大体の場合は危険視されずに放置される事が多いですが、《斧折りの守護者》は少しヘイトが高いカードなので場に出しても召喚酔いが解ける次のターンまで持たないでしょう。
その為先に歩く防壁を出し、後から斧折りの守護者を出して速攻を与える事ですぐさま莫大なマナを生成する事が出来る様になります。
また、斧折りの守護者は好きな組み合わせのマナを生成する事が出来る為、統率者の能力の起動に必要な青マナを作る事も可能です。
そして斧折りの守護者は3マナの為《幻の漂い》の変成能力でサーチする事も可能ですし、壁クリーチャーとして場に出しても良い作りになっています。

④《生術師の使い魔/Biomancer's Familiar》
or《訓練場/Training Grounds》
+統率者

統率者の能力は②青青で4マナと少し手間がかかります。
その為訓練場や生術師の使い魔で起動能力を青青まで減らし、複数体のクリーチャーに対して起動出来るようになります。
また、先程紹介した《歩く防壁》の起動コストも①マナまで減らす事が出来たりとメリットも多い為採用しています。


最後にこのデッキを使う上で注意すべき点等を説明して終わりにしようと思います。


①統率者を唱える為のコストの計算方法について
MTGにおいてマナコストの支払い方法は以下の順番で適応されます。

■1.呪文を唱えることを宣言し、カードを元ある領域からスタックの一番上に乗せる。
■2.モードや代替コストや追加コスト、マナ・コストにXの値など、その呪文を唱える際に必要な選択を宣言する。
■3.対象の数を宣言したのち、対象を宣言する。
■4.対象への割り振りがある場合は、それをどう割り振るかを宣言する。
■5.ここまでの宣言や選択を考慮し、呪文が適正に唱えられるかどうか判定する。不正であった場合は唱えることを宣言する直前まで巻き戻される。
■6.総コストが決定される。これ以降、総コストは固定される。
■7.総コストにマナの支払いが含まれる場合、マナ能力を起動する機会を得る。
■8.すべてのコストを好きな順で支払う。

難しい話をしましたが、簡単に要約すると統率者税を含めた統率者を唱える為のマナコストを宣言、
その後軽減が適応され、最後にマナコストを支払う事で呪文がスタックに積まれるという事です。
その為統率者税がいくらかかろうがその後に軽減が適応されるという事になります。
統率者戦以外でも使えるテクニックなのでこの機会に覚えておいても損は無いかもしれません。

②このデッキの勝ち筋について
このデッキの勝ち筋については基本的には物理攻撃によるダメージでの勝利となります。
(※というかそれ以外にありません)
その為プロパガンダ系のカードや全体除去には弱いのでそれに対するカードを増やしても良いかもしれません。

③1〜3ターン目までの動きについて
このデッキは基本的には統率者を2、もしくは3ターン目までに着地させる事を目指して下さい。
統率者を出した次のターンで統率者の能力を起動し、序盤で消費した手札を回復する事を第一優先目標にして下さい。
それ以上ターンがかかってしまうと対戦相手の場にクリーチャーが増え、段々ダメージが通らなくなっていくので注意して下さい。
また、増えすぎた手札は《聖遺の塔》を置く事で捨てずに済むので土地を無意識に先起きしてしまう癖がある方は注意してプレイしましょう。


長くなりましたがこの辺でデッキの紹介を終わりにしようと思います。
私はタフネスを稼ぎやすいので壁クリーチャー主体で構成していますが、あくまでタフネスの値しか参照していないので壁に拘る必要はありません。

ぜひ皆さんの構築も見てみたいので組んでみたよ、という方は晴れる屋のデッキリスト作成のページから登録して頂けると幸いです。
(私はほぼ毎日覗いています)

次回のデッキは《世慣れた見張り、デルニー》を紹介しようと思っています。

それでは皆さん、良いEDHライフを!

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