あら、私の神!

 この記事は、mast Advent Calendar 2017 の13日目の記事です。

 メ創一年生のマテウスです。ブラジルからの留学生で、人間の言葉にすごく興味があります。最初は、この記事で言語学習の話をしようと思っていましたが、いや、メ創の人たちに自分の母語であるポルトガル語はどんな言葉か知ってほしい!と思い、ポルトガル語の文法について書こうとしたらとんでもない長さの記事になろうとしていたので、やめました。


 その代わりに、宗教が言語に及ぼす影響について書きます。具体的にはポルトガル語とカトリック教ですが。はい。母語紹介から離れることはありませんでした。


 さて、英語でしたら、映画とかでお馴染みの「Oh, my God!」を皆ご存知かと思うんですが、似たような言い方というか、英語をそのままポルトガル語に直訳すれば全然通じますし、ニュアンスも同じです。さすがキリスト教圏とでも言うべきか。その翻訳したものが「Ai, meu Deus!」(アイ、メウ デウス!) です。僕と知り合いな人は多分、自分が「アイ」と感嘆することが多いことに気がついていると思いますが、それが直らない言語的な癖になっていて、英語の「Oh! 」などに相当するポルトガル語の間投詞の一つが「Ai!」だからです。


 しかし、「私の神!」と叫ぶだけがポルトガル語の中のキリスト教的な言い方になっているわけではありません。驚いたときやがっかりしたときに感嘆する「Pelo amor de Deus!」(神の愛あれ・ペロ アモール ジ デウス)もあり、しばしば「Pelamor...」(ペラモール)と略されます。そして、どんな気持ちも表せる(と思う)「Nossa!」(ノッサ)という間投詞もありますが、間投詞である以前に、その単語は所有代名詞です。「私たちの」という意味の単語の女性形、つまり女性名詞に係る形で、「Nossa Senhora!」(私たちの淑女・ノッサ セニョーラ)の略です。しかし、私たちの淑女と言われてもピンと来ないのも当然でしょう。その淑女は実は、イエスの母の聖母マリアのことを指しています。またもやカトリックな表現ですね。


 そして、一番面白いのは、それらの表現がポルトガル語として根強く定着しているため、別にキリスト教徒じゃなくても、神を信じなくても、ポルトガル語を母語とする誰しもがそのような言い方をするところだと思います。
まだまだ「Vixe!」など、いろんな表現がありますが、紹介程度ならこれでいいかなと思いますので、この記事はこれで終わらせてもらいたいと思います。本当は長々と何ページもかけてポルトガル語の文法を説明したいところだったが、僕みたいな変人じゃない限りは読んでも面白くないとわかっていますので、自粛しました。


 来年こそ?

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mathboger

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