見出し画像

川越道 その一

はじめに

今回、私が川越道を歩いてみようと思ったきっかけを書きます。

普段から山歩きを趣味としている為、地図と触れ合う機会が大変多いのではありますが、その時にある地図で見つけた『児玉往還』の文字でした。

育ってきた土地のそばを貫いているということも、気になる要因の一つではありました。
しかもその道が『児玉』へ続いているのか⁇と気になったのだ。

不思議だったのである。
「育った道のそばを貫く道が、まさか川越と児玉を繋ぐ旧街道だったなんて」と。

調べてみれば、起点は『川越城大手門』であるらしい。現在の川越市役所だ。
これは自分の足で歩き、自分の目で見て確認したいと思い始めた。

だが、いきなり川越から歩き始めるのもなかなか意味が分からないので、『川越街道』を歩いてみようという結論に、自分の中で至った。

『川越街道』の起点は厳密には板橋宿は『平尾追分』であるが、これまた「こんなところから始めるのもどうなのだ⁇」と感じ、平尾追分から分かれる『中山道』の起点である『日本橋』から始めることにした。

普段の山歩きでもそうなのだが、とあるリストを潰しながら山を歩く歩き方を私個人的にはあまり好まない。
例えば『日本百名山』をリスト化し、そのピークを目指す、あの山行スタイルだ。

そのスタイルを否定するわけではない。私もご当地○○名山などは歩いているからだ。
私が好まないのは、あえて強く書くとすれば「思い入れのない土地の山など興味がない」ということだろうか。

元々山を歩きたいと思い始めたのも、「生活圏から見えている山全部に登りたい」と思ったことがきっかけであり、今度はそれらに登ったら『向こう側』が見えてしまい、「アレにも登りたい!」と範囲が広がっていった感じが現在なのだ。だから、生きているうちに日本全国へその範囲が拡大できれば日本百名山も夢ではないのかもしれない…と思っているのであるが、時間は有限である。

街道歩きも恐らく同じ感覚なところがあり、やたらめったら街道ならどこでいいとは思っておらず、「五街道を全部歩いてみたい」とも思っていないのだ。
もしかしたら、ゆくゆくはそんな事を思う事もあるのかもしれないが、今現在その思想には至っていない。

色々構想はあるが、時間と体力、経済力と相談しながら優先度が高い道や山へ向かうこととする。


河越の街に時を告げてきた『時の鐘』

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?