架空日記開始

20230521
Twitterでは書きにくいので、興味のある人しか見ないだろうこのページに私に似て非なる人物の徒然を勝手に書くことにします。つまり、ここに書いてあることは、あくまで現実とは異なる架空の出来事、創作です。

やまやのワインコーナーの前で、彼は悩んでいた。
(今日は疲れた。明日は深夜まで仕事が続く。だからお酒を飲むとしたら今夜だ)
彼はワインしか買わない。美味しいのに安いからだ。それにしても一番安いトップバリュメルシャンはいい加減飽きてきた。果汁なしの普通のワインは…と横を見ると、以前は見かけなかったスペイン産ワインが『コスパ最高』と書かれ置いてある。お値段もデリカメゾンとほぼ同じ位。"BESO SOL"というラベル。南国のおひさまをたくさん浴びて美味しくなりました、というイメージに疲れがとれる気がして、赤のボトルを鷲掴みにしてレジへ。トマト缶と、かなり割高の玄米3Kg袋も一緒に精算お願いした。ささやかな贅沢をして後ろめたい気持ち。
今日は市民オーケストラ『米フィル』の練習日だった。彼はトランペットを担当しているのだが、入団して2ヶ月近く経つのに、自分以外の金管楽器の人に会ったことがない。練習にはフルート、ファゴット、クラリネット、オーボエの木管グループが充実、コンバス、ビオラとセコバイが来て、ファーストバイオリンはなかなか来られないようだ。チェロは欠員?パウカーも本番近くならないと来ないらしい……以前の米フィルにはもう少し人がいた気がするのだが、何かあったのだろうか…。秋の演奏会に向けて、日曜日の午後、毎週山形市内から一時間の道のりを運転して、一時間の合奏を終えて、また一時間のドライブを楽しんでいる彼だった。本当は合奏2時間なのだが、後半のモーツァルトはトランペット降り番なので先に帰らしてもらうのだった…。彼の住んでいる山形市には山フィル、隣の仙台にもいくつかのアマオケがあるのだが、オーケストラをやりたい彼は、敢えて米フィルを選んだのだった。秋の定期にかけるハイドンの時計はトランペット難しい。高音をきれいに、軽く、木管にブレンドしながら響かせなければならず、ミスし易い。本番が怖い…。それでも毎回のアンサンブルが楽しみで、やっぱりオケはいいと思ってしまうのであった。夏に山フィル主体でチャイ5を二日間練習する機会もある。本当はトップを吹きたいが出しゃばらずに割り当てられた方をしよう。2パートそれぞれ複数いるだろうし、ユニゾンが多いはずだからどっちでも良いか。佐藤裕二さん指揮と。けやきBBB以来です。


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