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#723【滋賀】あの小説の舞台へ

こんにちは、旅するフォトマガジンMとWのキートン福永です。
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突然ですが、「膳所」って読めますか?
普通に読むと「ぜんしょ」になりますが、滋賀県大津市にあるこの地名は「ぜぜ」と読みます。地名の由来は、朝廷へ魚介類を納める地域だったから、らしいです。

大津市膳所はここにある。

さて、GWの休みを利用しその膳所へ行ってきたのですが、関西人でも「名前は知ってるけれど…」な膳所に行くキッカケになったのは小説『成瀬は天下を取りにいく』。

本屋さんでもよく平積みされているので、ご存じな方も多いのではないでしょうか?ご存じない方は、特設サイトがありますのでどうぞ。

2024年本屋大賞に選ばれた宮島 未奈さんの『成瀬は天下を取りにいく』、そして続編の『成瀬は信じた道をいく』の舞台が滋賀県大津市で、主人公の成瀬が住んでるまちが膳所なんですね。

成瀬あかりという主人公のキャラクターがとても個性的で、その魅力にハマる人続出、しかもストーリーの中で具体的な地名がたびたび登場するため、聖地巡礼が起こりスタンプラリーも開催されるほどの盛り上がりになっています。

ということで、小説の舞台を意識しつつ、大津へのお出かけ旅を紹介したいと思います。

いざ大津へ

さて、いつものようにJR新大阪から向かうは京都・滋賀方面へ。
湖西線の大津京駅を降りて、京阪石山坂本線に乗り換える。このルート自体、関西に20年以上住んでいるけど初めてのような気がする。
ちなみに、大津京駅から20分ほど歩くと、『成瀬は信じた道をいく』にも出てくるかるたの聖地、近江神宮に行けます。

京阪大津京駅、小さいけどいい雰囲気の駅
ちなみに、JR・京阪とこんな路線になっています。

まずはミシガンへ

びわ湖浜大津駅に降り立つ。この駅で降りたのは初めてだと思う。
京津線と石山坂本線の交わる駅なので、駅前の光景が面白い。
多分電車好きの方には有名なのでしょう。カメラを下げて熱心に撮っている方を数名見かけました。
『成瀬は信じた道をいく』で成瀬とともにびわ湖大津観光大使に選ばれた篠原かれんという人がいるんですが、実は彼女は隠れ鉄オタだという設定が上手い。

大津の石山寺、紫式部のゆかりの地ですね
路面電車というのが懐かしさを感じさせますね

この駅で降りた目的は、もちろん琵琶湖に浮かぶ観光船ミシガンに乗船するため。
そう『成瀬は天下を取りにいく』の「レッツゴーミシガン」編で西浦が成瀬に見事にフラられる!?という唯一の恋愛っぽい物語の舞台。

ミシガンの存在は知っていたけど、乗るのは今回が初めて。

ミシガンの巨大模型を眺める
モノクロのカメラでも撮ったので
もちろん記念写真も
三階デッキからの眺め
湖にはたくさんのヨットが
なりきりキャプテン帽子にて
操舵室も見れるようになっていた

90分間のミシガンクルーズを体験した後は、膳所に行ってみることに。

島ノ関、どの駅もいい寂れ感
来ました膳所、期待通りの雰囲気
駅の改札口には、デカデカと看板が 本が出るまで誰がこんなこと想像したでしょうか

駅前には、滋賀の至るところで目撃できる「飛び出し坊や」が。
ちなみに、飛び出し坊やももう51歳らしい。

滋賀レイクスターズのユニフォーム着てます
ここにもいる。滋賀の交差点には必ずいる説

小説に何度も出てくるときめき坂。本当にときめき坂という名前だったとは。
この右の坂を下ると、かつて西武大津店があった場所にたどり着きます。

旅は以上になります。ほんの数時間の短い旅だったので多くのところは回れませんでしたが、関西にきて初めてミシガンに乗れて大満足。

このMとWで一番多く紹介している滋賀、これでまたひとつ記事が増えました。
よければ、過去の滋賀記事もぜひご覧くださいね。では、キートンでした。

Text&Photo:Keaton_fukunaga
ロケ地:滋賀県大津市
使用カメラ:Leica M10-D / M10-Monochrome


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